それから
恵の幼馴染のお名前は?
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「…何してんだよ」
「釘崎生存ドッキリ…」
「そうか、すまんな」
芙蓉が家入の下へ向かった後、着替えを済ませた伏黒は彼女を追う様に部屋を出た。特に宛があったわけではないが、慣れた呪力を辿る様にして向かった先での光景に突っ込みを入れずにいられなかった。
「意外と、早かったんだね…!」
伏黒の背後から芙蓉の声が聞こえて伏黒は振り返った。どこから借りてきたのか笑顔の彼女は台車を押していて、伏黒は大きく息を吐いた。芙蓉が家入のところへ向かう途中、メッセージアプリで伏黒が目覚めた事を2人に伝えていた。そこで虎杖と釘崎の発案で伏黒にドッキリを仕掛けようという事だったらしい。
「あのっさぁ、死んだと思ってたクラスのマドンナが生きてたのよ⁉︎失禁するほど驚くとか泣いて喜ぶとかないわけぇ⁉︎」
場所を移動した4人は中庭のテーブルベンチで飲み物を飲みながらひと息つく事にし、そこで釘崎が愚痴をこぼし始めた。
「私はすごく驚いたよ。嬉しくて泣いたし」
「俺もちょっと泣いたよ、“共鳴り”が決まった時」
「驚くもなにも宿儺の中で知ってたから。…クラスって4人しかいねぇだろ」
「やっぱ何事もライブ感って大事ね」
話が落ち着いたところで虎杖が制服のポケットを漁る。
「そんじゃまあボチボチ」
「?」
虎杖がテーブルの上に3通の封筒を並べた。
「4人揃ってから開けようってなってたの。家入さんが預かってた、五条先生からの手紙」
「え、初耳…」
「手紙…」
「分かる、らしくなさすぎる。書いてるとこを想像すると若干キモい」
「ひっでぇな」
「…3通しかねぇぞ」
伏黒の言う通り、テーブルには虎杖宛のものがない。
「俺の分はないよ。…俺は直接話したから」
「…そうか」
「さっさと開けましょ」
伏黒、釘崎、芙蓉はそれぞれ自身の名前が書かれた封筒を手に取った。迷いなくさっさと封を開ける釘崎、ワンテンポ置いて伏黒が封を開ける。封筒をじっと見つめていた芙蓉も、2人が封を開けたのを見て漸く、恐る恐る自身の手紙の封を開ける。
「…げ」
「五条先生、なんて?」
「手紙じゃないわよただの情報、うちの母親が今どこで何してるか」
嫌悪感を隠そうともせず、釘崎は手紙を握り潰した。
「ふーん…知りたかったの?」
「別に興味ないわよ。…でも流石っちゃ流石ね、よくもまぁあんな女の居所を…、特級権限かしら」
釘崎がブツブツと文句を吐き出す隣から、笑いを押し殺す事に失敗した伏黒がいた。
「…恵…?」
「笑ってる‼︎伏黒が‼︎」
「気になる‼︎見して‼︎見ていい⁉︎」
笑う伏黒に立ち上がり、身を乗り出して虎杖と釘崎が声を上げた。
「釘崎と似たようなことしか書いてねぇよ」
並んで伏黒の手紙を見る虎杖と釘崎の、興味に輝いていた顔がみるみる内に白けた表情に変わる。
「…えー…ドン引きなんだけど」
「なんで笑ってんの?」
「いいんだよ」
「伏黒がいいならいいけど…」
「それで、芙蓉はどーなのよ?」
3人の視線が芙蓉に集まり、芙蓉は手にしていた手紙を3人が見える様テーブルに置いた。
「…、住所、?」
「コレは何処からどう見ても住所ね」
「芙蓉、心当たりはあるか?」
手紙に書かれていたのは見た事のない住所だった。ゆるゆると首を振った。
「…五条の家は恵も行った事あるから、場所は知ってるよね?高峰の家も、高専に入る前に一度行ってるけど、ここじゃなかった…」
「じゃあ何処なのよ?」
「それが判れば苦労しねぇだろうが」
「親戚の家とかは?」
芙蓉は困った顔を見せながらも後で調べてみるねと笑った。と、釘崎が時計を見て声を上げた。
「あ、やば…、真希さん達のとこ行かなきゃ」
「?」
「伏黒、アンタも来んのよ」
