もしも、明日死ぬなら
恵の幼馴染のお名前は?
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「着替えてもたいして変わんなかったわね」
「だったら俺着替えなくても良かったじゃん…」
「黒の面積が減って明るく見えるよ」
「色味の問題なら伏黒はどーなん?」
「私服と制服を一緒にすんな」
4人はバスに乗り、駅を目指す。久しぶりに揃って出かけるという事もあって、虎杖はとても嬉しそうだ。
「なぁなぁ、何食う?何食いたい?」
はしゃぐ虎杖にどこか冷たい空気の釘崎と伏黒。場を取り持つように芙蓉が虎杖に応える。
「虎杖くんは何が食べたいの?」
「悩むんだよなぁ〜ラーメンも良いし寿司も良いし。焼肉も捨てがたいし…カツ丼も良いなって思うし」
「結局ガッツリ食えれば何だって良いんでしょ」
「それなら食べ放題とかバイキングで賄えるだろ」
「えぇ〜、嫌よ!せっかく外に出ての食事なのに⁈もっと良いものにしなさいよ」
「じゃあ釘崎は何が良いんだよ?」
「イタリアン、フレンチ」
「そーゆー料理って量少ねぇじゃん」
「……」
虎杖と釘崎のやり取りに困り顔の芙蓉、知らん顔の伏黒。そんな中バスが駅前に到着、4人はバスを降りた。
時刻は5時を過ぎ、居酒屋の開店も重なり駅前は一層の賑わいを見せている。食べるメニューも決まらず、店を見て考えようという事でとりあえず4人は歩き出す。
「あ〜、周りを気にしないで外歩けるって最高だなぁ」
「ちょっと、犯罪者みたいな発言やめてくれる?」
「芙蓉、少し離れて歩いとけ」
「え、っと…」
「伏黒、さりげなくイチャつくんじゃないわよ」
「あのさ、飯食いに来たんだよね?」
メニューを決める気があるのかないのか、相談するでもなく足はどんどん進んで行く。
「で?何食べるのよ?」
駅前の飲食店が並ぶ通りをひと通り歩いた後で釘崎がため息まじりに口を開く。
「だーかーら!文句言うのに何で丸投げなん?」
「丸投げじゃないわよ、私が食べたいものはさっき言ったじゃない。人の話聞いてんの?」
「…恵、どうする?」
「…とりあえず放っておけ」
「恵は何が食べたい気分?」
「今の気分では特に。…何でも食えるな」
「それも困ったなぁ…」
芙蓉は辺りを見回す。ラーメン屋、回転寿司屋、ファミレス、焼肉屋、イタリアン。虎杖の希望と釘崎の希望を叶える店はあるが、問題は何処で折り合いをつけるか。芙蓉は更にスマホで近くの飲食店を調べ始める。
「恵、ここって何屋さんか知ってる?」
「確か中華メインの店じゃなかったか?」
「あっ、ここの油淋鶏美味しそう…」
芙蓉の一言に虎杖と釘崎が反応した。
「…中華かぁ…餃子にチャーハンも良いな」
「中華はこってりもさっぱりもあるし、悪くないわね」
「…決まりだな」
「え、嘘、ホントに?」
いつの間にか虎杖と釘崎は歩き出していた。
「よーし、麻婆豆腐に餃子食うぞ〜」
「私は小籠包と北京ダックよ!2人共、早く行くわよ」
呆然とする芙蓉に伏黒が良かったな、と声をかけ、彼女の手を引いて先を行く2人を追った。
芙蓉が見つけた中華料理店では単品やコースは勿論、食べ放題も実施しているという事だった。コースにするか食べ放題にするかーいろいろ食べてみたいという虎杖の強い要望で食べ放題を注文する事となった。
「何か食いたいもんある?まとめて注文しようぜ。とりあえず餃子とチャーハン、っと…」
「小籠包と北京ダック。バンバンジーも」
「あ、私も餃子食べたいな。あと油淋鶏もお願い」
「揚げ春巻き。エビチリ」
注文を済ませると率先して虎杖と釘崎はドリンクバーに飲み物を取りに席を立った。
「…なんか…、いろいろ悩んでたけど…」
「この2人は割とこんな感じだ」
気にするだけ無駄だぞ、という伏黒の言葉に芙蓉はとても納得した。4人集まれば意見がまとまらないのは良くある事か、そう結論づけると虎杖と釘崎が戻って来、続いて店員が料理を運んできた。
「…なんか…多くない…?」
次々と並べられていく料理に芙蓉が声を上げる。
「いや〜みんなの食いたいモン聞いてたらどれも美味そうでさ。みんなも食いたいかなって思って多めに注文しといたんだ」
「ちょっと虎杖、アンタ何人前頼んだのよ⁉︎」
「全部4人前ずつ」
4人掛けのテーブル席、ニッコリ笑って答える虎杖の足を向かいに座る釘崎が思い切り踏みつけた。
「ってぇ!」
「…ここ、アンタの奢りだからね」
「ぇえ⁉︎マジ⁉︎」
「…芙蓉、無理するなよ。食い切れない分は全部虎杖に回して良いからな」
「う、うん…」
騒ぎ立てる虎杖、静かに怒る釘崎。大量の料理を前に尻込みする芙蓉、呆れ顔の伏黒。
「とりあえず食おうぜ、腹減ったし」
