波の国
主人公の名前
設定NARUTOの夢小説。
カカシ寄りのほのぼのになる予定。
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カカシに言われた通りに木登りの修行を続けて数日が経った。サクラは一足先に修行を終えて、タズナの警護についている。
ケイたちは1日かけて、木のてっぺんまで残り数メートルといったところまで来ていた。
『あと、少しなんだけど。チャクラが、もたない』
カカシに封印を解いてもらってから、以前に比べてチャクラコントロールが上達したケイだったが、一定量を一部分に維持し続けるのは難しかった。普段は駄々をこねるナルトがサクラにコツを聞きに行くほどに。それに、サスケがナルトにサクラから聞いたコツを尋ねるほどに。
(早く登ってから、もう一つ試したいことがあるのに)
ケイは時間の無さに少し焦りを感じるも、焦ると精神エネルギーが乱れるため、深呼吸をして心を落ち着かせた。
(集中。集中。まずは木登り)
チャクラを練って今度こそ!と木を登り始める。一歩、二歩と順調に木を走って、先ほどまでの位置から1メートル程登ったところで、チャクラの維持が切れた。
「惜しかったなー。あと少しでてっぺんだってばよ!」
「くそっ!どんどん近づいて来てやがる」
3人は切磋琢磨しながら天辺を目指した。その夜、無事に3人ともそれを成し遂げた。
「三人とも天辺まで登ったぜー!」
「よし!じゃあお前たちも明日からタズナさんの警護にあたれ」
カカシの言葉にナルトはよっしゃー!とやる気をあふれさせて、サスケも喜んでいるようだった。
『先生。ちょっとだけ修行に付き合って欲しいです』
「ん?いいけど、今からやるの?」
ケイにはどうしても試したいことがあった。それはカカシしか相手に出来ないこと。守乃一族の結界術だった。
『この間、再不斬から攻撃された時に出た術を自分の意思で発動できるようになりたいんです』
「そういうことね」
じゃあ場所を移そうかとカカシは席を立ち、残った3人には早く休むように告げてから外に出る。すっかり暗くなっているが、木登り修行をしたところで足を止める。
「ここなら広さもあるしちょうど良いでしょ」
『病み上がりにすみません。でも先生じゃないと本気で攻撃してもらえないから』
いや、先生も嫌だよとカカシは苦笑した。
「まっ、オレなら寸止め出来るから。ナルトたち相手でケイが怪我しても嫌だしね」
はあ、とため息をついてから、カカシが構える。本気は出さないから安心してと言い残して、一瞬で姿が消えた。気づいた時には顔の前にカカシの拳が止まっている。
『は、早い。でも上手く出来ました』
「んー!良い感じだけど、強度が足りてないかもね」
カカシが拳にぐっと力を込める。すると、パリンと結界が砕けた。
『本当だ。こんなのじゃ再不斬の攻撃を全然防げない』
手加減も手加減、そんな状態のカカシの突きですら簡単に通してしまうほどの強度じゃ結界とは呼べないだろう。
『もう一度お願いします!私を殴り飛ばす気持ちでやって下さい!』
「いや、無茶でしょ!そんな事したらナルトたちに怒られるし、オレも嫌」
心底嫌そうに焦るカカシを、どうにか説得してケイの修行は夜中まで続いた。