釘崎、虎杖が立ち上がる。伏黒も腰を上げ、芙蓉も続こうとしたとき、ポケットのスマホから着信音が鳴った。
「…はい、高峰です」
『度々悪いな、今から来れるか…ていうか来てくれ』
芙蓉はこちらを見ている3人の顔を見上げながら思わず、え、と言葉を漏らした。
『これから五条家の迎えが来るそうでな。…一番近い関係のお前にも立ち会ってもらった方が良いと思って』
「…、わかり、ました」
「…どうした?」
通話を終え、スマホをポケットに押し込むと芙蓉は立ち上がった。
「硝子さんから呼び出し。…ごめんね、真希さん達に伝えておいて」
3人が向かう方向とは反対の方向へ芙蓉は歩き出した。正直なところあまり気は進まないが、自身が五条家と繋がりがあるのは間違いない。芙蓉は五条の顔を思い出すー薄く口を緩め、目を伏せた新宿での彼しか思い出せなかった。今の彼はどんな顔をしているのだろうー芙蓉は医務室のドアを開けた。
「お、早かったな」
家入はコーヒーを淹れながら、急に悪かった、助かるよ、と芙蓉にカップを手渡して椅子へ促した。
「…私じゃなくても、乙骨先輩もいるじゃないですか」
「乙骨は超遠縁だろ」
「じゃあ恵は」
「アイツは元が禪院だ、尚更避けるべき。もう諦めろ」
家入は芙蓉に笑いかけた。芙蓉はコーヒーをひと口飲むと、処置用のベッドが並ぶ一番奥のストレッチャーに気が付いた。居る位置から良くは見えないが、真っ白なシーツがかかっている様だ。
「…悟くんは、あそこですか、?」
「…あぁ。…顔、見とくか?」
芙蓉が頷くと、家入はゆっくりとそちらへ向かう。芙蓉が来たのを確認すると、白いシーツを優しくめくった。
「……」
額に包帯を巻いた五条は、穏やかな顔で眠っていた。新宿で芙蓉が見た彼とはだいぶ雰囲気が違って見えた。
「…良かったね、悟くん…、綺麗にして、もらって」
「当たり前だろ、私がやったんだから」
芙蓉は家入の方に顔を向けた。高専からの同期という2人、その心痛は察するに余りあるものだろうー家入はじっと五条を見つめていた。
「釘崎生存ドッキリ…」
「そうか、すまんな」
芙蓉が家入の下へ向かった後、着替えを済ませた伏黒は彼女を追う様に部屋を出た。特に宛があったわけではないが、慣れた呪力を辿る様にして向かった先での光景に突っ込みを入れずにいられなかった。
「意外と、早かったんだね…!」
伏黒の背後から芙蓉の声が聞こえて伏黒は振り返った。どこから借りてきたのか笑顔の彼女は台車を押していて、伏黒は大きく息を吐いた。芙蓉が家入のところへ向かう途中、メッセージアプリで伏黒が目覚めた事を2人に伝えていた。そこで虎杖と釘崎の発案で伏黒にドッキリを仕掛けようという事だったらしい。
「あのっさぁ、死んだと思ってたクラスのマドンナが生きてたのよ⁉︎失禁するほど驚くとか泣いて喜ぶとかないわけぇ⁉︎」
場所を移動した4人は中庭のテーブルベンチで飲み物を飲みながらひと息つく事にし、そこで釘崎が愚痴をこぼし始めた。
「私はすごく驚いたよ。嬉しくて泣いたし」
「俺もちょっと泣いたよ、“共鳴り”が決まった時」
「驚くもなにも宿儺の中で知ってたから。…クラスって4人しかいねぇだろ」
「やっぱ何事もライブ感って大事ね」
話が落ち着いたところで虎杖が制服のポケットを漁る。
「そんじゃまあボチボチ」
「?」
虎杖がテーブルの上に3通の封筒を並べた。
「4人揃ってから開けようってなってたの。家入さんが預かってた、五条先生からの手紙」
「え、初耳…」
「手紙…」
「分かる、らしくなさすぎる。書いてるとこを想像すると若干キモい」
「ひっでぇな」
「…3通しかねぇぞ」
伏黒の言う通り、テーブルには虎杖宛のものがない。
「俺の分はないよ。…俺は直接話したから」
「…そうか」
「さっさと開けましょ」
