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硝子さんの友達の名前は?
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「…好みのタイプ…」
何かを考えながらポツリと小夜の溢した言葉に、夏油はひと言も聞き漏らすまいと彼女へと集中する。
「…夏油さんは、どうですか?」
「…はっ?私⁉︎」
「あっいえ、その…、すみません…」
言葉尻が小さくなりながらも、小夜は家入を見遣る。さっき夏油の恋愛相談って言ってなかった、と家入にはそう小夜の顔に書いてある様に見えた。
「夏油は小夜が彼氏とか恋愛とか、普通の女子高生がどんな風に思ってるか知りたいんだって」
「知りたいって…、何もないですよ、私」
小夜はアイスティの入ったグラスを見つめながら呟いた。表現し難い気持ちとアイスティをストローでぐるぐると掻き混ぜる。
「…私は…、硝子みたいに芯も強くないし、何となく流されて生活してる感じだし、」
「私からすれば小夜の優しさとか思いやりはすごく良いものだと思うけど?…ま、隣の芝は青く見えるとはよく言ったもんだよね」
「硝子にしては良い事言うね」
「お前には言われたくない」
「…ま、誰かと同じでは面白くないからね。それぞれ持ってるモノが違うからこそ、それぞれの魅力って事になるんだろうね。…皆が硝子の様では困るよね」
夏油が笑ってみせるも、小夜は釈然としない表情を、家入はムッとした表情を見せた。
「私はアンタにこれっぽっちも興味はないけど、夏油のタイプはどーなのよ?」
「あー、傑ってその辺わかりにくいよな〜」
その場の誰のものでもない声に3人は口を噤んだーいつの間にか五条がテーブルの側にいた。
「は?五条、なんでいるの?」
「ソッコー終わらせて来たに決まってんだろ?勝手に置いていきやがって、探すのも苦労したぜまったく」
夏油の隣に座るなり、五条はテーブルに備え付けのベルを鳴らし、やって来た店員にドリンクバーの追加といちごパフェを注文した。
「…五条さんて甘い物好きなんですね」
「あ?」
愛想のない五条の物言いに小夜は驚き肩を揺らした。
「…悟、もっと柔らかい言い方は出来ないのかい?小夜ちゃんが怖がっているだろう」
「別に、フツーに返事しただけだろ」
「お前の基準が普通じゃないって事だよ」
「っごめんなさい、私が…余計な事言ったから、」
「小夜ちゃんが謝る事は何もないよ、本当に悟は気遣い言葉遣いが小学生並みでね。なかなか素直に話を聞かないのも小学生並みだから大変なんだ」
「あ?喧嘩売ってんのか傑」
「いつも注意してる事を悟が聞かないだけだろう?」
向かいに座る2人の言い合いに、小夜は涙が滲む思いだった。自分の何気ないひと言が発端でこんな事になるなんてー小夜が自責の念に囚われそうになっていた時、隣の家入が席を立ちたいという様な仕草を見せた。小夜が立ち上がると、家入は自身と小夜のバッグを引っ掴み、彼女の背を押して足早にファミレスを飛び出した。
「硝子、ちょっと…!」
「いいのいいの、アイツらいつもああだから。ほっといてもまたつるんで顔出して来るし…、私ら2人分のドリンクバー代くらいは持ってるでしょ。それよりさ、」
あそこ、と家入が指差したのはカラオケ店。個室でゆっくり話そうよ、と言う提案に小夜は頷いた。
「最近顔合わせてるけどさ、2人で話すのって久しぶりだよね。…いつも余計なのがいてごめんね」
「大丈夫だよ、気にしないで。…ちょっと緊張するけど…、私も結構楽しいし」
注文した飲み物を飲みながら、ゆったりとした時間が流れる。小夜は漸く気持ちが落ち着くのを感じていた。
