守りたいものと同一人物
守りたいもの <番外編>
主人公の名前
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それは、たった一言から始まった。
今日は任務が休みで、ケイが趣味の散歩をしていると、珍しくナルトとサスケとサクラの三人が集まって話しているのを見つけた。
『三人で集まって何してるの?』
「…ケイの事なんて、大っ嫌いだってばよ」
『えっ?ナルト…どういうこと?』
突然の事にケイは驚きで、そう尋ねることしかできなかった。
急に冷たく言い放たれた言葉は、重たくケイの心を沈めた。
「しばらく話しかけないでくれってば」
ケイのことを見向きもせずに、ナルトはその場を後にした。
『私、なにかしたのかな…』
「えっ、と。いや、気にしなくていいと思うわよ」
見るからに落ち込むケイに、慌ててサクラが慰める。
「あのウスラトンカチ。とにかくナルトの言ったことは忘れろ」
サスケはしかめ面をして、呆れたようにしていた。
『…うん。なんか散歩の気分じゃなくなっちゃった。サクラ、サスケ。またね』
そう言い残しケイはとぼとぼと来た道を戻る。
その姿をサクラ達は心配そうに見守るも、さっきナルトから言われた事もありどうする事もできなかった。
『はぁー。気にするなって言われても気になるよ』
「大きなため息ついちゃって。どしたの?」
聞き慣れた安心する声に、ケイははっと声の主の方を見る。
『カカシせんせぇー!ナルトに嫌われたー!』
半泣きで叫びながら抱きつかれ、カカシは何事?と驚く。
「ナルトが?いやー、それはないでしょ」
『だって本人からはっきり言われたんですよ。いきなりの事で、なんで嫌われたかもわからないんです…。サクラ達は気にするなって言ってたけど』
見るからに落ち込むその姿が、カカシには見るに耐えない状態で、なんとかしてあげたいと思わせた。
「いきなりってのはおかしいな。ん?そういえば、今日って…。ケイ、なんでナルトがそんな事を言ったのか分かったよ」
そう言ってカカシは苦笑いをした。
「今日はエイプリルフールだ。あの悪戯好きなナルトの事だ。ケイに悪戯したつもりだろう。サクラとサスケには協力してもらったってとこかな」
『じゃあさっきのは嘘?なんだぁ。それにしてもあの嘘はひどいっ!』
嘘と分かって安心したのも束の間、今度はナルトがついた嘘にケイは怒り始める。
「目には目を。嘘には嘘を。ケイもナルトに嘘ついてあげればいいよ」
カカシはケイにこそこそと何かを呟く。
その内容にケイ自身が驚いた。
そんなこと言っていいのかと思いつつも、ナルトに仕返ししたい気持ちが勝ってしまう。
ケイの表情を見てやる気になったのを確認したカカシが三人を呼び出した。
「いきなり呼び出しってなんだってばよー」
「今日は休みですよね」
「早く終わらせろ。オレは修行の途中なんだ」
カカシの雰囲気から緊急ではないと読み取った三人は口々に文句を言っている。
「まあ、そう言うなって。用があるのはオレじゃなくて…」
『みんな急にごめんね。実はみんなに言わなくちゃいけないことがあって。私、この班から抜けることにしたから』
ケイの言葉に、ナルト達三人は顔をぎょっとさせた。その反応を見てケイは上手くいったとカカシの方を見る。
「ケイから相談があってな。自分がいるとチームワークが悪くなる可能性があるから、班の移動希望をするって」
「ちょっと待つってばよ!もしかしてオレのせい?あれは…!」
カカシの言葉にナルトが慌ててケイに駆け寄る。
「バカナルトー!あんたのせいで大変なことになってるじゃない!」
「サ、サクラちゃん…。オレはこんなつもりじゃ」
「このウスラトンカチ!ケイにさっさと謝れ!」
慌てふためく三人にケイはとうとう笑いを堪えきれずに吹き出した。
その様子を見ていたカカシがことの真相を説明する。
「って事で。エイプリルフールだからって相手を傷つける嘘はダメって事だ!ちなみにケイが言ったことはオレと考えた嘘だから」
『ナルトが意地悪するからだよ!』
にひひと笑うケイを見て、ナルト達はほっとした。
「せっかくの休みがとんだ騒動になったな。じゃ、オレはこれで。お前ら今度チームワーク乱すような嘘ついたら…分かってるよな?」
去り際にカカシが残した言葉と殺気に四人はビクッと体を凍らせる。
『…今のは本当?』
「そ、そんなのどっちでもいいってばよ」
「とりあえず、ナルト!もうあんなことしないからね!」
