守りたいものと同一人物
守りたいもの <番外編>
主人公の名前
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カカシがケイと初めて会ったのは、今から十年ほど前のことだった。
火影に呼ばれて、火影室を訪れれば、中には火影にまとわりついている小さな子供がいた。
銀髪ショートでぱっと見た感じは、男の子か?とも思ったが、服装からして女の子であろうことが分かる。
「三代目、この子は?」
「九尾の事件で身寄りを無くした子供じゃよ。こら、離れんか」
女の子にしがみつかれて少し困り顔の三代目火影は、側からみれば孫の子守りをしているお爺ちゃんだ。
カカシは少し見るのが面白くなっていた。
「く、くく。あー、すみません。それで私に用件とは何でしょうか?」
「そうじゃった。カカシよ、少しの間この子を見てやってくれ。ちと、ワシは仕事が立て込んでおって。確か今日は手が空いておったはずじゃな?」
確かに特に任務もなく、待機の命令が出ていたが、まさかこんなことになるとは、カカシは思いもしていなかった。
「すみませんが、私は子供の世話なんてしたことがありません…」
「なーに、心配はいらん。この子は賢い子じゃ。里の中を少し散歩でもしてくれればいい」
見たところ三歳といった感じか。
こんな幼い子と自分が関わって良いものかとも思うが、火影命令とあっては断るのも憚 られる。
「それくらいならば。あの、この子の名前は?」
「ああ、守乃ケイじゃ。ケイよ、少しの間カカシと一緒に散歩でもしておいで」
『わかったー!カカシおにーちゃん、ケイとおさんぽいこ?』
とてとてと近寄ってきたケイは、カカシを見上げてそう言った。
カカシはあまり人付き合いが得意ではないが、ケイの仕草は可愛いと素直に思った。
「では、三代目。行ってきます」
『おじいちゃん、いってくるね」
んっ、とケイに手を伸ばされ、なんだ?とカカシが思っていると、手をぎゅっと握られる。
「おそとにいくときは、おててをつなぐんだよ!」
確かに賢い子のようだ。
自分の、血で染まってしまった手を触らせるのを躊躇 してしまうが、意外にも強い力で握られている為、離すことは諦める。
散歩に行くのが余程嬉しいのか、ウキウキとしながら歩く姿に、自然と笑顔になりながら、二人は仲良く歩いて行った。
この日を境 に、火影室に訪れるとカカシはケイに散歩をせがまれるようになるのだった。
火影に呼ばれて、火影室を訪れれば、中には火影にまとわりついている小さな子供がいた。
銀髪ショートでぱっと見た感じは、男の子か?とも思ったが、服装からして女の子であろうことが分かる。
「三代目、この子は?」
「九尾の事件で身寄りを無くした子供じゃよ。こら、離れんか」
女の子にしがみつかれて少し困り顔の三代目火影は、側からみれば孫の子守りをしているお爺ちゃんだ。
カカシは少し見るのが面白くなっていた。
「く、くく。あー、すみません。それで私に用件とは何でしょうか?」
「そうじゃった。カカシよ、少しの間この子を見てやってくれ。ちと、ワシは仕事が立て込んでおって。確か今日は手が空いておったはずじゃな?」
確かに特に任務もなく、待機の命令が出ていたが、まさかこんなことになるとは、カカシは思いもしていなかった。
「すみませんが、私は子供の世話なんてしたことがありません…」
「なーに、心配はいらん。この子は賢い子じゃ。里の中を少し散歩でもしてくれればいい」
見たところ三歳といった感じか。
こんな幼い子と自分が関わって良いものかとも思うが、火影命令とあっては断るのも
「それくらいならば。あの、この子の名前は?」
「ああ、守乃ケイじゃ。ケイよ、少しの間カカシと一緒に散歩でもしておいで」
『わかったー!カカシおにーちゃん、ケイとおさんぽいこ?』
とてとてと近寄ってきたケイは、カカシを見上げてそう言った。
カカシはあまり人付き合いが得意ではないが、ケイの仕草は可愛いと素直に思った。
「では、三代目。行ってきます」
『おじいちゃん、いってくるね」
んっ、とケイに手を伸ばされ、なんだ?とカカシが思っていると、手をぎゅっと握られる。
「おそとにいくときは、おててをつなぐんだよ!」
確かに賢い子のようだ。
自分の、血で染まってしまった手を触らせるのを
散歩に行くのが余程嬉しいのか、ウキウキとしながら歩く姿に、自然と笑顔になりながら、二人は仲良く歩いて行った。
この日を
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