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    20241231(火)23:59
    作品にならなかった断片です
    いつかストーリーに組み込まれることがあるかもしれません
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  • 13

    20240912(木)03:02
     晩夏の夜。歩の部屋にて。
     歩、勇、テーブルを挟んで、向かい合わせになって座っている。
     外からは虫の声が聞こえる。
    勇「秋ですね」
    歩「そうだな。気温は夏のままだけど、季節は着実に進んでるんだな」
    勇「リカルド、外に出ませんか? もっと近くで音色を聞きたくて」
    歩「でも暑いの苦手だろ?」
    勇「それくらい我慢できますよ」
     ロビン寮の庭にて。
     勇、歩、アウトドアチェアーに座っている。
    勇「(歌う)秋の夜長を鳴き通す ああ おもしろい虫の声」
    歩「(聞き入ったように)良い声だな」
    勇「虫が? 僕が?」
    歩「(微笑んで)どっちも。勇の声、もっと聞きたいな」
    勇「ごめん、後で」
     勇、立ち上がる。
    歩「(勇を見上げ)どうしたの?」
    勇「暑い。戻りましょう」
     歩、勇を見つめたまま、ぽかんとした表情。
    勇「誤解しないでくださいね、怒ってるわけじゃないんで。でも暑いんです」
    歩「(苦笑して)わかってるよ」
     歩、立ち上がる。
     勇、歩、アウトドアチェアーを畳む。
    勇「さっきはごめんなさいね。歌の続きは部屋で」
    歩「気にしてないよ」
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  • 12

    20240906(金)05:33
    ※透と栄太は恋人ではありません。栄太は透に好意を寄せていますが、透は拒みも受け入れもしていません。
    ※透はアセクシュアルです。

     ショッピングモールにて。
     透、トイレの外で立っている。
     栄太、トイレから出る。
    栄太「お待たせしました」
     透、栄太、歩き出す。
    栄太「透くん、手を繋いでもいいですか?」
     透、ズボンのポケットに手を突っ込む。
    透「トイレに行った後、手は洗ったか?」
    栄太「ええ、洗いましたよ」
    透「どれくらい? 1分は洗ったんだろうな?」
    栄太「1分は長すぎるでしょう。10秒くらいですね」
    透「お断りだ」
     透、ポケットから手を出して、拒むように固く腕組みする。
    栄太「流水の力でちゃんとキレイになりますよ」
    透「科学を勉強しろ」
    栄太「わかりましたよ。今からトイレに戻って、しっかり洗いますから。それならいいでしょう?」
    透「手を洗うのは当然として、やっぱり暑いから嫌だね」
    栄太「どっちにしろダメなんですね」
    透「何でそこまで手を繋ぎたがるんだ?」
    栄太「そうですね、相手の体温を感じたいからですかね」
    透「そこがよくわからないんだよな」
    栄太「手を繋ぐのは苦手ですか?」
    透「あまり好きじゃないな。掌が湿るのがちょっと」
    栄太「わかりました。貴方が嫌がることはしません」
     透、腕組みを解く。
    透「そういえば手は洗わないのか?」
    栄太「手を繋がないことになったので別にいいかな、と」
    透「今すぐ戻れ」
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  • 11

    20240902(月)03:21
    ※栄太は政治をウォッチするのが趣味です。
    ※政局について語っているところは適当です。信用しないでください。

     栄太の執務室にて。
     栄太、自分の席で座っている。
     知久、栄太のデスクの前で立っている。
    栄太「トミー、私が本部を離れている間は、貴方にここを任せるって言いましたよね」
    知久「うん、そやな」
    栄太「私はトミーを信じているんですよ。貴方なら的確な決断ができるはずです。もう少し責任を自覚してください」
    知久「わかった、ごめん。ところで次の自民党の総裁選、栄太の予想はどうなん?」
    栄太「そうですね、まだ誰が立候補するのかさえ確定していませんからね。まずは推薦人を集められるかどうかですよね。でも小泉進次郎が有力かなって思います。ただ実績が足りないんだよな…」
    知久「石破は?」
    栄太「石破茂は議員からは人気ないんですよね。ただし党員の人気は高いので、そこは無視できないところですよね。ここで失敗したら政権交代の可能性もあるわけですし」
    知久「立民の代表選も近いんやっけ?」
    栄太「はい、こっちは枝野幸男か野田佳彦か…たぶん野田だろうな」
     栄太、しばらく語り続ける。
     知久、ズボンのポケットからスマートフォンを取り出す。
     知久、スマートフォンでSNSを閲覧する。
    栄太「そういうわけで今日も政治は熱いんですよ。ええと、何の話でしたっけ?」
     知久、スマートフォンから顔を上げて、
    知久「何やったっけ? 忘れるってことは大したことなかったんやろ」
    栄太「それもそうですね。では仕事に戻りましょうか。早く帰りたいですし」
    知久「ほな、俺もそろそろ」
     知久、栄太の執務室から出る。
     栄太、机に積み重なっている書類に目をやる。
    栄太「ちゃう、政治の話がしたいんちゃうねん」
     栄太、立ち上がり、慌てて廊下に出る。
     栄太、周囲を見回すが、廊下には誰もいない。
    栄太「(声を張り上げて)ちょっと、トミー! 私に仕事を押し付けたこと、後でしっかり説教しますからね!」
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  • 10