なんだかんだ4人が久しぶりに揃っての食事。いただきます、とそれぞれ料理に手を伸ばした。
「だったら俺着替えなくても良かったじゃん…」
「黒の面積が減って明るく見えるよ」
「色味の問題なら伏黒はどーなん?」
「私服と制服を一緒にすんな」
4人はバスに乗り、駅を目指す。久しぶりに揃って出かけるという事もあって、虎杖はとても嬉しそうだ。
「なぁなぁ、何食う?何食いたい?」
はしゃぐ虎杖にどこか冷たい空気の釘崎と伏黒。場を取り持つように芙蓉が虎杖に応える。
「虎杖くんは何が食べたいの?」
「悩むんだよなぁ〜ラーメンも良いし寿司も良いし。焼肉も捨てがたいし…カツ丼も良いなって思うし」
「結局ガッツリ食えれば何だって良いんでしょ」
「それなら食べ放題とかバイキングで賄えるだろ」
「えぇ〜、嫌よ!せっかく外に出ての食事なのに⁈もっと良いものにしなさいよ」
「じゃあ釘崎は何が良いんだよ?」
「イタリアン、フレンチ」
「そーゆー料理って量少ねぇじゃん」
「……」
虎杖と釘崎のやり取りに困り顔の芙蓉、知らん顔の伏黒。そんな中バスが駅前に到着、4人はバスを降りた。
時刻は5時を過ぎ、居酒屋の開店も重なり駅前は一層の賑わいを見せている。食べるメニューも決まらず、店を見て考えようという事でとりあえず4人は歩き出す。
「あ〜、周りを気にしないで外歩けるって最高だなぁ」
「ちょっと、犯罪者みたいな発言やめてくれる?」
「芙蓉、少し離れて歩いとけ」
「え、っと…」
「伏黒、さりげなくイチャつくんじゃないわよ」
「あのさ、飯食いに来たんだよね?」
メニューを決める気があるのかないのか、相談するでもなく足はどんどん進んで行く。
「で?何食べるのよ?」
駅前の飲食店が並ぶ通りをひと通り歩いた後で釘崎がため息まじりに口を開く。
「だーかーら!文句言うのに何で丸投げなん?」
「丸投げじゃないわよ、私が食べたいものはさっき言ったじゃない。人の話聞いてんの?」
「…恵、どうする?」
「…とりあえず放っておけ」
「恵は何が食べたい気分?」
「今の気分では特に。…何でも食えるな」
「それも困ったなぁ…」
芙蓉は辺りを見回す。ラーメン屋、回転寿司屋、ファミレス、焼肉屋、イタリアン。虎杖の希望と釘崎の希望を叶える店はあるが、問題は何処で折り合いをつけるか。芙蓉は更にスマホで近くの飲食店を調べ始める。
「恵、ここって何屋さんか知ってる?」
「確か中華メインの店じゃなかったか?」
「あっ、ここの油淋鶏美味しそう…」
芙蓉の一言に虎杖と釘崎が反応した。
「…中華かぁ…餃子にチャーハンも良いな」
「中華はこってりもさっぱりもあるし、悪くないわね」
「…決まりだな」
「え、嘘、ホントに?」
いつの間にか虎杖と釘崎は歩き出していた。
「よーし、麻婆豆腐に餃子食うぞ〜」
「私は小籠包と北京ダックよ!2人共、早く行くわよ」
呆然とする芙蓉に伏黒が良かったな、と声をかけ、彼女の手を引いて先を行く2人を追った。
芙蓉が見つけた中華料理店では単品やコースは勿論、食べ放題も実施しているという事だった。コースにするか食べ放題にするかーいろいろ食べてみたいという虎杖の強い要望で食べ放題を注文する事となった。
「何か食いたいもんある?まとめて注文しようぜ。とりあえず餃子とチャーハン、っと…」
「小籠包と北京ダック。バンバンジーも」
「あ、私も餃子食べたいな。あと油淋鶏もお願い」
「揚げ春巻き。エビチリ」
注文を済ませると率先して虎杖と釘崎はドリンクバーに飲み物を取りに席を立った。
「…なんか…、いろいろ悩んでたけど…」
「この2人は割とこんな感じだ」
気にするだけ無駄だぞ、という伏黒の言葉に芙蓉はとても納得した。4人集まれば意見がまとまらないのは良くある事か、そう結論づけると虎杖と釘崎が戻って来、続いて店員が料理を運んできた。
「…なんか…多くない…?」
次々と並べられていく料理に芙蓉が声を上げる。
「いや〜みんなの食いたいモン聞いてたらどれも美味そうでさ。みんなも食いたいかなって思って多めに注文しといたんだ」
「ちょっと虎杖、アンタ何人前頼んだのよ⁉︎」
「全部4人前ずつ」
4人掛けのテーブル席、ニッコリ笑って答える虎杖の足を向かいに座る釘崎が思い切り踏みつけた。
「ってぇ!」
「…ここ、アンタの奢りだからね」
「ぇえ⁉︎マジ⁉︎」
「…芙蓉、無理するなよ。食い切れない分は全部虎杖に回して良いからな」
「う、うん…」
騒ぎ立てる虎杖、静かに怒る釘崎。大量の料理を前に尻込みする芙蓉、呆れ顔の伏黒。
「とりあえず食おうぜ、腹減ったし」
なんだかんだ4人が久しぶりに揃っての食事。いただきます、とそれぞれ料理に手を伸ばした。