memo

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2025/04/12 03:39
※昴と透が出会ったばかりの頃。
※透と昴は体格が異なります。透は痩せていて、昴は筋肉質です。
※透はコンサバティブなファッションをしていて、いつも質の良い服を着ています。昴はモード系です。

 昼。本部の休憩所にて。
 透は席に着いて、コーヒーとサンドウィッチを口にしている。
 昴、パンとコーヒーを持って、透の近くまで歩いてくる。
昴「一緒にいいですか?」
透「どうぞ」
 昴、透と向かい合って座る。
 昴、ジャムパンの包装を開けながら、
昴「健康診断は終わりました?」
透「終わった。そっちは?」
昴「頑張って早起きして終わらせました」
透「珍しいじゃん」
 昴、パンを食べながら、
昴「午後からやらないといけないことがあるんです」
透「そっか」
昴「身長をお聞きしてもいいですか?」
透「そんなの聞いてどうするんだよ」
昴「ずっと気になってて。僕と同じくらいの身長の人、そうそう見ませんので」
透「おかげで俺だけが目立つことにならずに済んだよ」
昴「こちらこそ。ところで身長は?」
透「他人に聞く前に、自分が先に言うのが筋だろ」
昴「自信がないんですか?」
透「(軽く笑って)別に。競うつもりもないよ」
昴「いいでしょう、僕が先に言います。189cmです」
 少し間を空けて、
透「…負けたよ、187cm」
昴「(にやりと笑う)悔しそうですね。競うつもりなかったんじゃないんですか?」
透「自分でも悔しいのが不思議だよ」
昴「そうそう身長で負けることないでしょうからね。では僕が勝ったのでわがままを聞いてもらいますよ」
透「何だよ」
昴「次の土曜日の夜、服を貸してください」
透「(苦笑して)嫌だよ。服の趣味だって違うだろ」
昴「恋人とレストランに行く予定がありまして。たまには上品なところも見せたいじゃないですか」
透「…わかったよ、サイズが合えばな。たぶん合わないと思うよ」
昴「無理矢理でもねじ込みます」
透「破いたら直してもらうぞ」

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