【アズレン】あずれん日和
──指揮官はどんな人?──
綾波「指揮官、ですか?」
ドイッチュ「ええ、下等生物のことを知っておくのも下僕を管理するのに必要なことよ」
綾波「ふむ、気になる人の身辺調査ですね。
分かりました、指揮官の為にもお教します」
ドイッチュ「そ、そんなんじゃないわよ!!
いちいち引っかかる子ね」
綾波「指揮官は、無口です。
テンションが高い時は割と喋ったりしますが、基本無口です。
それと、とてもわかりやすい人です」
ドイッチュ「わかりやすい…?あれが?」
綾波「はい、よく観察していたら分かってきます。
来てください」
ポート「指揮官さん指揮官さん!見てください!
猫と一緒に寝てるインディちゃん!可愛くないですか!」
「うん、かわいいね」
ポート「それとそれと、犬に顔を舐められてるインディちゃん!めちゃくちゃ可愛くないですか!?」
「うん、かわいいね」
ポート「あとあと、ハトをじーっと見つめるインディちゃん!とーっても可愛くないですか!?」
「うん、かわいいね」
綾波「二枚目くらいから写真見ずにかわいいBotになってます」
ドイッチュ「え…」
綾波「ついでにいうと、いままでかわいいって言っていたのは動物の方です」
ドイッチュ「あの子、それでいいわけ?」
綾波「ポートランドさんはポートランドさんで自分の世界入っちゃってますから気づいてません。
…この場合、インディアナポリスさんの世界でしょうか?」
ドイッチュ「へ、へぇ…」
インディ「お姉ちゃんいた。
指揮官仕事中だよ、邪魔しない」
ポート「あーインディちゃん!じゃあ、また来ますね!指揮官さん!」
インディ「…ごめん、お姉ちゃんがまた…」
「いいよ、作業BGMにはなった」
インディ「作業妨害BGMじゃないかな…あれは」
ポート「インディちゃーん!早くぅー!」
インディ「はーい、じゃあね指揮官」
「またね、インディ」
綾波「指揮官は対一だと自分が考えてるニックネームで呼んであげることが多いです。
ちなみに、ポートランドさんはポーちゃん、綾波は綾波さんです」
ドイッチュ「…あんたのニックネーム変わってないじゃない」
綾波「いえ、呼ぶ時イントネーションが若干違います」
ドイッチュ「細すぎるわ!」
ユニコーン「…あの、お兄ちゃん」(扉から顔を出す。
「ん?どうしたユニ」
ユニコーン「あのね、この前歌手のお姉さんから貰った洋服、着てみたの。どう、かな?」(出てくる
「ほぉ、とても似合ってるよ」
ユニコーン「本当に?えへへ。
あのね、この服で任務に行こうと思うんだけど、だめ、かな?」
「いいけど、大丈夫?」
ユニコーン「大丈夫、ユーちゃんもはりきってるし」
ユー「ひひーん!」
「……それ、ぬいぐるみじゃなかったんだ…」
綾波「あ、とても驚いています、指揮官」
ドイッチュ「驚いてるように見えない…
表情が全く変わってないじゃない…」
綾波「若干目が見開いています。
それと、手にもっていたペンを落としています」
ドイッチュ「あ、手にも出るのね」
綾波「驚くととにかく硬直して、持っていたものは落とします。
以前、ロング・アイランドさんがちょっとしたイタズラを仕掛けた時に、大層驚いて手に持っていた書類をはね上げた時は、イタズラ好きの艦船には手に大事なものを持っていない時にするようにという、艦船内の暗黙のルールが出来上がりました」
ドイッチュ「まずイタズラを止めなさいよ…」
綾波「逆にその反応が楽しくて遊ばれてることもあります」
ドイッチュ「やめてあげなさいよ…」
綾波「どうですか?指揮官のこと、わかりましたか?」
ドイッチュ「分かったようなそうでもないような…
とりあえず寡黙な下等生物なのは分かったわ」
綾波「…綾波は初期艦なので指揮官との付き合いも長いですが、本当に、ドイッチュラントさんにだけは嬉しそうに話しているのです」
ドイッチュ「…そうなの?」
綾波「はい、ポートランドさんもインディアナポリスさんもユニコーンさんも、普通に相手をしています。
でも、ドイッチュラントさんには特別な想いで見ています。
といいますか、あなたの存在を知ってから、指揮官はとても明るくなった気がします」
ドイッチュ「……」
綾波「今までの指揮官は、なんだか流れでここに来たような顔をしていました。
流されるだけ流されて、自分で動くこともなく。
指揮官の指揮は的確で正しいものが多いです。でも、どこか拭えない虚無感が今までありました。
これは、綾波達と会う前の事だから、分からないけど。
でも、ドイッチュラントさんを見て、着任されて、明らかに指揮官に光が宿った気がします」
ドイッチュ「わたしが、彼の?」
綾波「はい、ドイッチュラントさんは指揮官を元気にしてくれました。
ドイッチュラントさんは綾波達にとっても必要な存在です」
ドイッチュ「…そう、わたしが…必要……」
「あ、綾波さん、ドイッチュラント、この前の報告書についてなんだけど…」
ドイッチュ「!?う、うわあああ!!」
「え、ドイチュちゃんなんで逃げたの?
