天帝ルート
*
スプーン二杯分の砂糖と牛乳をたっぷり注いでやると、赤司はこくこくとのどを鳴らしてコーヒーを飲んだ。
そこまでいくともうほとんどほんのりあったかい程度の子ども用コーヒー牛乳だな。声には出さないがひたすら心の中でツッこんでおく。
天下の赤司サマなら、挿れたてブラックくらい優雅に飲みこなして見せてくれよ。ていうかさっきからなんか、見ちゃいけないものをバシバシ見ちまってる気がしていたたまれねぇんだけど。赤司サマファンの連中とか、知ってんのコレ。
「赤司」
声をかけると、両手でカップを持った猫目が上目遣いでオレを見てくる。……調子が狂う。
「親とケンカして飛び出してきたのはわかった。で、なんでオレんとこ来るんだよ」
「なんで、とは」
「無冠の連中とかいるだろうが。実渕なら涙流して喜ぶだろ、お前が部屋に来たら」
「そうでしょうか」
目に浮かぶじゃねーか。
「もしくはあれだ。キセキはどうした。…あー家遠いか。でも電話で相談くらいできんだろ」
「言われてみれば、…そうですね」
ケーキの最後の切れ端を上品に口に運び、ゆっくりと咀嚼してから飲み込むと、赤司は少し困ったように笑った。
「どうして俺は黛さんのところに来たんでしょう」
オレが聞いてんだよ。
「強いて言えば」
何もかもを見透かすあの天帝の眼が、真正面から矢のように真っ直ぐにオレを見る。
「貴方に会いたくなったから」
「………」
これは…フラグ…?
……いや待て落ち着けなんだフラグって。アレつまりコレ難攻不落キャラの貴重なデレとかそういう…いやいやいやいや違うだろこいつは3次元だしいくら美人でも男のデレなんかいらねぇよそもそも赤司のデレとか何が返ってくるかわからんクソ怖ぇだけだわ。
「お前の気まぐれに付き合わされるこっちの身にもなれよ」
一瞬の動揺に大変損した気分になり、悪態をつきながら空になったケーキ皿を重ねて立ち上がった。それを見て、赤司も一緒に立ち上がろうとする。
「俺が」
「いいから座ってろ」
「でも」
「座ってろ」
見下ろして睨むと、眉根を寄せて不満そうに、元の場所に座り直した。
ったく。さっきからマジでただのガキの面倒みてるみたいだ。
*
皿を片して戻ってくると、赤司は相変わらず所在なさげにちょこんと正座姿で待っていて、オレが座ってから、ポツリと口を開いた。
「……玲央は」
れお? …あぁ、実渕のことか。また、下の名前で呼んでるのか?
「明るく接してくれるその裏で、いつも本当の 僕を心配してくれていたように感じる。思うことは胸に秘め、ひたむきに僕を支え、見守っていてくれた気がする」
おかんか。
「永吉もそうだ。あれは見た目ほど不躾ではないし、無遠慮でもない。僕に何かあれば黙ってすぐに理解しただろうし、実際そうだった。器の大きい男だよ」
「……脳筋は脳筋だけどな」
くす、と赤司が上品に笑う。
「小太郎は、真っ直ぐだ。自分にないものは興味深く、正反対であることにお互い魅力を感じていたように思う。あの駆け引きのなさが、僕にはいつでも救いだった」
野生児の起こすアクションは全て本能だ。突拍子のない葉山の行動に、時々あのおっかねぇ赤司が目を丸くしていたことを思い出す。
「彼らは、僕が父と喧嘩をしたと無様に泣きつけば、心配してくれただろうし、慰めてくれただろうし、優しくしてくれただろう」
「だろうな」
「だが、これ以上迷惑はかけたくない」
「……迷惑?」
「面倒は、かけたくない」
は?
