Welcome to dream
愛+愛=
What's your name?
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「 初めまして 」
その子は社長の横にしゃんと立ち、僕らを真正面から見つめてただ無機質にそう言う。
此処にいる誰よりも小さく幼い子。
けれどその子の瞳には、輝かしいばかりの光が絶えず脈打っている。誰よりも強く気高く優しい光。
「 初めまして、美澄ノアです 」
薄紅色をした可愛らしい唇から発せられる美しい音は、その子に似合う名前を彩った。此処では初めて聞く軽やかな響き。誰もが驚いて、動揺を隠せないそれは、確実に僕らの心臓へと突き刺さった。
その日、僕らの前に現れたのは紛れも無い.....
女の子でした。
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「 大野さん、大野さん 」
微睡みの中で愛しいあの子の声が聞こえる。女の子特有の鈴の様な高い音色じゃない、落ち着いた優しい音。俺が一番好きな声。
「 大野さん、時間ですよ 」
肩を揺さぶられて微睡みからも覚醒し、薄く目を開けると可愛らしく微笑む声の持ち主の姿。やっと起きてくれましたね、と一言零した彼女は、後ろに控えていたスタッフに起きましたと声をかけた。
「...ノア、」
「 はい、なんですか?大野さん 」
「.....んーん、何でもない。おはようノア」
「 ふふ、おはようございます 」
目を細めて緩く微笑むノアは、皆さんもう行ってしまいましたよと俺を引っ張り起こし、崩れた髪をささっと直す。これで良しなんて更に笑みを深めるから俺も少し笑ってしまう。あぁ、今日も可愛いなと。
「 あ、大野さん早く行きますよ〜 」
そんな事を思うのも束の間、自分の鞄と俺の鞄を手に立ち上がるノアは少し焦った様に扉へと向かう。
「 今日は月に一度のご飯会でしょう? 」
言われた言葉にそういえば、と思い返しよっこらせと腰を上げる。それにお爺さんみたいと言われてしまえば多少なりとも恥ずかしい。
だって、好きな子の前では男らしくいたいじゃないか。
「早く行かないと松潤に怒られるね」
「 楽しみにしてましたからね、松本さん 」
「ノアは楽しみじゃないの?」
「 ふふ、私が一番楽しみですよ! 」
出会った時から変わらない、キラキラの瞳を更に輝かせた彼女が俺は好きなのだ。
あの日からずっと。
「今日はどこ?」
「 今日は焼肉ですよ〜 」
「この間も焼肉だったじゃん」
「 まだ食べ盛りなんでしょうね、きっと 」
花のような彼女の笑顔が好きだ。
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