chapter1
ソウル
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・ノエルのお父さんと
病院、普通は何ともない人は入らないだろう。
けど、なんとなく好奇心で中に入ってみる。
受付のお姉さんが、またピアノを弾きに来たの?と、にこやかに話しかけてくれる。
また…か、あまり覚えはないが、とりあえずとピアノの前に立つ。
触ってみるが、あまりピアノらしい音はしない。
クリス「あ、あれ…?」
「どうしたのかしら。もしかして、体調が良くない?」
クリス「うーん、あんまり自覚症状はないけど…
まぁいいや…ごめんね、いい演奏ができなくて」
「ふふ、いいのよ。
そういえば、ノエルちゃんがお父さんの御見舞で来てたわよ」
クリス「え?…ノエルのお父さん、何か悪いんだ…
受付さん、病室に入ってもいいかな?実はお花もあるんだ」
「あら、いいわね。
渡してあげたらきっと、ルーディさん喜ぶわよ」
クリス「うん!渡してきますね!」
ノエルのお父さん──ルーディの病室を開けると、ノエルとルーディが談笑していた。
ノエルが帰ろうとすると、クリスと目が合う。
ノエル「あ、来てたんだ」
クリス「えっと…これ、うちの父さんに頼まれて!」
ルーディ「アズゴアに?まだここにバラがあるのにかい?」
クリス「あー……
この花に足してもいいかな?」
ルーディ「大歓迎だとも!
その代わり、クリスが生けてくれるかい?」
クリス「いいよ、シンク借りるね。
あ、ごめんねノエル、お邪魔しちゃって…」
ノエル「ううん、いいよ。パパも楽しそうだし…
えっと、わたしはもう行かなきゃいけないから…またね!」
クリス「うん、またね。
…ごめんなさい、家族水入らずを邪魔しちゃったみたいで…」
ルーディ「いいや、ちょうどあの子も帰るところだったからね。
それで、その花束は本当は誰のものなんだい?」
クリス「ぐ…えっと…バレた?」
ルーディ「あぁ、その様子だとトリエル宛だったか」
クリス「…ルーディさんすごいね、すぐ見抜いちゃうなんて…」
ルーディ「ああ、なんせ家族ぐるみで昔から仲がいいからね!」
クリス「あぁ…うん、そうだね」
ルーディ「なんだい?まるで、何も覚えていないようじゃないか」
クリス「……そんなことないよ。
はい、いい感じにできたかな?」
ルーディ「おー!いいね、派手になってきたよ!
いやー最初は赤いバラだけだったから、持ってきた時は、美女と野獣かと思ったよね!どっちも野獣なのに!」
クリス「はは、確かに…
…あ、紙落ちちゃった…」
花束を活けた花瓶を置く際に、肘で落としてしまったようで、拾うとそれはメッセージカードだった。
トリエルとクリスが、ルーディに宛てた直筆メッセージのようだ。
ルーディ「あぁ、バラの前に置いてあったメッセージカードだね。
どうしたんだい?初めて見たとでも言うような顔だね」
クリス「……何書いてたっけなーって思い出そうとしただけだよ」
ルーディ「そうかい?
ふふ、今日のクリスは随分と返事をしてくれるね」
クリス「え?…そうですか…?」
ルーディ「この前までよくわからないお隣さんだったけど、今は返事をしてくれるお隣さんだ。
最近、何か心境の変化でもあったのかな?」
クリス「…まぁ、今日友だちが出来ました。
クラスメイトは驚くかもしれないけど…僕にとっては、優しくて頼りがいがあって一番に守りたい友だちです」
ルーディ「そうか。いい出会いをしてきた、ということだね」
クリス「うん。あ…そろそろ僕も帰らなきゃ…
またね、ルーディさん」
ルーディ「あぁ、またなクリス」
病院、普通は何ともない人は入らないだろう。
けど、なんとなく好奇心で中に入ってみる。
受付のお姉さんが、またピアノを弾きに来たの?と、にこやかに話しかけてくれる。
また…か、あまり覚えはないが、とりあえずとピアノの前に立つ。
触ってみるが、あまりピアノらしい音はしない。
クリス「あ、あれ…?」
「どうしたのかしら。もしかして、体調が良くない?」
クリス「うーん、あんまり自覚症状はないけど…
まぁいいや…ごめんね、いい演奏ができなくて」
「ふふ、いいのよ。
そういえば、ノエルちゃんがお父さんの御見舞で来てたわよ」
クリス「え?…ノエルのお父さん、何か悪いんだ…
受付さん、病室に入ってもいいかな?実はお花もあるんだ」
「あら、いいわね。
渡してあげたらきっと、ルーディさん喜ぶわよ」
クリス「うん!渡してきますね!」
ノエルのお父さん──ルーディの病室を開けると、ノエルとルーディが談笑していた。
ノエルが帰ろうとすると、クリスと目が合う。
ノエル「あ、来てたんだ」
クリス「えっと…これ、うちの父さんに頼まれて!」
ルーディ「アズゴアに?まだここにバラがあるのにかい?」
クリス「あー……
この花に足してもいいかな?」
ルーディ「大歓迎だとも!
その代わり、クリスが生けてくれるかい?」
クリス「いいよ、シンク借りるね。
あ、ごめんねノエル、お邪魔しちゃって…」
ノエル「ううん、いいよ。パパも楽しそうだし…
えっと、わたしはもう行かなきゃいけないから…またね!」
クリス「うん、またね。
…ごめんなさい、家族水入らずを邪魔しちゃったみたいで…」
ルーディ「いいや、ちょうどあの子も帰るところだったからね。
それで、その花束は本当は誰のものなんだい?」
クリス「ぐ…えっと…バレた?」
ルーディ「あぁ、その様子だとトリエル宛だったか」
クリス「…ルーディさんすごいね、すぐ見抜いちゃうなんて…」
ルーディ「ああ、なんせ家族ぐるみで昔から仲がいいからね!」
クリス「あぁ…うん、そうだね」
ルーディ「なんだい?まるで、何も覚えていないようじゃないか」
クリス「……そんなことないよ。
はい、いい感じにできたかな?」
ルーディ「おー!いいね、派手になってきたよ!
いやー最初は赤いバラだけだったから、持ってきた時は、美女と野獣かと思ったよね!どっちも野獣なのに!」
クリス「はは、確かに…
…あ、紙落ちちゃった…」
花束を活けた花瓶を置く際に、肘で落としてしまったようで、拾うとそれはメッセージカードだった。
トリエルとクリスが、ルーディに宛てた直筆メッセージのようだ。
ルーディ「あぁ、バラの前に置いてあったメッセージカードだね。
どうしたんだい?初めて見たとでも言うような顔だね」
クリス「……何書いてたっけなーって思い出そうとしただけだよ」
ルーディ「そうかい?
ふふ、今日のクリスは随分と返事をしてくれるね」
クリス「え?…そうですか…?」
ルーディ「この前までよくわからないお隣さんだったけど、今は返事をしてくれるお隣さんだ。
最近、何か心境の変化でもあったのかな?」
クリス「…まぁ、今日友だちが出来ました。
クラスメイトは驚くかもしれないけど…僕にとっては、優しくて頼りがいがあって一番に守りたい友だちです」
ルーディ「そうか。いい出会いをしてきた、ということだね」
クリス「うん。あ…そろそろ僕も帰らなきゃ…
またね、ルーディさん」
ルーディ「あぁ、またなクリス」