「…オレは帰る」
小さな嘘から始まったが、ケイ達がカカシから改めてチームワークの大切さを学んだ一日となった。
今日は任務が休みで、ケイが趣味の散歩をしていると、珍しくナルトとサスケとサクラの三人が集まって話しているのを見つけた。
『三人で集まって何してるの?』
「…ケイの事なんて、大っ嫌いだってばよ」
『えっ?ナルト…どういうこと?』
突然の事にケイは驚きで、そう尋ねることしかできなかった。
急に冷たく言い放たれた言葉は、重たくケイの心を沈めた。
「しばらく話しかけないでくれってば」
ケイのことを見向きもせずに、ナルトはその場を後にした。
『私、なにかしたのかな…』
「えっ、と。いや、気にしなくていいと思うわよ」
見るからに落ち込むケイに、慌ててサクラが慰める。
「あのウスラトンカチ。とにかくナルトの言ったことは忘れろ」
サスケはしかめ面をして、呆れたようにしていた。
『…うん。なんか散歩の気分じゃなくなっちゃった。サクラ、サスケ。またね』
そう言い残しケイはとぼとぼと来た道を戻る。
その姿をサクラ達は心配そうに見守るも、さっきナルトから言われた事もありどうする事もできなかった。
『はぁー。気にするなって言われても気になるよ』
「大きなため息ついちゃって。どしたの?」
聞き慣れた安心する声に、ケイははっと声の主の方を見る。
『カカシせんせぇー!ナルトに嫌われたー!』
半泣きで叫びながら抱きつかれ、カカシは何事?と驚く。
「ナルトが?いやー、それはないでしょ」
『だって本人からはっきり言われたんですよ。いきなりの事で、なんで嫌われたかもわからないんです…。サクラ達は気にするなって言ってたけど』
見るからに落ち込むその姿が、カカシには見るに耐えない状態で、なんとかしてあげたいと思わせた。
「いきなりってのはおかしいな。ん?そういえば、今日って…。ケイ、なんでナルトがそんな事を言ったのか分かったよ」
そう言ってカカシは苦笑いをした。
「今日はエイプリルフールだ。あの悪戯好きなナルトの事だ。ケイに悪戯したつもりだろう。サクラとサスケには協力してもらったってとこかな」
『じゃあさっきのは嘘?なんだぁ。それにしてもあの嘘はひどいっ!』
嘘と分かって安心したのも束の間、今度はナルトがついた嘘にケイは怒り始める。
「目には目を。嘘には嘘を。ケイもナルトに嘘ついてあげればいいよ」
カカシはケイにこそこそと何かを呟く。
その内容にケイ自身が驚いた。
そんなこと言っていいのかと思いつつも、ナルトに仕返ししたい気持ちが勝ってしまう。
ケイの表情を見てやる気になったのを確認したカカシが三人を呼び出した。
「いきなり呼び出しってなんだってばよー」
「今日は休みですよね」
「早く終わらせろ。オレは修行の途中なんだ」
カカシの雰囲気から緊急ではないと読み取った三人は口々に文句を言っている。
「まあ、そう言うなって。用があるのはオレじゃなくて…」
『みんな急にごめんね。実はみんなに言わなくちゃいけないことがあって。私、この班から抜けることにしたから』
ケイの言葉に、ナルト達三人は顔をぎょっとさせた。その反応を見てケイは上手くいったとカカシの方を見る。
「ケイから相談があってな。自分がいるとチームワークが悪くなる可能性があるから、班の移動希望をするって」
「ちょっと待つってばよ!もしかしてオレのせい?あれは…!」
カカシの言葉にナルトが慌ててケイに駆け寄る。
「バカナルトー!あんたのせいで大変なことになってるじゃない!」
「サ、サクラちゃん…。オレはこんなつもりじゃ」
「このウスラトンカチ!ケイにさっさと謝れ!」
慌てふためく三人にケイはとうとう笑いを堪えきれずに吹き出した。
その様子を見ていたカカシがことの真相を説明する。
「って事で。エイプリルフールだからって相手を傷つける嘘はダメって事だ!ちなみにケイが言ったことはオレと考えた嘘だから」
『ナルトが意地悪するからだよ!』
にひひと笑うケイを見て、ナルト達はほっとした。
「せっかくの休みがとんだ騒動になったな。じゃ、オレはこれで。お前ら今度チームワーク乱すような嘘ついたら…分かってるよな?」
去り際にカカシが残した言葉と殺気に四人はビクッと体を凍らせる。
『…今のは本当?』
「そ、そんなのどっちでもいいってばよ」
「とりあえず、ナルト!もうあんなことしないからね!」
「…オレは帰る」
小さな嘘から始まったが、ケイ達がカカシから改めてチームワークの大切さを学んだ一日となった。