守りたいものと同一人物
守りたいもの <番外編>
主人公の名前
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10月31日はハロウィン。
商店街にはカボチャやオバケが、そこかしこに飾られている。
小さな子供達が仮装している姿を見て、ケイは可愛いなぁと思いながら、集合場所へと向かった。
今日の任務は里で行われるハロウィンイベントの助っ人。仮装コンテストの案内をしたり、お菓子を貰いに来た子供の対応をしたりするそうだ。
「無事に終わったらお前達にもお菓子あげるから。まっ、頑張ってちょうだい」
「先生!ラーメンはねえの?オレってばお菓子よりも一楽のタダ券がいいなー」
カカシの腕をグイグイと引っ張ってナルトが纏 わりつく。それをあしらいながらカカシは引き剥がした。
「はいはい。出店で来てるみたいだから、頑張ったら食べに行こうな」
何だかんだと面倒見の良いカカシは、ナルトの事を甘やかす傾向にあった。
「カカシ先生、もちろん私たちの分もありますよね?」
「はぁー。分かった分かった。とりあえず先に任務。失敗したら何にもならないからね」
「やっと終わったってばよー!」
朝から始まったイベントが終わったのは、夕方になってからだった。すっかり日が落ちてあたりは薄暗くなっている。
『子供達の仮装コンテスト、可愛かったね!優勝した火影様の衣装を着てた子、夢は火影なんだって。ナルトのライバルになるかもよ?』
「あの子の方が、ウスラトンカチよりも可能性あるかもな」
ケイの言葉に、サスケが意地悪な笑みでナルトを挑発する。
「ムキー!オレがあんなチビに負けるか!」
ケイは興奮しているナルトをなだめる。
「それにしてもサスケ君は、小さい子からも人気がすごかったわね…」
お菓子を配っている時、サクラが少し嫉妬するほどに、サスケの前には女の子の行列が出来ていた。
ナルトはその時を思い出して、面白くない顔をしている。
「とにかく無事に終わって良かった。ほら、これお前達の分のお菓子だそうだ」
イベントの責任者と挨拶が済んだカカシが、お菓子袋を四人分差し出している。
『先生、せっかくなのでちょっと待ってください』
ケイはそう言ってナルト達三人を集め、耳打ちをする。
ナルトとサクラは面白そうと笑い、サスケは仕方ないと言いながらも笑っている。
そんな四人を不思議そうに見ているカカシ。
『じゃあ、せーの!変化!』
ケイの掛け声でそれぞれが変化の術で仮装した姿へと変わる。
ナルトは狼男、サクラはナース、サスケはドラキュラ、ケイはミイラ。
【Trick or Treat!!】
声を合わせてケイ達はカカシに手を伸ばす。
驚き、カカシの眠たげな目が見開かれる。
「お前達もまだまだ子供だな」
そう言って優しい微笑みを浮かべ、ケイ達一人一人にお菓子袋を手渡した。
「へへ!オレってば初めてお菓子貰ったってばよ!カカシ先生、次は一楽のラーメンな!」
「ちょっと待ちなさいよ!ナルトー!」
「あのウスラトンカチが!おい、さっさと行くぞ」
駆け出したナルトのあとをサクラとサスケが駆け足で追う。
『先生、私たちも行きましょう!』
「んー、その前に。Trick or Treat!ケイからは何をくれるの?」
意地悪な笑みでカカシはケイを引き止める。
『えっ?えー!そんな不意打ち!』
「ちなみにさっきオレが渡したお菓子は受けつけないよ」
にやにやと笑うカカシに慌てるケイ。
お菓子なんて持ち合わせてるわけもなく。
『…悪戯でお願いします』
しょんぼりとするケイ。カカシからの悪戯は何だろう?一楽のラーメン代金の身代わりかな?などと思っていたその時、顔に触れるカカシの手。
何事かとカカシを見れば、目の前にカカシの顔が近づいてもう少しで触れてしまいそうな距離まで来ると、ケイは思わず目を閉じてしまった。
「くくっ。やっぱりまだまだ子供だな」
カカシの笑い声に、ケイは何が起きたのかハテナを浮かべる。
「ケイの面白い顔が見れたから、ラーメン食べに行くか」
なぜか機嫌が良いカカシの後を、待ってくださいとケイが急いで追いかける。包帯の下で顔が熱く火照っている。
その熱はナルト達に追いついて、一楽に着くまでおさまらなかった。
