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硝子さんの友達の名前は?
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夏油と五条の祓除任務が落ち着いて来たのは8月の半ばに差し掛かる頃だった。これで漸く、束の間の学生らしい夏休みが過ごせるーそう思った五条はある日の夕方、これから夏らしく花火でもやろうぜと寮の隣部屋の夏油に声をかけた。
「傑ぅー、花火やろーぜー」
ドアをドンドン叩いていると、寛いでいたのだろう、煩さそうな顔をした夏油がドアを開けた。
「傑、花火買いに行こうぜ!」
「…話が違うじゃないか」
「硝子も呼ぼうぜ」
「……」
話を聞かない五条に少々呆れた表情の夏油。そんな彼にもどこ吹く風、五条は家入に電話をかける。
「んだよふざけんな話中かよ!」
何処までも自己中心だなと夏油はため息を吐いた。
「…そー言えば夏油たち、実習終わって戻ってきてたよ。ホントはもっと早く連絡出来れば良かったんだけど、私もちょっと立て込んでたからさ」
『全然、硝子も忙しかったのに、連絡くれてありがとう。…それでさ、前に話したじゃない?…夏油さんからお土産貰った時に、』
「あー、何かお返ししようかってやつ?」
『そう!覚えててくれて良かった…、それでね、何が良いか迷っちゃって…。お菓子とかの消え物が良いのか、普段使い出来るような物がいいのか、』
「…ぶっちゃけ何でも良いと思うよ。…元は夏油が勝手にやった事なんだし、何なら会った時にありがとうございました、だけでも問題ないと思うけど」
『うーん…』
「小夜が気にしてるのは、そのお土産の金額的な部分だよね、…ホントあのバカ」
『気持ちはすごく嬉しかったよ?あんまり見た事ない、すごく珍しいものもあったし』
「小夜もお人好しだよねぇ…、ん?」
突然家入の言葉が途切れ、小夜は首を傾げた。バッテリー切れかと、耳元から携帯を離して端末を覗き込むも、その様子はなく、通話中となっている。
「もしもーし?硝子ー?」
『ふざけんな、見てわかんない?電話中なんだけど』
乱暴な言葉が聞こえ、家入に何かあったのだろうと小夜が何度も呼びかけるが応答はない。
『…から、今…、さっきから…、…それは…、』
電話の向こうでは何事か酷く言い合いとなっているらしい。これは待っていた方が良いのか、掛け直した方が良いのかー小夜が掛け直そうかと思い始めた頃、ごめんねぇ、と家入の声が届いた。
『今五条が花火やろうとか言って勝手に部屋入って来てさぁ、ホント有り得ないよねアイツ』
「え…、大丈夫なのそれ…」
『あーうん、夏油も来て引っ張ってってくれたから』
「…なんか…すごい自由だよね、硝子の通ってるとこ…、先生たち何も言わないの?」
『アイツら…っていうか五条が懲りないだけ』
「…五条さんて結構…」
『超問題児だよ』
「……」
さらりと言う家入に小夜は言葉に詰まった。
『小夜がそんな気にする事はないから。私は全然大丈夫だし、あんな奴の事で悩んでる時間も勿体ないし』
「…やっぱり硝子はさすがだよね」
『褒め言葉として貰っておくよ』
「あ…、今思い付いたんだけど…、今度みんなで花火大会行くのってどう?…五条さんも、少しは満足するんじゃないかなって…、人多いから嫌かな」
『まだ花火やってる?』
「…ウチの近くで、規模はちょっと小さいけど、来週末に予定されてたと思う」
『聞いてみる?』
「あっ…や、その…、ただ、花火って聞いたから…」
『じゃ、一応声かけてみるよ。…ていうかアイツら行かなくても、私は行こうかな。今んとこ来週末は空いてる予定だし、小夜にも会いたいし、夏らしいイベントってなかなか行けるもんじゃないし』
「…良いの?」
