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硝子さんの友達の名前は?
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すっかり日が暮れて暗くなった心細い一本道。
最終のバスは出ていて、歩いていくしか方法はない。
五条、家入、夏油の3人は寮へ歩いて行く。
夜という事もあって交通量も少なく、静かに夜が流れていく。と、誰かの携帯の着信音が響いた。
「あ、小夜からだ。…家着いたって」
「そうか、それは良かった」
家入の呟きにいち早く反応したのは夏油だった。
「なぁ傑ぅ」
「…なんだい?」
五条は素早く夏油の肩を組みにかかった。
「なぁんかいつもと違うよなぁ?」
「あー、私も少し気になってたんだよねー」
五条・家入対夏油という構図が出来上がる。
「…というと?」
「あんなにおとなしい夏油は初めて見たよ」
「そーそー。カッコつけてる感丸出し!…つーか…まさか傑…、八重樫に惚れたのか…?」
「だったらどうするんだい?」
「…ちょっとやめてよ夏油、冗談でしょ?」
夏油は大きく息を吐いた。
「…酷いな2人共。私の初恋を揶揄うなんて」
「うわ、一番聞きたくなかった言葉」
「マジかよ傑、マジで言ってんの⁈お前今まで付き合った女居るって言ってたじゃねーか‼︎」
「それとこれとは別だよ。…私から人を好きになったのは初めてなんだ」
「さり気無くクズ発言してるの気が付いた方が良いよ。ていうかマジ困るんだけど」
「どうして硝子が困るんだい?」
「小夜と付き合って欲しくないし」
「それは彼女が決める事じゃないか」
「んじゃとっとと告っちまえよ、白黒ハッキリさせようぜ。その方がお互い良いだろ」
「悟は今日初めて会った人と付き合えるのかい?」
「無理だろフツー」
「それを私にさせようとしてるのか君は」
高専まであと半分程のところに差し掛かっていた。
一方、帰宅した小夜。
自室で家入にメールを送った後は部屋着に着替えて好きな音楽を流しながらひと息ついていた。
使ったバッグを片付けようと中身を取り出せば、4人で撮ったプリントシールに手が止まった。久しぶりに会った親友は相変わらずだが、彼女が連れて来たというか、ついて来たらしい2人をまじまじと見つめた。
五条に関しては少し口の悪いところがあって周りの気持ちに鈍く、粗暴な印象を受けるも、裏表のない人、言葉は悪いが子供っぽさが残る人、というのが小夜の感覚。
一方夏油に関しては五条と正反対で、同い年とは思えないくらいに落ち着いていて言葉遣いも丁寧、気配りも細やかで温和な人、という印象を受けた。だが穏やかに笑みを浮かべ、感情の起伏が穏やかでありながら、その裏の気持ちがわかりにくいという印象も残った。
いずれにせよ、女子校に通う小夜にとって、同い年の男性と話をするのはとても久しぶりな感覚で楽しく過ごせたのは間違いなかった。
「…あ、そうだ」
小夜は徐に携帯電話本体のバッテリーの蓋を開け、プリントシールを蓋の内側に貼り付けた。自分だけの秘密で、楽しかった思い出ー思わず口元に笑みが浮かぶ。
またみんなで遊べたら楽しいだろうなと、蓋を元に戻した。たった1枚シールを貼ったくらいでこんなにも気分が変わるなんて、と小夜は苦笑した。
「…わっ!」
小夜が手にしていた携帯がメールの着信を告げ、驚きに声を上げた。危うく取り落としそうになった携帯を持ち直し、メールを確認する。
『私も寮に着いたよ。それと、今日はマジでごめんね。けど、なんだかんだアイツらも楽しかったみたい。調子に乗らない様には言っておくから、もしまた機会があれば遊んでやって。今日はありがと!』
「…小夜がお前ら2人によろしくってさー」
寮に帰って来てからも共有スペースで屯っていた家入、五条、夏油の3人。帰り道での夏油からの衝撃発言を受け、家入は小夜に関しての事を教えて欲しいと夏油に食い下がられ、五条はそんなやり取りを揶揄っていた。
「…硝子のダチにしてはいい奴だよな、それは言える」