膝に置かれた赤司の手がぎゅっと握られたのを見て、思い切り冷めた気持ちになった。……何言ってんだこいつ。
「真太郎は…そうだな、多分黙って、そばにいてくれただろうね。将棋を指してくれたかもしれない。器用に言葉を尽くせる奴ではないからこそ、彼なりに、言葉ではない方法で、励ましてくれると思う」
しんたろう…緑間か。色で呼んでくれねぇとわかんねぇな。
「敦は、甘いものをくれる」
ふふ、と赤司が笑う。
「あいつは賢い奴だから、下手な助言はしないだろう。その代わり自分なりの応援として、大切な菓子をくれるんだ。それが敦にとっての最大の誠意なんだよ」
こいつがまいう棒の存在どころか味を知ってた時は驚いたが、紫原のせいだったか。
「大輝は多分、面倒くさいと匙を投げる。ぐだぐだ考えている暇があるなら動いてみろ、とでも言われるだろうな…そしてさつきに怒られる。さつきは一生懸命に話を聞くし、一生懸命にアドバイスをくれるだろう。大輝に同意を求め、適当にあしらわれて、また腹を立てる」
その光景が目に浮かんでいるんだろう。赤司は目を閉じて微笑んでいる。
「涼太は…涼太も親身になってくれるだろうが、どうにも要領を得なそうな…あれやこれやと提案をしてくれるものの、その方向性が今ひとつズレている気がするね」
「……バカなのか?」
「いや、まぁ馬鹿だが。あれも相当の負け知らずだからね。弱者の気持ちに寄り添うということが、どうにも不得手だったりするんだ」
「ああ…」
人生勝ち組サマのお言葉だな。
「千尋。今お前が言うなと思っただろう」
「思った」
臆面もなく答えると、赤司はおかしそうに笑う。…いま久々に名前で呼ばれたな。不覚にもギクリとした。
「しかし、あいつも敗北を知った。WCで見た涼太は、もう僕の知っている涼太ではなかったよ」
お前と同じ、だな。思ったがまた心を読まれている気がして、声には出さなかった。
「―――テツヤは」
テツヤ。黒子テツヤ。旧型の、影。
「一番冷静に、話を聞いてくれただろうね」
気のせいだろうか。黒子の話をする時、こいつこそがその影を帯びる気がするのは。
「特別に僕を擁護するわけでもなく、咎めるわけでもなく。僕の立場にも、父の立場にも立って、どちらかに偏らない公平な意見をくれたはずだ」
「……ふぅん」
どうやらお前の特別な影は、お前自身を特別扱いしてくれることはついぞなかったらしいな。そのことが未だにこいつの心に、なんらかの意味を持って引っ掛かっている、らしい。
「……彼らは、未だに僕の、心の奥にある、大切な部分だ」
優しい、懐かしむような声で。
「もう少しだけ、そのままで置いておきたい」
感傷か。
変化を受け入れるということは、他人であれ、自分自身のことであれ、覚悟がいる。
「……で、オレは?」
オレは机についた手に顎を乗せて、つまらない顔でぼそりと言った。
「ん?」
「今の話を総括すると、お前は無冠の連中にはこれ以上迷惑も面倒もかけたくないと遠慮してる。キセキの連中には過去を思い出として昇華する前に、もう少し猶予が欲しいと思ってる」
「うん、そうだね」
「つまり逆に言うと、お前はオレに対しては迷惑も面倒もかけたってまるで気にならないし、思い出にするどころか現在進行形でまだまだ奴隷として都合よく使う気満々だってことじゃねぇか」
淡々と解説してやると、赤司の眼がカッと見開かれた。だから怖いって。自分で気付いてなかったのかよ。ほんと腹立つとこだけ抜けてるなこのお坊ちゃんは。