    20240822(木)18:58
    ※真澄はトランスジェンダーの女性、京介はシスジェンダーの男性です。

    真澄「もし私が戸籍でも女性になったら、結婚とか考える?」
    京介「いきなり何だ?」
    真澄「特例法の手術要件がなくなったから、私も申し立てれば性別変更できるはずでしょ。それって結婚できる可能性があるってことだよね」
    京介「そういうことになるが。しかし結婚は家父長制の象徴だと言ってなかったか?」
    真澄「うん、そうだよ。私は結婚制度に反対してるけど、キョンの気持ちも聞きたいなって」
    京介「結婚できないものだと思っていたから、今まで考えたことがなかったな…」
    真澄「だよね。そんな日が来るなんて思わなかったよね」
     京介、少し考えてから、
    京介「正直なところ今は必要性を感じないな。結婚して何か得するわけでもないからな」
    真澄「大してメリットないよね」
    京介「いずれ事情が変わったときに検討すればいいんじゃないかくらいに考えている」
    真澄「私もそんな感じ。それまでに選択的夫婦別姓が導入されてればいいんだけどね」
    京介「そうだな。真澄にとっては負担になるからな」
    真澄「えっ、キョンが名字を変えるんでしょ。何で私が変えるのが前提になってるの?」
    京介「いや、別に俺が変えてもいいんだが…」
    真澄「やっぱり別姓にしたいよね。さらに同性婚も認められて、みんなでハッピーになれたらいいのに」
    京介「そうなったら俺、真澄、行方、相良さんで合同で結婚式でもやるか」
    真澄「(笑って)それ、いいね。そういう結婚式なら楽しいかも」
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  • 9

    20240802(金)21:28
     居酒屋にて。
     透、栄太、知久、成美、和真は飲食を終えたところ。
     空いた皿やコップが、テーブルの上に並んでいる。
     栄太、伝票を確認してから、スマホのアプリで計算する。
    栄太「それぞれ××××円ずつですかね」
     成美、ボディーバッグを開け、中に手を突っ込んでから、
    成美「やべぇ、財布を忘れた」
    栄太「ではPayPayで支払います。スマホは持ってるでしょう?」
     成美、カバンの中を探すふりをして、
    成美「スマホも忘れちまったかもしれねぇ…」
    透「(苦笑して)さっき見てただろ」
    和真「もう観念しなよ」
    栄太「仕方ありませんね。構いませんよ、後で請求するだけなので。全体の半額を払ってもらいますね」
    知久「ありがとう。ゴチになるわ」
    成美「待って、わかったから! ちゃんと払うよ」
     成美、ボディーバッグからスマホを取り出す。
    栄太「わかればよろしい」
     栄太、スマホでアプリを操作し、画面にQRコードを表示させる。
     透、知久、成美、和真、スマホでQRコードを読み取る。
    知久「成美、残念やったな」
    成美「別に食い逃げするつもりはないんだぜ。本当に財布を忘れただけで」
    和真「いつも外食するときだけ財布を忘れるんだよね?」
    成美「ちゃんと他のところでも忘れてるし。この前は映画館でも忘れただろ」
    知久「もっとあかんやん」
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  • 8

    20240715(月)21:21
    ※リカルド(歩)とマルセロ(昴)はいとこ。リカルドはブラジル人、マルセロはブラジルと日本にルーツがあるので、お互いをブラジリアン・ネームで呼び合っています。