伏黒、釘崎、芙蓉はそれぞれ自身の名前が書かれた封筒を手に取った。迷いなくさっさと封を開ける釘崎、ワンテンポ置いて伏黒が封を開ける。封筒をじっと見つめていた芙蓉も、2人が封を開けたのを見て漸く、恐る恐る自身の手紙の封を開ける。
「…げ」
「五条先生、なんて?」
「手紙じゃないわよただの情報、うちの母親が今どこで何してるか」
嫌悪感を隠そうともせず、釘崎は手紙を握り潰した。
「ふーん…知りたかったの?」
「別に興味ないわよ。…でも流石っちゃ流石ね、よくもまぁあんな女の居所を…、特級権限かしら」
釘崎がブツブツと文句を吐き出す隣から、笑いを押し殺す事に失敗した伏黒がいた。
「…恵…?」
「笑ってる‼︎伏黒が‼︎」
「気になる‼︎見して‼︎見ていい⁉︎」
笑う伏黒に立ち上がり、身を乗り出して虎杖と釘崎が声を上げた。
「釘崎と似たようなことしか書いてねぇよ」
並んで伏黒の手紙を見る虎杖と釘崎の、興味に輝いていた顔がみるみる内に白けた表情に変わる。
「…えー…ドン引きなんだけど」
「なんで笑ってんの?」
「いいんだよ」
「伏黒がいいならいいけど…」
「それで、芙蓉はどーなのよ?」
3人の視線が芙蓉に集まり、芙蓉は手にしていた手紙を3人が見える様テーブルに置いた。
「…、住所、?」
「コレは何処からどう見ても住所ね」
「芙蓉、心当たりはあるか?」
手紙に書かれていたのは見た事のない住所だった。ゆるゆると首を振った。
「…五条の家は恵も行った事あるから、場所は知ってるよね?高峰の家も、高専に入る前に一度行ってるけど、ここじゃなかった…」
「じゃあ何処なのよ?」
「それが判れば苦労しねぇだろうが」
「親戚の家とかは?」
芙蓉は困った顔を見せながらも後で調べてみるねと笑った。と、釘崎が時計を見て声を上げた。
「あ、やば…、真希さん達のとこ行かなきゃ」
「?」
「伏黒、アンタも来んのよ」
釘崎、虎杖が立ち上がる。伏黒も腰を上げ、芙蓉も続こうとしたとき、ポケットのスマホから着信音が鳴った。
「…はい、高峰です」
『度々悪いな、今から来れるか…ていうか来てくれ』
芙蓉はこちらを見ている3人の顔を見上げながら思わず、え、と言葉を漏らした。
『これから五条家の迎えが来るそうでな。…一番近い関係のお前にも立ち会ってもらった方が良いと思って』
「…、わかり、ました」
「…どうした?」
通話を終え、スマホをポケットに押し込むと芙蓉は立ち上がった。
「硝子さんから呼び出し。…ごめんね、真希さん達に伝えておいて」
3人が向かう方向とは反対の方向へ芙蓉は歩き出した。正直なところあまり気は進まないが、自身が五条家と繋がりがあるのは間違いない。芙蓉は五条の顔を思い出すー薄く口を緩め、目を伏せた新宿での彼しか思い出せなかった。今の彼はどんな顔をしているのだろうー芙蓉は医務室のドアを開けた。
「お、早かったな」
家入はコーヒーを淹れながら、急に悪かった、助かるよ、と芙蓉にカップを手渡して椅子へ促した。
「…私じゃなくても、乙骨先輩もいるじゃないですか」
「乙骨は超遠縁だろ」
「じゃあ恵は」
「アイツは元が禪院だ、尚更避けるべき。もう諦めろ」
家入は芙蓉に笑いかけた。芙蓉はコーヒーをひと口飲むと、処置用のベッドが並ぶ一番奥のストレッチャーに気が付いた。居る位置から良くは見えないが、真っ白なシーツがかかっている様だ。
「…悟くんは、あそこですか、?」
「…あぁ。…顔、見とくか?」
芙蓉が頷くと、家入はゆっくりとそちらへ向かう。芙蓉が来たのを確認すると、白いシーツを優しくめくった。
「……」
額に包帯を巻いた五条は、穏やかな顔で眠っていた。新宿で芙蓉が見た彼とはだいぶ雰囲気が違って見えた。
「…良かったね、悟くん…、綺麗にして、もらって」
「当たり前だろ、私がやったんだから」
芙蓉は家入の方に顔を向けた。高専からの同期という2人、その心痛は察するに余りあるものだろうー家入はじっと五条を見つめていた。