守りたいものと同一人物
守りたいもの <番外編>
主人公の名前
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日頃の感謝を込めて。
大好きな人へ気持ちを伝えるため。
理由はそれぞれあるが、バレンタインデーには女性が男性にチョコを渡すという習慣がある。
中には甘いものが苦手な人もおり、違うものをという事もあるが。
ケイはサクラと共にお菓子作りに励んでいた。
「サスケ君もカカシ先生も甘いもの苦手だから甘さ控えめで作らないと!」
『そうだね。それに対して、ナルトは野菜以外はほとんど何でも食べてくれるから作りやすいよ』
こそっと仕入れた情報を参考に作る物を分ける。
甘さ控えめなカップケーキと、ナルト用のカップケーキ。どちらもチョコチップを入れて焼く事にした。
「いい匂いがしてきたわね。ふふっ。喜んでくれるかな、サスケ君」
『大丈夫だよ。サクラの気持ちがこもってるから、美味しいもん!』
試しで作ったカップケーキは甘すぎず、甘いものが苦手な人でも食べれそうだった。
二人は渡す三人のことを考えながら、焼き上がったカップケーキを綺麗にラッピングする。
「出来たわ!あとは渡すだけね」
『うん!その前に…サクラにも!』
ケイはこっそり用意した、可愛らしい桜柄のラッピング袋に包まれたカップケーキをサクラへ渡した。
「えっ?私に?ケイ!ありがとう」
ふわりと優しい笑顔でサクラはカップケーキを受け取った。
『喜んでもらえて良かった!じゃ、みんなの分も渡しに行こう』
まずはナルトから。今日は修行すると言っていたから、ナルトがいつも修行している場所に向かうと丁度休憩をしているところだった。
『ナルトー!修行お疲れ様。それから、これを渡しに来たよ』
バレンタインのお菓子だよ、と黄色のラッピング袋を渡す。
「ナルトだけ無しは可哀想だからね。ありがたく食べなさいよ」
「えー。オレのためじゃないのかよー。サクラちゃん…」
『照れ隠しだから、気にしなくていいよ。ちゃんとみんなの分に心込めて作ったから』
「ちょっと!ケイ!サスケ君のは特別よ!」
心を込めたというところをサクラが訂正しないことに気づいたナルトは、大事に食べるってばよと嬉しそうに笑った。
次はサスケ。サスケも同じく修行をしていたようで、サスケが普段使っている演習場にいた。
「サスケくーん!これ、受け取って!」
「なんだこれは?」
『バレンタインのお菓子だよ。ちゃんと甘さ控えめにしたから食べれると思うけど…』
サクラが恥ずかしそうに、青いラッピング袋をサスケへと渡す。
サスケは少し驚いたようだが、受け取ってくれた。
『サクラが心を込めて作ったんだよ!』
「ちょっと!照れるじゃない。しゃーんなろー!」
赤くなった頬に手を当ててサスケに背を向けるサクラ。
その様子にサスケまで照れているようにそっぽを向いた。
「もう、いいだろ。オレは修行に戻るぜ。…お菓子はあとで食べるからよ。ありがとな」
サスケがそう言い残して、サッと姿を消した。
最後にカカシ。1番探すのが大変だった。
やっと見つけた頃には日が傾き始めていた。
「カカシせんせーい!やっと見つけたわよ!」
「んー?何よ、どしたの?」
『これを先生に渡したくて、ずっと探してたんですよ』
銀色のラッピング袋をケイがはい!っとカカシへと渡す。
カカシは不思議そうな顔をして受け取った。
「今日、バレンタインでしょ!だからケイと二人でカップケーキを作ったの。甘さ控えめにしてあるから大丈夫だと思うんだけど…」
「へー。ケイとサクラがね。ありがとう。先生はこんなに可愛い部下を持って幸せだよ」
にこりと笑うカカシに、ケイとサクラは照れたように笑い返す。
「ちなみに、先生のはケイが心を込めて作ったのよ!」
「そう、ケイがね。そういえば、お菓子の意味知ってる?」
『お菓子の意味?』
カカシの問いにケイは首を傾げた。ケイはお菓子に意味があるなんて初めて知った。
「確かバレンタインのカップケーキには"あなたは特別な人"って意味があるんだよ」
「そうなんだ!先生、やけに詳しいわね…」
『先生モテるからきっと色んな人から貰ってるんだ…』
「え?いや、そんな事ないって!とにかく、ありがとね。家でゆっくり食べる事にするよ」
ケイとサクラが変な目で見始めた事で、カカシは慌てて話を変えた。
「ホワイトデーのお返し待ってます!」
サクラが笑いながら、ちゃっかりおねだりをする。
カカシは、はいはいと苦笑いを浮かべた。
『先生!』
