ティーミ
　両親と約束した2年の旅の期限を迎え、メンバーで最初に旅を終える。自分の領地に戻り本格的に領主となるため勉強を始める。旅で得た知識を如何なく発揮し、時には突飛とも思えるような施策で領民を導き、数年後には立派な領主となる。時々お忍びで街に出向いては領民と交流を深め、現地調査も欠かさなかった。年に一回旅のメンバーを集めて宴を催し、幹事のような立場になっている。

フィリス
　ティーミが抜けた後も3人でしばらく旅を続けていたが、故郷の村長であり育ての親であるおばあちゃんが倒れたと報せを受け急いで帰郷。大事には至らなかったが、歳もあり今までのように村長としての役割を担うことは難しいと悟り、故郷に残っておばあちゃんを支えることを決意する。その後おばあちゃんから直接指導を受け、村長補佐として懸命に働く。数年後にはおばあちゃんが引退し、その後を継いで村長となり、村人達を守るため尽力する。年に一回の集まりはたまにフィリスの村で開催され、その度に村全体で歓迎した。

ウィト
　ティーミとフィリスが抜けたことで、残された2人は今後の身の振り方を考えることになる。そこでウィトはツィアと共に生まれ故郷である無性族の集落跡地に向かい、研究者の男性と再会する。彼の研究について聞いているうちに、無性族の唯一の生き残りとしてその存在を後世に残したいと考えたウィトはここに残ることを決意する。ツィアと別れた後、研究者の男性と共に暮らし、無性族の研究を手伝うようになる。年に一回集まる度に背が伸び、最終的にツィアを追い越す。

ツィア
　ウィトと別れた後もしばらく旅を続け、年に一回の集まりにも参加していたが、ある年に消息がわからなくなる。他の３人が行方を追ったところ、ツィアの母校である魔導学校で教師をしていることが判明する。曰く旅の道中で山賊に襲われ片足を失ったが、幸運にも治療を受けることができ義足になった。旅を続けられなくなったことに一時生きる気力を失ったが、魔導学校の学長に教師に誘われていたことを思い出しそれを頼ることにした。教師なんて柄ではないと、気恥ずかしさからなかなか連絡を取ることができなかった。学校では唯一の闇魔法教師として重宝され、戦えなくても闇魔法が使えるので本人は満足している。