「ほーんと、いつも小夜は気を遣い過ぎ。…もっと思う事ハッキリ言ったって良いのに」
「ん、楽しいのはホントだよ?…なんて言うか…、あの2人、結構カッコいいじゃない?」
「…あー、顔面偏差値は高いかもね」
家入の言い回しに小夜は思わず笑った。
「…女子校通いで女ばっかりの生活だから、何となく…男の人に対して身構えちゃうっていうか」
「あーなるほどね、そーゆー事かぁ。…じゃあ、逆を返せば、アイツら2人に慣れれば問題ナシって事だよね」
え、と小夜は目を瞬かせた。
「…多分、これから小夜と遊ぶ時は9割方ついてくると思うんだよねアイツら。男でも女でも人間なのは同じだし、性別意識しないで接すれば問題ないでしょ」
人間なのは同じ、という言葉が腑に落ちた小夜は家入に笑って見せた。
「…せっかく知り合ったんだもんね、仲良く出来るならその方がいいよね。ありがと硝子。…ところでさ、さっきからケータイ、ずっと鳴ってない?」
「あー…ほっといても良いんだけど…、いい加減出てやるかぁ、仕方ない」
「早く出ろよ硝子ォ!傑の機嫌が最悪なんだよォ!」
家入が電話に出るや否や、五条は悲痛な声を上げた。
五条と夏油が言い合いをしている間に家入と小夜が姿を消し、代わりに五条が注文したいちごパフェを届けに来た店員の声に2人は我に返った。そこで初めて状況を把握した夏油。あと少しで小夜ちゃんのタイプが聞けるところだったのに、悟があんな返事をしなければこんな事にはならなかっただろうと、五条は散々文句と説教と恨み言を言われたらしい。
『知らないよそんなの、五条が悪いんじゃん』
「いーから!…んで?今何処にいんだよ⁉︎」
『んー、駅前のカラオ』
五条は電話を切ると、伝票を引っ掴んで立ち上がった。そんな彼を恨めしそうな目の夏油が見る。
「傑!今アイツら駅前のカラオケ屋だってよ、早く行こうぜ!…そんな面すんなよ!悪かったって!」
「…そうだね、もう次はないからね」
夏油の冷ややかな笑顔に五条は思わず身震いをした。
何かを考えながらポツリと小夜の溢した言葉に、夏油はひと言も聞き漏らすまいと彼女へと集中する。
「…夏油さんは、どうですか?」
「…はっ?私⁉︎」
「あっいえ、その…、すみません…」
言葉尻が小さくなりながらも、小夜は家入を見遣る。さっき夏油の恋愛相談って言ってなかった、と家入にはそう小夜の顔に書いてある様に見えた。
「夏油は小夜が彼氏とか恋愛とか、普通の女子高生がどんな風に思ってるか知りたいんだって」
「知りたいって…、何もないですよ、私」
小夜はアイスティの入ったグラスを見つめながら呟いた。表現し難い気持ちとアイスティをストローでぐるぐると掻き混ぜる。
「…私は…、硝子みたいに芯も強くないし、何となく流されて生活してる感じだし、」
「私からすれば小夜の優しさとか思いやりはすごく良いものだと思うけど?…ま、隣の芝は青く見えるとはよく言ったもんだよね」
「硝子にしては良い事言うね」
「お前には言われたくない」
「…ま、誰かと同じでは面白くないからね。それぞれ持ってるモノが違うからこそ、それぞれの魅力って事になるんだろうね。…皆が硝子の様では困るよね」
夏油が笑ってみせるも、小夜は釈然としない表情を、家入はムッとした表情を見せた。
「私はアンタにこれっぽっちも興味はないけど、夏油のタイプはどーなのよ?」
「あー、傑ってその辺わかりにくいよな〜」
その場の誰のものでもない声に3人は口を噤んだーいつの間にか五条がテーブルの側にいた。
「は?五条、なんでいるの?」
「ソッコー終わらせて来たに決まってんだろ?勝手に置いていきやがって、探すのも苦労したぜまったく」
