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硝子さんの友達の名前は?
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小夜と出会い、初恋に目覚めた夏油はぼんやりとする事が多くなった。何をしても上の空、という状態で、それは五条を苛立たせ、家入を気味悪がらせた。
「…なぁ硝子ぉ、マジで傑何とかなんねぇ?」
「私に言わないでよ、そんなの夏油の問題じゃん」
「もっかい八重樫と会わせたらちったぁマシになると思うんだよ。…携帯の裏側見て1人でニヤついてるとかマジでやべぇって」
教室でそう話す2人の視線の先、夏油は今まさに五条の言葉通り携帯に貼り付けたプリントシートを見て薄ら笑みを浮かべているところだった。
「…確かにやば」
もぅ仕方ないなぁ、と家入は携帯を取り出した。
小夜が家入からのメールに気が付いたのは、1日の授業が終わり、荷物を纏めて帰途につこうとする時だった。
『おつー。急だけどさ、今日空いてる?』
ー珍しい。率直に小夜はそう思った。前回会ってから1週間程しか経っていない、何かと忙しくしているという家入からのメールに小夜は少々心配になった。
『空いてるけど、どうしたの?大丈夫?』
「…で?心配されてるけど、夏油の事言っとく?」
「いや、流石に引くだろ?」
「私が何だって?」
「傑がキモいから八重樫に連絡」
「硝子、私も行くよ」
「……」
突っ込み満載の夏油にどうしたものかと固まる家入。五条に助けを求める様に彼を見上げる。
「とりあえず茶でもメシでも誘うしかねえだろ。…あ、俺らの事はメールで言うなよ」
俺ら、ねー家入は盛大にため息を吐いた。
『少し会える?』
突然の事に驚くものの、親友が困っているのかもしれないと思えば断る理由などない。それにタイミング良く何も予定も入っていない小夜は了承の旨を打ち込んでメールを送った。
クラスメイトに手を振り、小夜は教室を出た。会うとなると恐らくは駅前だろう。靴を履き替え、携帯を手にしたまま学校の敷地外へ向けて歩いていく。
『小夜の学校って何駅だっけ?』
最寄り駅まで来てくれるのだろうか、駅名と駅に向かっている旨を伝えると、すぐ行くまた後で、と返信が来たのを確認した。何かあったのだろうかと小夜の足は自然と早くなっていた。
「あっ、硝子…、」
駅の改札近くで家入がやって来るのを待っていた小夜は声を上げるも、言葉尻が小さくなっていた。
「お待たせ小夜、急にごめんね」
「小夜ちゃん久しぶり」
「あ…、どうも、」
「…んじゃどこ行こっか、ファミレスでもいい?」
「っ、うん、いいよ」
家入は先立って歩き出し、後を追うように小夜も歩き出す。後ろからは夏油がついて来る。
「…今日は一緒じゃないんだね」
「ん?」
「…五条さん」
「悟はレポートの提出が遅れて呼び出されてね」
しっかり2人の話を聞いていた夏油がにっこりと笑いながら言った。まだ1度しか会っていないのに、妙に納得出来る不思議な気持ちに小夜は戸惑いながらも頷いた。
程なくしてファミレスに到着、家入と小夜が隣同士に座り、夏油が向かいに座る。とりあえず、とドリンクバー、軽く摘めるフライドポテトをオーダーする。
「先に行っておいで」
夏油が2人をドリンクバーへ促すと、家入と小夜は立ち上がる。と、小夜が夏油を振り返った。
「…夏油さん、何飲みますか?持ってきますよ?」
「!…え、じゃあ、お言葉に甘えて…、コーヒーを」
「何か入れます?」
「…っあぁ、いや…、ブラックで」
わかりました、と小夜は家入の後を追う。夏油は小夜の気遣いに感銘を受け、1人噛み締めていた。
「どうぞ」
「小夜は偉いね〜、私には無理だわ」
「ありがとう、小夜ちゃん」
それぞれ飲み物を口にしたところで店員がポテトを運んできた。小腹の空く時間帯、自然と手が伸びる。
「…ところで硝子、今日は急にどうしたの?」
小夜の言葉に家入と夏油は目配せした。
「あー、夏油が小夜に恋愛相談したいんだって」
「っ!」
口にしていたコーヒーを吹き出しそうになりながらも夏油は堪え、コーヒーをどうにか飲み込むと激しく咳き込んだ。なんて事を言い出すんだと、家入を睨みつけるも彼女にはどこ吹く風。
「…相談って…、硝子じゃダメなの?」
「私より小夜の方が人付き合い上手いしさ?」
ね、夏油、と家入が彼に視線を送るも、予想もしていなかった展開に思考を巡らせるーさぁどうしたものか。
「ていうか小夜って今彼氏いんの?」
あぁそこ重要なところ、と夏油は表情を変えずに全神経を聴覚へと注力する。
「いないよ、女子校だし…、出会いもないし」
「彼氏が欲しいとか思ったりするのかい?」
「え…」
「あぁいや…、…ちょっと、参考に」
「ん…、ものすごく欲しいとは思わないけど…、もしいたら楽しいかなって思うくらいですね。欲しいと思ってもすぐどうにかなるわけじゃないし、相手がいての事ですし…難しいところですよね」
「そりゃそーだ」
「硝子は?」
「別に。そこまでがんばるもんでもないかな」
「あ、なんかわかるその感じ!」
「でしょ?無理に作るもんでもないっつーか」
なるほどねー夏油の頭に小夜の言葉が刻まれていく。
「小夜ってどんなタイプが好みなの?」
「え、」
「思えばそんな話した事なかったね」