     昴の部屋のリビングにて。
     昴、歩、ソファーに座って喋っている。
    昴「リカルドくん、アイス␣食べます?」
    歩「うん、ありがとう」
     昴、立ち上がり、リビングから去る。
     昴、アイスバーとカップアイスを持って戻ってくる。
     昴、歩にアイスバーを渡す。
    歩「ありがとう」
     歩、アイスを受け取る。
     昴、ソファーに座り、カップアイスを開ける。
     歩、アイスバーの包装を取ろうとするが、アイスに引っ付いてうまく剥がせない。アイスは変形している。
    歩「マルセロ、これって一度␣溶けたやつだよな?」
     昴、アイスを食べながら、
    昴「はい、そうです。この時期にアイスを買うと、家に着くまでに溶けちゃうんですよね」
     歩、昴のアイスを見て、
    歩「俺もそっちがいいんだけど…」
    昴「ダメ。お客さんが来たときに食べてもらわないと、いつまで経ってもなくならないじゃないですか」
    歩「自分で食べなよ」
    昴「僕のお金で買ったんです。自分が食べたい方を食べます」
    歩「マルセロはそういう奴だよな…」
     歩、何とか包装を取り外し、アイスを口に運ぶ。アイスが変形しているので食べづらそう。
    昴「それ、おいしいんですか?」
    歩「おいしいよ。きっと溶ける前の方がおいしかっただろうけど」
    昴「こっちはおいしいですよ」
    歩「そうだろうな」
     歩、昴、アイスを食べ終える。
    昴「あっ、飴も食べます?」
    歩「それ、溶けた飴だよな? だったらいらないよ」
     昴、舌打ち。
    昴「何でバレたんですか」
    歩「何でバレないと思ったんだよ」
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  • 7

    20240709(火)04:39
    ※栄太はTSGのリーダーです。仕事でもプライベートでも頼れる人です。
    ※瑞希は金銭感覚に問題あり。

     深夜のコンビニにて。
     栄太、コンビニに入る。
    瑞希「(怠そうに)いらっしゃいませ」
     栄太、探すように店内を見回してから、声がする方へ向かう。
     瑞希、品出しをしている。棚に向かっているので、栄太の方は見ていない。
     栄太、瑞希の背後から、
    栄太「寺田さん、こんなところで何やってるんですか?」
     瑞希、顔を上げる。
    瑞希「栄ちゃんけ… ここやったら見つからへんと思うたんやけどな」
    栄太「運が悪かったですね。友人と飲みに行った帰りでして。ところで寺田さん、副業禁止の規則は知っていますね?」
    瑞希「おう、知ってんで」
    栄太「わかっててやったということですね? 生活するだけの十分な給料はあるはずですが」
    瑞希「(はっきりしない口調で)一日でも早く借金を何とかしたくて…」
     入店のチャイムが鳴る。
    瑞希「(入り口の方へ)いらっしゃいませ」
    栄太「ここで話しても仕方ありませんね。仕事が終わったら、私の執務室まで来てください。今日は朝まで待機しておきます」
    瑞希「わかった」
    栄太「できる限りのサポートは致します。ではお仕事␣頑張ってください」
    瑞希「ありがとう」
     栄太、店内を見て回る。
     瑞希、レジに向かう。
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  • 6-2