別れ際にケイがカカシを呼び止めると、口パクで何かを言った。それを見てサクラがケイに何を言ったか尋ねる。だが、ケイは内緒と言って笑うのだった。
大好きな人へ気持ちを伝えるため。
理由はそれぞれあるが、バレンタインデーには女性が男性にチョコを渡すという習慣がある。
中には甘いものが苦手な人もおり、違うものをという事もあるが。
ケイはサクラと共にお菓子作りに励んでいた。
「サスケ君もカカシ先生も甘いもの苦手だから甘さ控えめで作らないと!」
『そうだね。それに対して、ナルトは野菜以外はほとんど何でも食べてくれるから作りやすいよ』
こそっと仕入れた情報を参考に作る物を分ける。
甘さ控えめなカップケーキと、ナルト用のカップケーキ。どちらもチョコチップを入れて焼く事にした。
「いい匂いがしてきたわね。ふふっ。喜んでくれるかな、サスケ君」
『大丈夫だよ。サクラの気持ちがこもってるから、美味しいもん!』
試しで作ったカップケーキは甘すぎず、甘いものが苦手な人でも食べれそうだった。
二人は渡す三人のことを考えながら、焼き上がったカップケーキを綺麗にラッピングする。
「出来たわ!あとは渡すだけね」
『うん!その前に…サクラにも!』
ケイはこっそり用意した、可愛らしい桜柄のラッピング袋に包まれたカップケーキをサクラへ渡した。
「えっ?私に?ケイ!ありがとう」
ふわりと優しい笑顔でサクラはカップケーキを受け取った。
『喜んでもらえて良かった!じゃ、みんなの分も渡しに行こう』
まずはナルトから。今日は修行すると言っていたから、ナルトがいつも修行している場所に向かうと丁度休憩をしているところだった。
『ナルトー!修行お疲れ様。それから、これを渡しに来たよ』
バレンタインのお菓子だよ、と黄色のラッピング袋を渡す。
「ナルトだけ無しは可哀想だからね。ありがたく食べなさいよ」
「えー。オレのためじゃないのかよー。サクラちゃん…」
『照れ隠しだから、気にしなくていいよ。ちゃんとみんなの分に心込めて作ったから』
「ちょっと!ケイ!サスケ君のは特別よ!」
心を込めたというところをサクラが訂正しないことに気づいたナルトは、大事に食べるってばよと嬉しそうに笑った。
次はサスケ。サスケも同じく修行をしていたようで、サスケが普段使っている演習場にいた。
「サスケくーん!これ、受け取って!」
「なんだこれは?」
『バレンタインのお菓子だよ。ちゃんと甘さ控えめにしたから食べれると思うけど…』
サクラが恥ずかしそうに、青いラッピング袋をサスケへと渡す。
サスケは少し驚いたようだが、受け取ってくれた。
『サクラが心を込めて作ったんだよ!』
「ちょっと!照れるじゃない。しゃーんなろー!」
赤くなった頬に手を当ててサスケに背を向けるサクラ。
その様子にサスケまで照れているようにそっぽを向いた。
「もう、いいだろ。オレは修行に戻るぜ。…お菓子はあとで食べるからよ。ありがとな」
サスケがそう言い残して、サッと姿を消した。
最後にカカシ。1番探すのが大変だった。
やっと見つけた頃には日が傾き始めていた。
「カカシせんせーい!やっと見つけたわよ!」
「んー?何よ、どしたの?」
『これを先生に渡したくて、ずっと探してたんですよ』
銀色のラッピング袋をケイがはい!っとカカシへと渡す。
カカシは不思議そうな顔をして受け取った。
「今日、バレンタインでしょ!だからケイと二人でカップケーキを作ったの。甘さ控えめにしてあるから大丈夫だと思うんだけど…」
「へー。ケイとサクラがね。ありがとう。先生はこんなに可愛い部下を持って幸せだよ」
にこりと笑うカカシに、ケイとサクラは照れたように笑い返す。
「ちなみに、先生のはケイが心を込めて作ったのよ!」
「そう、ケイがね。そういえば、お菓子の意味知ってる?」
『お菓子の意味?』
カカシの問いにケイは首を傾げた。ケイはお菓子に意味があるなんて初めて知った。
「確かバレンタインのカップケーキには"あなたは特別な人"って意味があるんだよ」
「そうなんだ!先生、やけに詳しいわね…」
『先生モテるからきっと色んな人から貰ってるんだ…』
「え?いや、そんな事ないって!とにかく、ありがとね。家でゆっくり食べる事にするよ」
ケイとサクラが変な目で見始めた事で、カカシは慌てて話を変えた。
「ホワイトデーのお返し待ってます!」
サクラが笑いながら、ちゃっかりおねだりをする。
カカシは、はいはいと苦笑いを浮かべた。
『先生!』
別れ際にケイがカカシを呼び止めると、口パクで何かを言った。それを見てサクラがケイに何を言ったか尋ねる。だが、ケイは内緒と言って笑うのだった。