『何それ、小夜が話振ったんじゃん』
「それはそうだけど、」
『気にしない気にしない。こっちの状況が決まり次第またメールするね』
「ごめんね、ありがとう」
『ごめんとか言う必要ないっしょ』
「…そうだね、ありがとう」
じゃあまたね、と電話を切ると、小夜は少々思い切った事を言ってしまったかと内省した。が、家入が喜んでくれたのは自身としても嬉しかったー大丈夫。小夜は口元が緩むのを感じた。
「お、いたいた」
家入の部屋を出てから何がどうなったのか、五条と夏油は寮棟を出てすぐのところで花火をしていた。
「なんだよ、硝子の分はねぇよ」
「別にやりたくないし。つーかアンタら来週末の予定ってどうなってる?空いてる?」
「どうかしたかい?」
「あー、うん、来週末、小夜の家の近くで花火大会が」
「私は大丈夫、行くよ。予定も空ける」
「…俺の花火の誘いは文句ばっかだったのに」
「そう淋しがるなよ。で、五条は?」
「…行くよ、行きゃあいいんだろぉ?」
「別に無理に行かなくても良いけど」
「傑が予定空けるっつってんのに、俺に出来ねぇワケねぇだろ。その前に任務全部片付けてやる」
「よーし決まりねー。花火の片付けもやっときなよ」
家入が寮へ戻って行くのを眺めながら、五条と夏油は新しく花火に火を点けると何方からともなく口を開く。
「…珍しいな、悟が花火大会に行きたがるなんて」
「それはこっちのセリフだっつの。傑だって人混み嫌いだろ?花火なんて以ての外じゃねぇか」
「今回は事情が事情だからね」
「ハッ、意味わかんね」
「理解してもらおうとは思ってないよ。私なりに行く理由がある、それだけで十分だろう?」
「へぇへぇ、そーですか」
「悟こそ、なんだかんだ興味があるんだろう?」
「べっつにぃ〜」
「…またお前らか」
「っヤベ!」
ドスのきいた低い声に対し、条件反射の様に動き出す五条と夏油。2人は手にしていた花火を水の張ったバケツに突っ込むとそれぞれ別方向へ走り出した。
「くぉらぁ!待てぇ悟!傑!」
怒鳴り声を上げ、2人を追い駆ける夜蛾。寮棟の入り口側ではコンビニで買い物を済ませ、その様子をトレーニングかと感心して眺める灰原と呆れ顔の七海がいた。
「傑ぅー、花火やろーぜー」
ドアをドンドン叩いていると、寛いでいたのだろう、煩さそうな顔をした夏油がドアを開けた。
「傑、花火買いに行こうぜ!」
「…話が違うじゃないか」
「硝子も呼ぼうぜ」
「……」
話を聞かない五条に少々呆れた表情の夏油。そんな彼にもどこ吹く風、五条は家入に電話をかける。
「んだよふざけんな話中かよ!」
何処までも自己中心だなと夏油はため息を吐いた。
「…そー言えば夏油たち、実習終わって戻ってきてたよ。ホントはもっと早く連絡出来れば良かったんだけど、私もちょっと立て込んでたからさ」
『全然、硝子も忙しかったのに、連絡くれてありがとう。…それでさ、前に話したじゃない?…夏油さんからお土産貰った時に、』
「あー、何かお返ししようかってやつ?」
『そう!覚えててくれて良かった…、それでね、何が良いか迷っちゃって…。お菓子とかの消え物が良いのか、普段使い出来るような物がいいのか、』
「…ぶっちゃけ何でも良いと思うよ。…元は夏油が勝手にやった事なんだし、何なら会った時にありがとうございました、だけでも問題ないと思うけど」
『うーん…』
「小夜が気にしてるのは、そのお土産の金額的な部分だよね、…ホントあのバカ」
『気持ちはすごく嬉しかったよ?あんまり見た事ない、すごく珍しいものもあったし』
「小夜もお人好しだよねぇ…、ん?」
突然家入の言葉が途切れ、小夜は首を傾げた。バッテリー切れかと、耳元から携帯を離して端末を覗き込むも、その様子はなく、通話中となっている。
「もしもーし?硝子ー?」
『ふざけんな、見てわかんない?電話中なんだけど』