「………」
赤司は腕を組みながら口元に手を当て、深刻な表情で黙り込んだ。
「……なるほど」
「なるほどじゃねぇよ」
「いや、でも、本当に。その通りだったから」
「何が?オレになら迷惑も面倒もかけまくれるってこと? お前がオレを奴隷扱いしてるってこと? てかどんだけ出がらしになるまで人をこき使うつもりなんだよお前は」
「涸れてもらっては困る。奴隷などもってのほかだ。だが僕がお前に遠慮をしていないというのは認める」
「認めんな」
「千尋は、嘘をつかないからね」
「……うそ?」
意味ありげな視線が、うっすらと微笑みオレを見据えた。
「永吉たちなら、真太郎たちなら…もし僕が相談があるんだと部屋に突然押しかけたとして、例えそれがどんなに迷惑でも、面倒でも、顔には出さずに接してくれるだろう。もしくは僕が傷つかないようにと気を揉んでくれることだろう」
自惚れでなければね、と付け足して。
「なぜかな。僕にはそれが、少し怖いんだ」
そう言った笑顔は、少し寂しそうだった。
「だけど千尋は、『迷惑だ』とはっきり顔に書いてあるからね」
「そりゃ迷惑だからな」
「お前も少しは僕に遠慮してみないか」
「なんでだよ。無冠やキセキの連中みたいに、オレはお前の『オトモダチ』じゃない」
フンと鼻を鳴らすと、猫目が丸くなり、すぐにクスクスと笑う。
「……そう。千尋は最初から僕のことが嫌いだから」
好きとか嫌いとか、もはやそういう次元じゃねぇよ。
「お前といると気がらくだし、安心するんだ」
「……」
「だから会いたくなったんだよ。気まぐれなんかじゃない」
「……嫌われてる相手に会いたいなんざ、マゾいな」
嫌味たらしく言ってやるが、意味が通じなかったらしくきょとんとしている。物珍しいってことだ、と適当に超意訳してやると、あぁ、と笑った。
「僕は好きだからね、千尋のこと」
……ん?
「千尋を思い出にするのは、まだ嫌だな」
綺麗に笑うその顔に、また頭の中でいらないフラグが立つ音がしたが、聞かなかったことにした。
スプーン二杯分の砂糖と牛乳をたっぷり注いでやると、赤司はこくこくとのどを鳴らしてコーヒーを飲んだ。
そこまでいくともうほとんどほんのりあったかい程度の子ども用コーヒー牛乳だな。声には出さないがひたすら心の中でツッこんでおく。
天下の赤司サマなら、挿れたてブラックくらい優雅に飲みこなして見せてくれよ。ていうかさっきからなんか、見ちゃいけないものをバシバシ見ちまってる気がしていたたまれねぇんだけど。赤司サマファンの連中とか、知ってんのコレ。
「赤司」
声をかけると、両手でカップを持った猫目が上目遣いでオレを見てくる。……調子が狂う。
「親とケンカして飛び出してきたのはわかった。で、なんでオレんとこ来るんだよ」
「なんで、とは」
「無冠の連中とかいるだろうが。実渕なら涙流して喜ぶだろ、お前が部屋に来たら」
「そうでしょうか」
目に浮かぶじゃねーか。
「もしくはあれだ。キセキはどうした。…あー家遠いか。でも電話で相談くらいできんだろ」
「言われてみれば、…そうですね」
ケーキの最後の切れ端を上品に口に運び、ゆっくりと咀嚼してから飲み込むと、赤司は少し困ったように笑った。
「どうして俺は黛さんのところに来たんでしょう」
オレが聞いてんだよ。
「強いて言えば」
何もかもを見透かすあの天帝の眼が、真正面から矢のように真っ直ぐにオレを見る。
「貴方に会いたくなったから」
「………」
これは…フラグ…?