「お前には言われたくない」
「硝子、彼女と会う時には私も呼んでくれないか?」
「やだよ、今日だってせっかく2人で買い物とか食べ歩きに行く予定だったのにさ。結局ゲーセンで五条と夏油が遊んでただけじゃん」
「なんだかんだ八重樫だって楽しかったみてぇなんだから良いじゃねぇか、また傑も連れてってやれよ」
「ゲーセンと言えば硝子、今日撮ったプリントシール、私に数枚譲ってくれないか?」
「1枚500円」
「じゃあ4枚いただこう」
「おい傑、さすがにそれはヤベェよ」
「夏油って好きな子出来るとこんな感じになるのね…」
「硝子、2,000円ね」
「ほいきた、じゃあココ1列分ね」
「傑、自分の写真に金払ってるんだぞ?」
「見てみろ悟、これなんか小夜ちゃんと隣同士なんだ、それだけでも払う価値はある」
「…それどーすんだよ?」
「勿論大事に取っておくよ。…いつでも見られるように、携帯に貼っておくのもいいね」
「え、4人で撮ったやつだよ?なんかやだな。…って、やば、バッテリー切れそ」
言うが早いか、家入はそのままさっさと部屋に戻っていく。彼女を見送る形となり、残された2人。
「…なぁ傑ぅ、八重樫の何処に惚れたんだよ?」
「何処、と聞かれても困るな。なんて言えば良いか…、もう全体の雰囲気としか言いようがないよ」
「傑のタイプがあんな感じとはねぇ」
「…やっぱりお前らか」
その場の2人のものではない声に、五条と夏油は顔を見合わせた。揃って声の方へ顔を向けると、担任の夜蛾が顳顬に青筋を立てて2人を見下ろしていた。
「消灯時間はとっくに過ぎている。明日早くに七海と灰原は任務に出る予定だ、さっさとおとなしく寝ろ!」
夜蛾は2人が部屋に入るのを見届けるつもりらしく、腕組みをして2人を睨むように見ている。こうなっては部屋に戻らざるを得なくなった2人は短く声を掛け合って共有スペースを出て自室へと戻る事にした。
「…何見てるんだ悟!」
部屋に入って数分の後、五条が通路に顔を出すと怒声が飛んだ。流石は2人の性格を熟知した担任、五条は慌てて顔を引っ込めた。
一方、夏油の方は部屋に戻って早々にベッドへ滑り込んだものの、熱に浮かされた様に良く眠れなかったとか。
最終のバスは出ていて、歩いていくしか方法はない。
五条、家入、夏油の3人は寮へ歩いて行く。
夜という事もあって交通量も少なく、静かに夜が流れていく。と、誰かの携帯の着信音が響いた。
「あ、小夜からだ。…家着いたって」
「そうか、それは良かった」
家入の呟きにいち早く反応したのは夏油だった。
「なぁ傑ぅ」
「…なんだい?」
五条は素早く夏油の肩を組みにかかった。
「なぁんかいつもと違うよなぁ?」
「あー、私も少し気になってたんだよねー」
五条・家入対夏油という構図が出来上がる。
「…というと?」
「あんなにおとなしい夏油は初めて見たよ」
「そーそー。カッコつけてる感丸出し!…つーか…まさか傑…、八重樫に惚れたのか…?」
「だったらどうするんだい?」
「…ちょっとやめてよ夏油、冗談でしょ?」
夏油は大きく息を吐いた。
「…酷いな2人共。私の初恋を揶揄うなんて」
「うわ、一番聞きたくなかった言葉」
「マジかよ傑、マジで言ってんの⁈お前今まで付き合った女居るって言ってたじゃねーか‼︎」
「それとこれとは別だよ。…私から人を好きになったのは初めてなんだ」
「さり気無くクズ発言してるの気が付いた方が良いよ。ていうかマジ困るんだけど」
「どうして硝子が困るんだい?」
「小夜と付き合って欲しくないし」
「それは彼女が決める事じゃないか」
「んじゃとっとと告っちまえよ、白黒ハッキリさせようぜ。その方がお互い良いだろ」
「悟は今日初めて会った人と付き合えるのかい?」
「無理だろフツー」
「それを私にさせようとしてるのか君は」
高専まであと半分程のところに差し掛かっていた。
一方、帰宅した小夜。
自室で家入にメールを送った後は部屋着に着替えて好きな音楽を流しながらひと息ついていた。