ちゃんとドイッチュラントって呼んだのに…
ハッ、様をつけろデコ助か?」
綾波「キャパシティオーバーってやつだ思います」
「え?なにそれ…」
綾波「指揮官、ですか?」
ドイッチュ「ええ、下等生物のことを知っておくのも下僕を管理するのに必要なことよ」
綾波「ふむ、気になる人の身辺調査ですね。
分かりました、指揮官の為にもお教します」
ドイッチュ「そ、そんなんじゃないわよ!!
いちいち引っかかる子ね」
綾波「指揮官は、無口です。
テンションが高い時は割と喋ったりしますが、基本無口です。
それと、とてもわかりやすい人です」
ドイッチュ「わかりやすい…?あれが?」
綾波「はい、よく観察していたら分かってきます。
来てください」
ポート「指揮官さん指揮官さん!見てください!
猫と一緒に寝てるインディちゃん!可愛くないですか!」
「うん、かわいいね」
ポート「それとそれと、犬に顔を舐められてるインディちゃん!めちゃくちゃ可愛くないですか!?」
「うん、かわいいね」
ポート「あとあと、ハトをじーっと見つめるインディちゃん!とーっても可愛くないですか!?」
「うん、かわいいね」
綾波「二枚目くらいから写真見ずにかわいいBotになってます」
ドイッチュ「え…」
綾波「ついでにいうと、いままでかわいいって言っていたのは動物の方です」
ドイッチュ「あの子、それでいいわけ?」
綾波「ポートランドさんはポートランドさんで自分の世界入っちゃってますから気づいてません。
…この場合、インディアナポリスさんの世界でしょうか?」
ドイッチュ「へ、へぇ…」
インディ「お姉ちゃんいた。
指揮官仕事中だよ、邪魔しない」
ポート「あーインディちゃん!じゃあ、また来ますね!指揮官さん!」
インディ「…ごめん、お姉ちゃんがまた…」
「いいよ、作業BGMにはなった」
インディ「作業妨害BGMじゃないかな…あれは」
ポート「インディちゃーん!早くぅー!」
インディ「はーい、じゃあね指揮官」
「またね、インディ」
綾波「指揮官は対一だと自分が考えてるニックネームで呼んであげることが多いです。
ちなみに、ポートランドさんはポーちゃん、綾波は綾波さんです」
ドイッチュ「…あんたのニックネーム変わってないじゃない」
綾波「いえ、呼ぶ時イントネーションが若干違います」
ドイッチュ「細すぎるわ!」
ユニコーン「…あの、お兄ちゃん」(扉から顔を出す。
「ん?どうしたユニ」
ユニコーン「あのね、この前歌手のお姉さんから貰った洋服、着てみたの。どう、かな?」(出てくる
「ほぉ、とても似合ってるよ」
ユニコーン「本当に?えへへ。
あのね、この服で任務に行こうと思うんだけど、だめ、かな?」
「いいけど、大丈夫?」
ユニコーン「大丈夫、ユーちゃんもはりきってるし」
ユー「ひひーん!」
「……それ、ぬいぐるみじゃなかったんだ…」
綾波「あ、とても驚いています、指揮官」
ドイッチュ「驚いてるように見えない…
表情が全く変わってないじゃない…」
綾波「若干目が見開いています。
それと、手にもっていたペンを落としています」
ドイッチュ「あ、手にも出るのね」
綾波「驚くととにかく硬直して、持っていたものは落とします。
以前、ロング・アイランドさんがちょっとしたイタズラを仕掛けた時に、大層驚いて手に持っていた書類をはね上げた時は、イタズラ好きの艦船には手に大事なものを持っていない時にするようにという、艦船内の暗黙のルールが出来上がりました」
ドイッチュ「まずイタズラを止めなさいよ…」
綾波「逆にその反応が楽しくて遊ばれてることもあります」
ドイッチュ「やめてあげなさいよ…」
綾波「どうですか?指揮官のこと、わかりましたか?」
ドイッチュ「分かったようなそうでもないような…
とりあえず寡黙な下等生物なのは分かったわ」
綾波「…綾波は初期艦なので指揮官との付き合いも長いですが、本当に、ドイッチュラントさんにだけは嬉しそうに話しているのです」
ドイッチュ「…そうなの?」
綾波「はい、ポートランドさんもインディアナポリスさんもユニコーンさんも、普通に相手をしています。
でも、ドイッチュラントさんには特別な想いで見ています。
といいますか、あなたの存在を知ってから、指揮官はとても明るくなった気がします」
ドイッチュ「……」
綾波「今までの指揮官は、なんだか流れでここに来たような顔をしていました。
流されるだけ流されて、自分で動くこともなく。
指揮官の指揮は的確で正しいものが多いです。でも、どこか拭えない虚無感が今までありました。
これは、綾波達と会う前の事だから、分からないけど。
でも、ドイッチュラントさんを見て、着任されて、明らかに指揮官に光が宿った気がします」
ドイッチュ「わたしが、彼の?」
綾波「はい、ドイッチュラントさんは指揮官を元気にしてくれました。
ドイッチュラントさんは綾波達にとっても必要な存在です」
ドイッチュ「…そう、わたしが…必要……」
「あ、綾波さん、ドイッチュラント、この前の報告書についてなんだけど…」
ドイッチュ「!?う、うわあああ!!」
「え、ドイチュちゃんなんで逃げたの?
ちゃんとドイッチュラントって呼んだのに…
ハッ、様をつけろデコ助か?」
綾波「キャパシティオーバーってやつだ思います」
「え?なにそれ…」