「…硝子も教えてよね?」
「後でね」
夏油が気になって仕方のない小夜の事が、家入の巧みな話術で小夜自身の口から次々と引き出されていく。これは家入に礼をしなければと夏油はコーヒーを飲んだ。
「…なぁ硝子ぉ、マジで傑何とかなんねぇ?」
「私に言わないでよ、そんなの夏油の問題じゃん」
「もっかい八重樫と会わせたらちったぁマシになると思うんだよ。…携帯の裏側見て1人でニヤついてるとかマジでやべぇって」
教室でそう話す2人の視線の先、夏油は今まさに五条の言葉通り携帯に貼り付けたプリントシートを見て薄ら笑みを浮かべているところだった。
「…確かにやば」
もぅ仕方ないなぁ、と家入は携帯を取り出した。
小夜が家入からのメールに気が付いたのは、1日の授業が終わり、荷物を纏めて帰途につこうとする時だった。
『おつー。急だけどさ、今日空いてる?』
ー珍しい。率直に小夜はそう思った。前回会ってから1週間程しか経っていない、何かと忙しくしているという家入からのメールに小夜は少々心配になった。
『空いてるけど、どうしたの?大丈夫?』
「…で?心配されてるけど、夏油の事言っとく?」
「いや、流石に引くだろ?」
「私が何だって?」
「傑がキモいから八重樫に連絡」
「硝子、私も行くよ」
「……」
突っ込み満載の夏油にどうしたものかと固まる家入。五条に助けを求める様に彼を見上げる。
「とりあえず茶でもメシでも誘うしかねえだろ。…あ、俺らの事はメールで言うなよ」
俺ら、ねー家入は盛大にため息を吐いた。
『少し会える?』
突然の事に驚くものの、親友が困っているのかもしれないと思えば断る理由などない。それにタイミング良く何も予定も入っていない小夜は了承の旨を打ち込んでメールを送った。
クラスメイトに手を振り、小夜は教室を出た。会うとなると恐らくは駅前だろう。靴を履き替え、携帯を手にしたまま学校の敷地外へ向けて歩いていく。
『小夜の学校って何駅だっけ?』
最寄り駅まで来てくれるのだろうか、駅名と駅に向かっている旨を伝えると、すぐ行くまた後で、と返信が来たのを確認した。何かあったのだろうかと小夜の足は自然と早くなっていた。
「あっ、硝子…、」
駅の改札近くで家入がやって来るのを待っていた小夜は声を上げるも、言葉尻が小さくなっていた。
「お待たせ小夜、急にごめんね」
「小夜ちゃん久しぶり」
「あ…、どうも、」
「…んじゃどこ行こっか、ファミレスでもいい?」
「っ、うん、いいよ」
家入は先立って歩き出し、後を追うように小夜も歩き出す。後ろからは夏油がついて来る。
「…今日は一緒じゃないんだね」
「ん?」
「…五条さん」
「悟はレポートの提出が遅れて呼び出されてね」
しっかり2人の話を聞いていた夏油がにっこりと笑いながら言った。まだ1度しか会っていないのに、妙に納得出来る不思議な気持ちに小夜は戸惑いながらも頷いた。
程なくしてファミレスに到着、家入と小夜が隣同士に座り、夏油が向かいに座る。とりあえず、とドリンクバー、軽く摘めるフライドポテトをオーダーする。
「先に行っておいで」
夏油が2人をドリンクバーへ促すと、家入と小夜は立ち上がる。と、小夜が夏油を振り返った。
「…夏油さん、何飲みますか?持ってきますよ?」
「!…え、じゃあ、お言葉に甘えて…、コーヒーを」
「何か入れます?」
「…っあぁ、いや…、ブラックで」
わかりました、と小夜は家入の後を追う。夏油は小夜の気遣いに感銘を受け、1人噛み締めていた。
「どうぞ」
「小夜は偉いね〜、私には無理だわ」
「ありがとう、小夜ちゃん」
それぞれ飲み物を口にしたところで店員がポテトを運んできた。小腹の空く時間帯、自然と手が伸びる。
「…ところで硝子、今日は急にどうしたの?」
小夜の言葉に家入と夏油は目配せした。
「あー、夏油が小夜に恋愛相談したいんだって」
「っ!」
口にしていたコーヒーを吹き出しそうになりながらも夏油は堪え、コーヒーをどうにか飲み込むと激しく咳き込んだ。なんて事を言い出すんだと、家入を睨みつけるも彼女にはどこ吹く風。
「…相談って…、硝子じゃダメなの?」
「私より小夜の方が人付き合い上手いしさ?」
ね、夏油、と家入が彼に視線を送るも、予想もしていなかった展開に思考を巡らせるーさぁどうしたものか。
「ていうか小夜って今彼氏いんの?」
あぁそこ重要なところ、と夏油は表情を変えずに全神経を聴覚へと注力する。
「いないよ、女子校だし…、出会いもないし」
「彼氏が欲しいとか思ったりするのかい?」
「え…」
「あぁいや…、…ちょっと、参考に」
「ん…、ものすごく欲しいとは思わないけど…、もしいたら楽しいかなって思うくらいですね。欲しいと思ってもすぐどうにかなるわけじゃないし、相手がいての事ですし…難しいところですよね」
「そりゃそーだ」
「硝子は?」
「別に。そこまでがんばるもんでもないかな」
「あ、なんかわかるその感じ!」
「でしょ?無理に作るもんでもないっつーか」
なるほどねー夏油の頭に小夜の言葉が刻まれていく。
「小夜ってどんなタイプが好みなの?」
「え、」
「思えばそんな話した事なかったね」
「…硝子も教えてよね?」
「後でね」
夏油が気になって仕方のない小夜の事が、家入の巧みな話術で小夜自身の口から次々と引き出されていく。これは家入に礼をしなければと夏油はコーヒーを飲んだ。