波の国
主人公の名前
設定NARUTOの夢小説。
カカシ寄りのほのぼのになる予定。
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波の国に向けて、ケイたち一行は森の中を歩いていた。辺りに危険な気配は感じないが、タズナを守るように警戒をしながら、順調に足を進める。
初めての景色に少し緊張が緩んでしまったのかもしれない。
ケイは背後から忍び寄る気配に気付くのが遅れてしまった。
まずは1匹目!
そう聞こえた時には、カカシが何者かの鎖によって切り刻まれてしまっていた。
『カカシ先生!そんな…!』
ケイは動揺して頭が真っ白になった。だが、それも一瞬で、タズナを守らなければと駆け寄る。
「ケイ!カカシ先生が!」
『…。まずはこの状況をなんとかしないと』
タズナの前にサクラと一緒に立ちクナイをかまえる。
敵は2人。ナルトに襲いかかっていたが、サスケが手裏剣で相手の動きを止めて蹴り飛ばしている所だった。
(サスケ、すごい!)
初めての実戦とは思えないほど、冷静に対処出来ていた。
『サクラ!かまえて!』
2人組はサスケに蹴り飛ばされた後、ケイたちの方に向かって来る。
ガキン!
と金属の音が鳴り響き、2人組を何者かが瞬時に取り押さえた。
「カカシ先生!無事だったってばよ?」
「ナルト、すまなかったな。すぐに助けてやれなくて」
先ほどバラバラになったのは、カカシの変わり身の術だったのだ。
本人は怪我一つなく、捕獲した敵を縄で縛り上げている。
『カカシ先生!!本当に、無事で良かったです』
「ごめん、ごめん。でもターゲットが誰かはっきりさせておきたくてね」
カカシはタズナの方を向き、言葉を続けた。
「こいつらは霧隠れの忍、まあ中忍ってとこでしょう。私たちは橋ができるまでの間、盗賊などの武装集団からあなたを守るという依頼を受けました。ですが、忍者が相手ではBランク以上の任務となります」
こいつらには荷が重い、と怪我をしたナルトや、タズナを守るだけで精一杯だったケイとサクラを見た。
ナルトの傷には毒が入り込んでいるし、治療のためにもやっぱり里に戻ろうかと話していた時、ナルトが手にクナイを突き刺した。
『ちょっと何してるの?!そんなことしたら』
「どうして、こんなにも違う!オレってばもう二度と助けられるような真似はしねえ。怖気づいたり、逃げ腰にもならねえ。オレはサスケには負けねえ!この左手の痛みに誓うんだってばよ。おっさんはオレがこのクナイで守る!」
任務続行だ!
そう言ってナルトは苦しげに笑ってみせる。
「ナルトー、景気良く毒血を抜くのはいいが、それ以上は出血多量で死ぬぞ?」
カカシが言った事実に、ナルトは慌てふためく。が、出血は止まらない。
焦る彼の手当てを、カカシは素早く終わらせて、一行は波の国へ再度出発した。