……いや待て落ち着けなんだフラグって。アレつまりコレ難攻不落キャラの貴重なデレとかそういう…いやいやいやいや違うだろこいつは3次元だしいくら美人でも男のデレなんかいらねぇよそもそも赤司のデレとか何が返ってくるかわからんクソ怖ぇだけだわ。
「お前の気まぐれに付き合わされるこっちの身にもなれよ」
一瞬の動揺に大変損した気分になり、悪態をつきながら空になったケーキ皿を重ねて立ち上がった。それを見て、赤司も一緒に立ち上がろうとする。
「俺が」
「いいから座ってろ」
「でも」
「座ってろ」
見下ろして睨むと、眉根を寄せて不満そうに、元の場所に座り直した。
ったく。さっきからマジでただのガキの面倒みてるみたいだ。
*
皿を片して戻ってくると、赤司は相変わらず所在なさげにちょこんと正座姿で待っていて、オレが座ってから、ポツリと口を開いた。
「……玲央は」
れお? …あぁ、実渕のことか。また、下の名前で呼んでるのか?
「明るく接してくれるその裏で、いつも
おかんか。
「永吉もそうだ。あれは見た目ほど不躾ではないし、無遠慮でもない。僕に何かあれば黙ってすぐに理解しただろうし、実際そうだった。器の大きい男だよ」
「……脳筋は脳筋だけどな」
くす、と赤司が上品に笑う。
「小太郎は、真っ直ぐだ。自分にないものは興味深く、正反対であることにお互い魅力を感じていたように思う。あの駆け引きのなさが、僕にはいつでも救いだった」
野生児の起こすアクションは全て本能だ。突拍子のない葉山の行動に、時々あのおっかねぇ赤司が目を丸くしていたことを思い出す。
「彼らは、僕が父と喧嘩をしたと無様に泣きつけば、心配してくれただろうし、慰めてくれただろうし、優しくしてくれただろう」
「だろうな」
「だが、これ以上迷惑はかけたくない」
「……迷惑?」
「面倒は、かけたくない」
は?
膝に置かれた赤司の手がぎゅっと握られたのを見て、思い切り冷めた気持ちになった。……何言ってんだこいつ。
「真太郎は…そうだな、多分黙って、そばにいてくれただろうね。将棋を指してくれたかもしれない。器用に言葉を尽くせる奴ではないからこそ、彼なりに、言葉ではない方法で、励ましてくれると思う」
しんたろう…緑間か。色で呼んでくれねぇとわかんねぇな。
「敦は、甘いものをくれる」
ふふ、と赤司が笑う。
「あいつは賢い奴だから、下手な助言はしないだろう。その代わり自分なりの応援として、大切な菓子をくれるんだ。それが敦にとっての最大の誠意なんだよ」
こいつがまいう棒の存在どころか味を知ってた時は驚いたが、紫原のせいだったか。
「大輝は多分、面倒くさいと匙を投げる。ぐだぐだ考えている暇があるなら動いてみろ、とでも言われるだろうな…そしてさつきに怒られる。さつきは一生懸命に話を聞くし、一生懸命にアドバイスをくれるだろう。大輝に同意を求め、適当にあしらわれて、また腹を立てる」
その光景が目に浮かんでいるんだろう。赤司は目を閉じて微笑んでいる。
「涼太は…涼太も親身になってくれるだろうが、どうにも要領を得なそうな…あれやこれやと提案をしてくれるものの、その方向性が今ひとつズレている気がするね」
「……バカなのか?」
「いや、まぁ馬鹿だが。あれも相当の負け知らずだからね。弱者の気持ちに寄り添うということが、どうにも不得手だったりするんだ」
「ああ…」
人生勝ち組サマのお言葉だな。
「千尋。今お前が言うなと思っただろう」
「思った」
臆面もなく答えると、赤司はおかしそうに笑う。…いま久々に名前で呼ばれたな。不覚にもギクリとした。
「しかし、あいつも敗北を知った。WCで見た涼太は、もう僕の知っている涼太ではなかったよ」