ミイラの仮装をしていて良かったと心底思ったケイだった。
商店街にはカボチャやオバケが、そこかしこに飾られている。
小さな子供達が仮装している姿を見て、ケイは可愛いなぁと思いながら、集合場所へと向かった。
今日の任務は里で行われるハロウィンイベントの助っ人。仮装コンテストの案内をしたり、お菓子を貰いに来た子供の対応をしたりするそうだ。
「無事に終わったらお前達にもお菓子あげるから。まっ、頑張ってちょうだい」
「先生!ラーメンはねえの?オレってばお菓子よりも一楽のタダ券がいいなー」
カカシの腕をグイグイと引っ張ってナルトが
「はいはい。出店で来てるみたいだから、頑張ったら食べに行こうな」
何だかんだと面倒見の良いカカシは、ナルトの事を甘やかす傾向にあった。
「カカシ先生、もちろん私たちの分もありますよね?」
「はぁー。分かった分かった。とりあえず先に任務。失敗したら何にもならないからね」
「やっと終わったってばよー!」
朝から始まったイベントが終わったのは、夕方になってからだった。すっかり日が落ちてあたりは薄暗くなっている。
『子供達の仮装コンテスト、可愛かったね!優勝した火影様の衣装を着てた子、夢は火影なんだって。ナルトのライバルになるかもよ?』
「あの子の方が、ウスラトンカチよりも可能性あるかもな」
ケイの言葉に、サスケが意地悪な笑みでナルトを挑発する。
「ムキー!オレがあんなチビに負けるか!」
ケイは興奮しているナルトをなだめる。
「それにしてもサスケ君は、小さい子からも人気がすごかったわね…」
お菓子を配っている時、サクラが少し嫉妬するほどに、サスケの前には女の子の行列が出来ていた。
ナルトはその時を思い出して、面白くない顔をしている。
「とにかく無事に終わって良かった。ほら、これお前達の分のお菓子だそうだ」
イベントの責任者と挨拶が済んだカカシが、お菓子袋を四人分差し出している。
『先生、せっかくなのでちょっと待ってください』
ケイはそう言ってナルト達三人を集め、耳打ちをする。
ナルトとサクラは面白そうと笑い、サスケは仕方ないと言いながらも笑っている。
そんな四人を不思議そうに見ているカカシ。
『じゃあ、せーの!変化!』
ケイの掛け声でそれぞれが変化の術で仮装した姿へと変わる。
ナルトは狼男、サクラはナース、サスケはドラキュラ、ケイはミイラ。
【Trick or Treat!!】
声を合わせてケイ達はカカシに手を伸ばす。
驚き、カカシの眠たげな目が見開かれる。
「お前達もまだまだ子供だな」
そう言って優しい微笑みを浮かべ、ケイ達一人一人にお菓子袋を手渡した。
「へへ!オレってば初めてお菓子貰ったってばよ!カカシ先生、次は一楽のラーメンな!」
「ちょっと待ちなさいよ!ナルトー!」
「あのウスラトンカチが!おい、さっさと行くぞ」
駆け出したナルトのあとをサクラとサスケが駆け足で追う。
『先生、私たちも行きましょう!』
「んー、その前に。Trick or Treat!ケイからは何をくれるの?」
意地悪な笑みでカカシはケイを引き止める。
『えっ?えー!そんな不意打ち!』
「ちなみにさっきオレが渡したお菓子は受けつけないよ」
にやにやと笑うカカシに慌てるケイ。
お菓子なんて持ち合わせてるわけもなく。
『…悪戯でお願いします』
しょんぼりとするケイ。カカシからの悪戯は何だろう?一楽のラーメン代金の身代わりかな?などと思っていたその時、顔に触れるカカシの手。
何事かとカカシを見れば、目の前にカカシの顔が近づいてもう少しで触れてしまいそうな距離まで来ると、ケイは思わず目を閉じてしまった。
「くくっ。やっぱりまだまだ子供だな」
カカシの笑い声に、ケイは何が起きたのかハテナを浮かべる。
「ケイの面白い顔が見れたから、ラーメン食べに行くか」
なぜか機嫌が良いカカシの後を、待ってくださいとケイが急いで追いかける。包帯の下で顔が熱く火照っている。
その熱はナルト達に追いついて、一楽に着くまでおさまらなかった。
ミイラの仮装をしていて良かったと心底思ったケイだった。
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