使ったバッグを片付けようと中身を取り出せば、4人で撮ったプリントシールに手が止まった。久しぶりに会った親友は相変わらずだが、彼女が連れて来たというか、ついて来たらしい2人をまじまじと見つめた。
五条に関しては少し口の悪いところがあって周りの気持ちに鈍く、粗暴な印象を受けるも、裏表のない人、言葉は悪いが子供っぽさが残る人、というのが小夜の感覚。
一方夏油に関しては五条と正反対で、同い年とは思えないくらいに落ち着いていて言葉遣いも丁寧、気配りも細やかで温和な人、という印象を受けた。だが穏やかに笑みを浮かべ、感情の起伏が穏やかでありながら、その裏の気持ちがわかりにくいという印象も残った。
いずれにせよ、女子校に通う小夜にとって、同い年の男性と話をするのはとても久しぶりな感覚で楽しく過ごせたのは間違いなかった。
「…あ、そうだ」
小夜は徐に携帯電話本体のバッテリーの蓋を開け、プリントシールを蓋の内側に貼り付けた。自分だけの秘密で、楽しかった思い出ー思わず口元に笑みが浮かぶ。
またみんなで遊べたら楽しいだろうなと、蓋を元に戻した。たった1枚シールを貼ったくらいでこんなにも気分が変わるなんて、と小夜は苦笑した。
「…わっ!」
小夜が手にしていた携帯がメールの着信を告げ、驚きに声を上げた。危うく取り落としそうになった携帯を持ち直し、メールを確認する。
『私も寮に着いたよ。それと、今日はマジでごめんね。けど、なんだかんだアイツらも楽しかったみたい。調子に乗らない様には言っておくから、もしまた機会があれば遊んでやって。今日はありがと!』
「…小夜がお前ら2人によろしくってさー」
寮に帰って来てからも共有スペースで屯っていた家入、五条、夏油の3人。帰り道での夏油からの衝撃発言を受け、家入は小夜に関しての事を教えて欲しいと夏油に食い下がられ、五条はそんなやり取りを揶揄っていた。
「…硝子のダチにしてはいい奴だよな、それは言える」
「お前には言われたくない」
「硝子、彼女と会う時には私も呼んでくれないか?」
「やだよ、今日だってせっかく2人で買い物とか食べ歩きに行く予定だったのにさ。結局ゲーセンで五条と夏油が遊んでただけじゃん」
「なんだかんだ八重樫だって楽しかったみてぇなんだから良いじゃねぇか、また傑も連れてってやれよ」
「ゲーセンと言えば硝子、今日撮ったプリントシール、私に数枚譲ってくれないか?」
「1枚500円」
「じゃあ4枚いただこう」
「おい傑、さすがにそれはヤベェよ」
「夏油って好きな子出来るとこんな感じになるのね…」
「硝子、2,000円ね」
「ほいきた、じゃあココ1列分ね」
「傑、自分の写真に金払ってるんだぞ?」
「見てみろ悟、これなんか小夜ちゃんと隣同士なんだ、それだけでも払う価値はある」
「…それどーすんだよ?」
「勿論大事に取っておくよ。…いつでも見られるように、携帯に貼っておくのもいいね」
「え、4人で撮ったやつだよ?なんかやだな。…って、やば、バッテリー切れそ」
言うが早いか、家入はそのままさっさと部屋に戻っていく。彼女を見送る形となり、残された2人。
「…なぁ傑ぅ、八重樫の何処に惚れたんだよ?」
「何処、と聞かれても困るな。なんて言えば良いか…、もう全体の雰囲気としか言いようがないよ」
「傑のタイプがあんな感じとはねぇ」
「…やっぱりお前らか」
その場の2人のものではない声に、五条と夏油は顔を見合わせた。揃って声の方へ顔を向けると、担任の夜蛾が顳顬に青筋を立てて2人を見下ろしていた。
「消灯時間はとっくに過ぎている。明日早くに七海と灰原は任務に出る予定だ、さっさとおとなしく寝ろ!」
夜蛾は2人が部屋に入るのを見届けるつもりらしく、腕組みをして2人を睨むように見ている。こうなっては部屋に戻らざるを得なくなった2人は短く声を掛け合って共有スペースを出て自室へと戻る事にした。
「…何見てるんだ悟!」
部屋に入って数分の後、五条が通路に顔を出すと怒声が飛んだ。流石は2人の性格を熟知した担任、五条は慌てて顔を引っ込めた。
一方、夏油の方は部屋に戻って早々にベッドへ滑り込んだものの、熱に浮かされた様に良く眠れなかったとか。