レオナ・キングスカラー
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結局昼寝してんじゃねーか。
昼寝から目覚めた俺の視界には名前の寝顔。
昼寝はしないかも、と言っていた名前に心の中でツッコミを入れた。
スヤスヤと眠っている名前の顔をまじまじと眺めてみる。
「……黙ってりゃあ、どこぞのお嬢様みてーな顔してんのにな」
嫌味っぽく言ってみたところで聞こえちゃいないだろうが……聞いていればいったいどんな反応を見せるのか。
生意気な膨れ面と否定の言葉が想像できて、思わず鼻で笑ってしまう。
黙っていればなかなか品のある顔をしているんだが、黙っていないのがコイツだ。
それを名前の長所……とは言わないが、悪くないところだと今の俺は感じている。
もちろん生意気な事は言うし余計な事も言うのがうぜぇ時もあるが……それでも、物静かなコイツなんて気持ちが悪い。
……起き上がるのめんどくせぇなぁ。
それに、名前の可愛らしい寝顔を眺めて居るのも悪くない。
……だが、恋人でもない女の寝顔を覗き見て満足している自分……そんな気がして、自然と眉間にシワが寄る。
情けない男のような……一度そう感じてしまったら俺のプライドが許さない。
仕方なく、まだダラダラとしていたい体を起こしてとなりに腰掛けた。
何だかつまらない気分になり未だ眉間にシワが寄っているのが自分でもわかる。
俺が小さくため息をつくと同時に、隣で寝ていた名前が肩にもたれかかってきて一瞬ドキリとしたが、様子を伺うとまだ眠っているようだった。
俺が期待するような意思のある行動ではない。
体が傾いた方向に俺がいただけという、ただの偶然だ。
まあ、男に甘えるコイツなんて想像できないし、そもそもそんな感情、俺に対して持ってはいないだろう。
……これ以上あれこれ考えるのが嫌になった俺はさっさと名前を起こそうとその名を呼んだ。
一度の呼びかけで起きた名前は、寝ないと言っておきながら結局寝てしまった事に照れているのか、慌て気味に喋っている。
そして、昼寝もたまにはいいもんだと穏やかに話す。
俺に対して肯定的な言葉なんて、名前にしては珍しい事だが本心なのだと思う。
「そりゃ良かった」
俺も本心でそう答えたが……
表情のみで他人の心の中を正確に知る術などないものの、名前に言わせると気怠い雰囲気で、普段の俺らしい表情を意識してしまう自分が我ながら面倒だと思った。
昼寝から目覚めた俺の視界には名前の寝顔。
昼寝はしないかも、と言っていた名前に心の中でツッコミを入れた。
スヤスヤと眠っている名前の顔をまじまじと眺めてみる。
「……黙ってりゃあ、どこぞのお嬢様みてーな顔してんのにな」
嫌味っぽく言ってみたところで聞こえちゃいないだろうが……聞いていればいったいどんな反応を見せるのか。
生意気な膨れ面と否定の言葉が想像できて、思わず鼻で笑ってしまう。
黙っていればなかなか品のある顔をしているんだが、黙っていないのがコイツだ。
それを名前の長所……とは言わないが、悪くないところだと今の俺は感じている。
もちろん生意気な事は言うし余計な事も言うのがうぜぇ時もあるが……それでも、物静かなコイツなんて気持ちが悪い。
……起き上がるのめんどくせぇなぁ。
それに、名前の可愛らしい寝顔を眺めて居るのも悪くない。
……だが、恋人でもない女の寝顔を覗き見て満足している自分……そんな気がして、自然と眉間にシワが寄る。
情けない男のような……一度そう感じてしまったら俺のプライドが許さない。
仕方なく、まだダラダラとしていたい体を起こしてとなりに腰掛けた。
何だかつまらない気分になり未だ眉間にシワが寄っているのが自分でもわかる。
俺が小さくため息をつくと同時に、隣で寝ていた名前が肩にもたれかかってきて一瞬ドキリとしたが、様子を伺うとまだ眠っているようだった。
俺が期待するような意思のある行動ではない。
体が傾いた方向に俺がいただけという、ただの偶然だ。
まあ、男に甘えるコイツなんて想像できないし、そもそもそんな感情、俺に対して持ってはいないだろう。
……これ以上あれこれ考えるのが嫌になった俺はさっさと名前を起こそうとその名を呼んだ。
一度の呼びかけで起きた名前は、寝ないと言っておきながら結局寝てしまった事に照れているのか、慌て気味に喋っている。
そして、昼寝もたまにはいいもんだと穏やかに話す。
俺に対して肯定的な言葉なんて、名前にしては珍しい事だが本心なのだと思う。
「そりゃ良かった」
俺も本心でそう答えたが……
表情のみで他人の心の中を正確に知る術などないものの、名前に言わせると気怠い雰囲気で、普段の俺らしい表情を意識してしまう自分が我ながら面倒だと思った。