夏油の隣に座るなり、五条はテーブルに備え付けのベルを鳴らし、やって来た店員にドリンクバーの追加といちごパフェを注文した。
「…五条さんて甘い物好きなんですね」
「あ?」
愛想のない五条の物言いに小夜は驚き肩を揺らした。
「…悟、もっと柔らかい言い方は出来ないのかい?小夜ちゃんが怖がっているだろう」
「別に、フツーに返事しただけだろ」
「お前の基準が普通じゃないって事だよ」
「っごめんなさい、私が…余計な事言ったから、」
「小夜ちゃんが謝る事は何もないよ、本当に悟は気遣い言葉遣いが小学生並みでね。なかなか素直に話を聞かないのも小学生並みだから大変なんだ」
「あ?喧嘩売ってんのか傑」
「いつも注意してる事を悟が聞かないだけだろう?」
向かいに座る2人の言い合いに、小夜は涙が滲む思いだった。自分の何気ないひと言が発端でこんな事になるなんてー小夜が自責の念に囚われそうになっていた時、隣の家入が席を立ちたいという様な仕草を見せた。小夜が立ち上がると、家入は自身と小夜のバッグを引っ掴み、彼女の背を押して足早にファミレスを飛び出した。
「硝子、ちょっと…!」
「いいのいいの、アイツらいつもああだから。ほっといてもまたつるんで顔出して来るし…、私ら2人分のドリンクバー代くらいは持ってるでしょ。それよりさ、」
あそこ、と家入が指差したのはカラオケ店。個室でゆっくり話そうよ、と言う提案に小夜は頷いた。
「最近顔合わせてるけどさ、2人で話すのって久しぶりだよね。…いつも余計なのがいてごめんね」
「大丈夫だよ、気にしないで。…ちょっと緊張するけど…、私も結構楽しいし」
注文した飲み物を飲みながら、ゆったりとした時間が流れる。小夜は漸く気持ちが落ち着くのを感じていた。
「ほーんと、いつも小夜は気を遣い過ぎ。…もっと思う事ハッキリ言ったって良いのに」
「ん、楽しいのはホントだよ?…なんて言うか…、あの2人、結構カッコいいじゃない?」
「…あー、顔面偏差値は高いかもね」
家入の言い回しに小夜は思わず笑った。
「…女子校通いで女ばっかりの生活だから、何となく…男の人に対して身構えちゃうっていうか」
「あーなるほどね、そーゆー事かぁ。…じゃあ、逆を返せば、アイツら2人に慣れれば問題ナシって事だよね」
え、と小夜は目を瞬かせた。
「…多分、これから小夜と遊ぶ時は9割方ついてくると思うんだよねアイツら。男でも女でも人間なのは同じだし、性別意識しないで接すれば問題ないでしょ」
人間なのは同じ、という言葉が腑に落ちた小夜は家入に笑って見せた。
「…せっかく知り合ったんだもんね、仲良く出来るならその方がいいよね。ありがと硝子。…ところでさ、さっきからケータイ、ずっと鳴ってない?」
「あー…ほっといても良いんだけど…、いい加減出てやるかぁ、仕方ない」
「早く出ろよ硝子ォ!傑の機嫌が最悪なんだよォ!」
家入が電話に出るや否や、五条は悲痛な声を上げた。
五条と夏油が言い合いをしている間に家入と小夜が姿を消し、代わりに五条が注文したいちごパフェを届けに来た店員の声に2人は我に返った。そこで初めて状況を把握した夏油。あと少しで小夜ちゃんのタイプが聞けるところだったのに、悟があんな返事をしなければこんな事にはならなかっただろうと、五条は散々文句と説教と恨み言を言われたらしい。
『知らないよそんなの、五条が悪いんじゃん』
「いーから!…んで?今何処にいんだよ⁉︎」
『んー、駅前のカラオ』
五条は電話を切ると、伝票を引っ掴んで立ち上がった。そんな彼を恨めしそうな目の夏油が見る。
「傑!今アイツら駅前のカラオケ屋だってよ、早く行こうぜ!…そんな面すんなよ!悪かったって!」
「…そうだね、もう次はないからね」
夏油の冷ややかな笑顔に五条は思わず身震いをした。