修行
主人公の名前
設定NARUTOの夢小説。
カカシ寄りのほのぼのになる予定。
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カカシに修行をつけてもらってから、ケイは1人で修行を続けていた。
体力を上げたいのと、術の安定性を身につける為だ。
もちろん休憩もちゃんと行なっている。無理をすると成長どころか身体を壊すぞとカカシに言われているからだ。
『だいぶ安定してきたし、ちょっと実戦してみたいなぁ』
演習場に向かいながら、良い相手はいないかと辺りを見る。
「おい、何を見ている」
『あっ!サスケだ。ちょうど良かった』
声がした方を向けば、怪訝な顔のサスケがいた。どうやら、ケイが辺りをキョロキョロしている姿が怪しかったようだ。
「は?何のことだ?」
『今、実戦形式で相手してくれる人を探してて。そこにちょうどサスケが来たってわけ』
暇なら付き合ってと誘えば、お前にオレの相手が務まるのか?と鼻で笑われた。
『やってみなきゃわからないでしょ!カカシ先生に修行つけてもらったから、甘くみないでよね』
「ふん。そこまで言うならやってやる」
そうと決まればさっそく実践だ。
2人は演習場へと移動し、忍組手のルールで、どちらかの背中が地面についたら終わり、ということにした。
『よーし!さっそくいくよー!』
ケイはささっと印を結び、術を発動させる。
結界術で身体に結界を纏わせる。攻防結界だ。
「なんだ、その術は?」
サスケの前でするのは初めてで、観察するように眺めている。
『私の一族の秘伝忍術だよ。今実戦で使えるように練習中なんだ』
「そんな術があるなんてな。面白れえ」
サスケは楽しそうに、にやりと笑った。
今度はサスケが仕掛けてくる。得意の手裏剣術でまずは様子見をしている。
複数の手裏剣を投げて、複雑な動きを見せながらケイへと迫ってくるも、攻防結界に阻まれてそれらは全て弾かれた。
「ちっ。厄介だな」
『へへっ。今度はこっちの番だよ!水遁 水鉄砲!』
指先にチャクラを溜めて勢いよくサスケへと水の弾を発射させる。
しかし、サスケのスピードには敵わず、避けられてしまった。
「火遁 豪火球の術!」
サスケから反撃の炎が飛んでくる。
ケイはそれを避けて川へと向かい、水遁を発動させる。
『大瀑布の術!あら?』
本当だったら大量の水がサスケを襲うはずが、チャクラが足りなかったのか足元をさらう程度の水しか流れなかった。
「おい。なんだ、これは?」
お粗末な術にサスケが笑いを堪えている。
サスケが笑うなんて珍しいと思いつつも、まだ勝負の途中。ケイは気持ちを切り替えて、次の手に出た。
『ちょっと失敗したけど、今度は大丈夫!水遁 水枷の術!』
ビシャッと音を立ててサスケの足に水で出来た枷がまとわりつく。
一瞬驚くサスケだったが、ケイが次の行動に移る前に、サスケが動いた。
「火遁 鳳仙花の術!」
豪火球とは違い、いくつもの火の塊が飛んできてケイを襲う。
避けようにも数が多く、いくつかは身体をかすった。結界のおかげで幸い傷はない。
その時だった。着地した地面からワイヤーが飛び出して、ケイはバランスを崩し地面へと倒れる。
『やられた。鳳仙花の術に手裏剣を混ぜてたなんて』
サスケは鳳仙花の術の炎にワイヤー付きの手裏剣を混ぜていた。ケイが避けるのを予測して、地面へとワイヤーを張り巡らせていたのだ。
そこにちょうど着地したケイは、予期していない為にバランスを崩した、というのがサスケの策だった。
「いつの間にこんなに強くなった?」
『だから、カカシ先生に修行つけてもらったって言ったでしょー!それに、自分でも修行して頑張ってるからね。…まぁ、結局サスケには負けちゃったけどさ』
さすが、サスケは強かった。それでも、ケイは負けるつもりなどなかったし、悔しい気持ちが湧いてくる。
サスケも、今までナルトと2人で落ちこぼれ組だったケイが、ここまでやれるとは思っていなかったのか、想像よりも苦戦して険しい顔をしている。
「オレもまだ修行が足りていない。今度やる時は今日のようにはいかん」
『私だって!失敗しないようにもっと頑張る』
互いに自分の課題を見つけ、次回の勝負も約束して解散した。