お前と同じ、だな。思ったがまた心を読まれている気がして、声には出さなかった。
「―――テツヤは」
テツヤ。黒子テツヤ。旧型の、影。
「一番冷静に、話を聞いてくれただろうね」
気のせいだろうか。黒子の話をする時、こいつこそがその影を帯びる気がするのは。
「特別に僕を擁護するわけでもなく、咎めるわけでもなく。僕の立場にも、父の立場にも立って、どちらかに偏らない公平な意見をくれたはずだ」
「……ふぅん」
どうやらお前の特別な影は、お前自身を特別扱いしてくれることはついぞなかったらしいな。そのことが未だにこいつの心に、なんらかの意味を持って引っ掛かっている、らしい。
「……彼らは、未だに僕の、心の奥にある、大切な部分だ」
優しい、懐かしむような声で。
「もう少しだけ、そのままで置いておきたい」
感傷か。
変化を受け入れるということは、他人であれ、自分自身のことであれ、覚悟がいる。
「……で、オレは?」
オレは机についた手に顎を乗せて、つまらない顔でぼそりと言った。
「ん?」
「今の話を総括すると、お前は無冠の連中にはこれ以上迷惑も面倒もかけたくないと遠慮してる。キセキの連中には過去を思い出として昇華する前に、もう少し猶予が欲しいと思ってる」
「うん、そうだね」
「つまり逆に言うと、お前はオレに対しては迷惑も面倒もかけたってまるで気にならないし、思い出にするどころか現在進行形でまだまだ奴隷として都合よく使う気満々だってことじゃねぇか」
淡々と解説してやると、赤司の眼がカッと見開かれた。だから怖いって。自分で気付いてなかったのかよ。ほんと腹立つとこだけ抜けてるなこのお坊ちゃんは。
「………」
赤司は腕を組みながら口元に手を当て、深刻な表情で黙り込んだ。
「……なるほど」
「なるほどじゃねぇよ」
「いや、でも、本当に。その通りだったから」
「何が?オレになら迷惑も面倒もかけまくれるってこと? お前がオレを奴隷扱いしてるってこと? てかどんだけ出がらしになるまで人をこき使うつもりなんだよお前は」
「涸れてもらっては困る。奴隷などもってのほかだ。だが僕がお前に遠慮をしていないというのは認める」
「認めんな」
「千尋は、嘘をつかないからね」
「……うそ?」
意味ありげな視線が、うっすらと微笑みオレを見据えた。
「永吉たちなら、真太郎たちなら…もし僕が相談があるんだと部屋に突然押しかけたとして、例えそれがどんなに迷惑でも、面倒でも、顔には出さずに接してくれるだろう。もしくは僕が傷つかないようにと気を揉んでくれることだろう」
自惚れでなければね、と付け足して。
「なぜかな。僕にはそれが、少し怖いんだ」
そう言った笑顔は、少し寂しそうだった。
「だけど千尋は、『迷惑だ』とはっきり顔に書いてあるからね」
「そりゃ迷惑だからな」
「お前も少しは僕に遠慮してみないか」
「なんでだよ。無冠やキセキの連中みたいに、オレはお前の『オトモダチ』じゃない」
フンと鼻を鳴らすと、猫目が丸くなり、すぐにクスクスと笑う。
「……そう。千尋は最初から僕のことが嫌いだから」
好きとか嫌いとか、もはやそういう次元じゃねぇよ。
「お前といると気がらくだし、安心するんだ」
「……」
「だから会いたくなったんだよ。気まぐれなんかじゃない」
「……嫌われてる相手に会いたいなんざ、マゾいな」
嫌味たらしく言ってやるが、意味が通じなかったらしくきょとんとしている。物珍しいってことだ、と適当に超意訳してやると、あぁ、と笑った。
「僕は好きだからね、千尋のこと」
……ん?
「千尋を思い出にするのは、まだ嫌だな」
綺麗に笑うその顔に、また頭の中でいらないフラグが立つ音がしたが、聞かなかったことにした。