波の国
主人公の名前
設定NARUTOの夢小説。
カカシ寄りのほのぼのになる予定。
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カカシを連れて一行はなんとかタズナの家へと辿り着いた。さすがに再不斬と戦った後は追手が来ることもなかった。家に着いてしばらくするとカカシが目を覚ます。どうやら、写輪眼を使い過ぎてチャクラ切れを起こしてしまったらしい。1週間はまともに動くことも出来ないほどだ。再不斬も倒してそれくらいなら大丈夫かと思う甘い考えを砕くように、カカシから意外な言葉が出てきた。
「おそらく再不斬は生きている」
『そんな!じゃあ、あのお面の子は』
「再不斬の仲間ってこと?」
あのお面の子、追い忍と言っていたが本当は再不斬を殺すためではなく、助けるために一時仮死状態にしたのではないかというのがカカシの考えだった。そうでなければ、再不斬の死体を持ち帰る理由がないのだと。確かに考えれば不可解なことは残る。
「そこで、お前たちに修行をつける」
「ちょっと待ってよ!私たちが修行したところで先生と互角に戦った相手に、敵うわけがないわ!」
サクラが慌てたようにカカシに訴える。しかし、カカシはそのオレを助けたのは誰だった?と言ってナルトたちを見た。
「お前たちはものすごいスピードで成長している。特にナルト。お前が一番伸びてるよ」
カカシに褒められて、ナルトは嬉しいような照れくさいような表情を浮かべた。
場所を森へと移し、カカシが修行の内容を告げる。なんでも、手を使わずに木登りをするというものだ。チャクラを足の裏に集中させて木へと吸着させ登るというもの。見本でカカシが松葉杖をつきながらいかにも簡単そうに木の幹を登っていく。登った先からケイたちの足元へとクナイを投げる。
「そのクナイで登れた高さに傷をつけろ。それを目印に次はそれより上を目指せ」
とりあえずやってみろ、と言われそれぞれがクナイを持って木に向かう。
『痛っ!』
ケイはチャクラを込め過ぎて木に登り始めた瞬間に吹き飛ばされ頭をぶつける。隣ではチャクラを弱くし過ぎてナルトが木から落ち頭をぶつけていた。サスケは少し登っているも途中でバランスを崩し落ちてくる。
「意外と簡単なのねー」
最後の1人、サクラの声が上のほうから聞こえる。声のほうを見上げれば、高い位置まで登って木の枝に座っているサクラの姿。
「この中で一番チャクラコントロールが上手いのはサクラだな」
それ以外の三人にカカシは挑発するように言葉をかける。その言葉に反発するように何度でも3人は木に向かった。
「ケイ、ちょっとこっちに来てちょーだい」
『先生、なんですか?』
しばらく4人の様子を見ていたカカシが、ケイだけを呼びつける。そこで、チャクラを練ってみてと言われ、ケイは不思議に思いながらもチャクラを練る。観察するように見ていたカカシは納得したように頷いていた。
「そうか。封印がかけられていたんだな」
『封印?何にですか?』
首を傾げるケイにカカシが説明を始める。ケイの一族には特殊な結界術が伝わっており、それを狙う他里もあると。だから、術が扱える年齢になるまでその力を封印する習わしがあったが、その封印を解く人物がいなかった為、ケイは今まで封印がかかったままだったという。
「そのせいでチャクラコントロールが上手くいってなかったんだな」
『そんなことがあったなんて。じゃあ再不斬の時の不思議な力は!』
「何かがきっかけになって、封印が解けかけてるから、おそらくケイの力だと思うよ」
自分にそんな力があるなんてと驚くケイにカカシが手を伸ばす。そのまま頭に乗せられた手からは何やら温かな力が入ってきた。
「解!よし、これで解けたはず。知ってる封印術で助かったな」
『えっ?という事は…』
チャクラを練ってごらんと、カカシが笑う。その言葉を信じてチャクラを練り始めると、今までよりも鮮明にチャクラの流れを感じ取ることが出来た。
『すごい!チャクラの流れを感じる。先生!ありがとうございます』
「じゃあ木登りの続き頑張れよー」
そう言い残してカカシはタズナの家へと戻って行った。