乱暴な言葉が聞こえ、家入に何かあったのだろうと小夜が何度も呼びかけるが応答はない。
『…から、今…、さっきから…、…それは…、』
電話の向こうでは何事か酷く言い合いとなっているらしい。これは待っていた方が良いのか、掛け直した方が良いのかー小夜が掛け直そうかと思い始めた頃、ごめんねぇ、と家入の声が届いた。
『今五条が花火やろうとか言って勝手に部屋入って来てさぁ、ホント有り得ないよねアイツ』
「え…、大丈夫なのそれ…」
『あーうん、夏油も来て引っ張ってってくれたから』
「…なんか…すごい自由だよね、硝子の通ってるとこ…、先生たち何も言わないの?」
『アイツら…っていうか五条が懲りないだけ』
「…五条さんて結構…」
『超問題児だよ』
「……」
さらりと言う家入に小夜は言葉に詰まった。
『小夜がそんな気にする事はないから。私は全然大丈夫だし、あんな奴の事で悩んでる時間も勿体ないし』
「…やっぱり硝子はさすがだよね」
『褒め言葉として貰っておくよ』
「あ…、今思い付いたんだけど…、今度みんなで花火大会行くのってどう?…五条さんも、少しは満足するんじゃないかなって…、人多いから嫌かな」
『まだ花火やってる?』
「…ウチの近くで、規模はちょっと小さいけど、来週末に予定されてたと思う」
『聞いてみる?』
「あっ…や、その…、ただ、花火って聞いたから…」
『じゃ、一応声かけてみるよ。…ていうかアイツら行かなくても、私は行こうかな。今んとこ来週末は空いてる予定だし、小夜にも会いたいし、夏らしいイベントってなかなか行けるもんじゃないし』
「…良いの?」
『何それ、小夜が話振ったんじゃん』
「それはそうだけど、」
『気にしない気にしない。こっちの状況が決まり次第またメールするね』
「ごめんね、ありがとう」
『ごめんとか言う必要ないっしょ』
「…そうだね、ありがとう」
じゃあまたね、と電話を切ると、小夜は少々思い切った事を言ってしまったかと内省した。が、家入が喜んでくれたのは自身としても嬉しかったー大丈夫。小夜は口元が緩むのを感じた。
「お、いたいた」
家入の部屋を出てから何がどうなったのか、五条と夏油は寮棟を出てすぐのところで花火をしていた。
「なんだよ、硝子の分はねぇよ」
「別にやりたくないし。つーかアンタら来週末の予定ってどうなってる?空いてる?」
「どうかしたかい?」
「あー、うん、来週末、小夜の家の近くで花火大会が」
「私は大丈夫、行くよ。予定も空ける」
「…俺の花火の誘いは文句ばっかだったのに」
「そう淋しがるなよ。で、五条は?」
「…行くよ、行きゃあいいんだろぉ?」
「別に無理に行かなくても良いけど」
「傑が予定空けるっつってんのに、俺に出来ねぇワケねぇだろ。その前に任務全部片付けてやる」
「よーし決まりねー。花火の片付けもやっときなよ」
家入が寮へ戻って行くのを眺めながら、五条と夏油は新しく花火に火を点けると何方からともなく口を開く。
「…珍しいな、悟が花火大会に行きたがるなんて」
「それはこっちのセリフだっつの。傑だって人混み嫌いだろ?花火なんて以ての外じゃねぇか」
「今回は事情が事情だからね」
「ハッ、意味わかんね」
「理解してもらおうとは思ってないよ。私なりに行く理由がある、それだけで十分だろう?」
「へぇへぇ、そーですか」
「悟こそ、なんだかんだ興味があるんだろう?」
「べっつにぃ〜」
「…またお前らか」
「っヤベ!」
ドスのきいた低い声に対し、条件反射の様に動き出す五条と夏油。2人は手にしていた花火を水の張ったバケツに突っ込むとそれぞれ別方向へ走り出した。
「くぉらぁ!待てぇ悟!傑!」
怒鳴り声を上げ、2人を追い駆ける夜蛾。寮棟の入り口側ではコンビニで買い物を済ませ、その様子をトレーニングかと感心して眺める灰原と呆れ顔の七海がいた。