    20240707(日)03:29
    ※マリカとは尚人の猫のこと、チューイとは知久の猫のことです。
    ※マリカは普段は無愛想です。

     尚人の部屋のリビングにて。
     猫がオットマンの上でくつろいでいる。
     尚人、知久、床に座り、猫を眺めている。
    知久「マリカ、めっちゃファンサービスしてくれるやん」
    尚人「今日は機嫌ええみたいやな。ちょっと待って、今やったら写真␣撮らせてくれるかも」
     尚人、床に手を伸ばし、スマホを探す。
    尚人「あれ? スマホは?」
     知久、床を見回して探す。
    知久「ちょっと見当たらへんな。俺ので撮ろうか?」
    尚人「どっちにしろ後で探さなあかんし、俺のスマホに電話してくれへん?」
    知久「ええよ」
     知久、スマホを操作し、尚人のスマホに電話する。
     オットマンの方から着信音がする。
     猫がびっくりして跳び上がり、リビングから走り去る。
     猫がいなくなったオットマンの上で、尚人のスマホが鳴っている。
     尚人、きょとんとした顔。
     知久、電話を切る。
     知久、立ち上がり、尚人のスマホを取ってくる。
     知久、尚人にスマホを渡しながら、
    知久「とりあえずスマホは見つかったで」
     尚人、スマホを受け取って、
    尚人「ありがとう」
    知久「シャッターチャンスは逃してもうたな」
    尚人「そやな。そんなにうまくはいかへんみたい」
     知久、尚人の隣りに座り、自分のスマホを操作しながら、
    知久「代わりにチューイの写真でも見る?」
    尚人「うん、見る」
     尚人、知久のスマホを覗き込む。
     知久、尚人、写真を見ながら、
    尚人「ところでチューイってどういう意味なん? 軍人の階級?」
    知久「それ、よう言われるんやけどちゃうねん。スター・ウォーズって観たことある?」
    尚人「あっ、わかった。チューバッカのことや」
    知久「そう、それ。マリカはどういう意味なん?」
    尚人「アラビア語で女王のことやで」
    知久「なるほど、納得やな」
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  • 6

    20240707(日)03:28
     歩の部屋のリビングにて。
     歩、ソファーで寝転がりながら、スマホで釣りの動画を見ている。
     スマホに勇の名前が表示され、着信音が鳴る。
     歩、電話に出る。
    歩「もしもし?」
    勇「リカルド、ちょっとお願いがあるんですけど」
    歩「どうしたの?」
    勇「僕のスマホに電話してくれませんか?」
    歩「えっ?」
    勇「スマホが見当たらないんですよね。電話して鳴らしてくれませんか?」
     歩、スマホの画面を見て、電話番号を確認する。勇のスマホからかかっているようだ。
    歩「どこから電話してるの?」
    勇「僕の部屋からです。部屋の中で紛失しちゃって」
    歩「さっき電話番号を確認したら、勇のスマホからかかってることになってるんだけど…」
    勇「えっ、あれ?」
     勇の部屋にて。勇、自分のスマホを確認する。
    勇「あはは、自分で持ってました。さっきのは忘れてください」
    歩「まあ、そういう日もあるさ」
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  • 5

    20240629(土)05:03
    ※勇は福島県猪苗代町の出身です。

     勇の部屋のリビングにて。
     勇、成美、お茶しながら雑談している。
     成美、壁に飾ってある額縁に気付き、指差す。
    成美「あれ、何?」
     額縁の中に飾られているのは、野口英世の千円札。
    勇「ああ、あれですか?」
     勇、立ち上がって壁まで行き、額縁を取り外す。
     勇、額縁を持って戻ってくる。
    勇「千円札ですよ」
    成美「それは見たらわかるよ。何で千円札なんか飾ってんの?」
    勇「そろそろ千円札が野口英世から変わってしまいますので。野口英世がお札だったことを記念するために、こうして飾っておこうかと」
    成美「そんなに野口英世をリスペクトしてんの?」
    勇「もちろん。野口英世は猪苗代の英雄ですよ。まさかご存じないんですか?」
    成美「知らねぇよ。歴史人物の出身地なんていちいち覚えてねぇよ」
    勇「では覚えて帰ってくださいね。野口英世の出身地は福島県猪苗代町です」
    成美「わかったよ。覚えてやるよ」
    勇「何なら星さんの部屋にも飾ります? 新札、まだありますよ」
    成美「千円札は欲しいけど、飾るかどうかはわかんねぇ」
    勇「それではあげられませんね。ちゃんと飾ってるかどうか、3日に一回は見に行きますからね」
    成美「現金として使えねぇならいらねぇよ」
    勇「でも現物は飾らなくても、心にはしっかり飾っといてくださいね。しばらく3日に一回は、野口英世の話をしますから」
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  • 4

    20240629(土)03:25
    ※京介と真澄は京都の出身です。共通語を話しているように書いていますが、実際は京都弁で話しています。

     夏越の祓の日。京介の部屋のリビングにて。
     京介、真澄、テーブルを挟んで座っている。
     テーブルにはお茶と水無月が置かれている。
     真澄、京介、水無月を食べながら、
    真澄「キョンってこういう行事はちゃんとするよね」
    京介「両親が年中行事をしっかりやるタイプだったからな」
    真澄「実家、呉服屋だもんね。何だっけ、夏を無事に過ごせますようにって意味だっけ?」
    京介「これまでの半年の穢れを祓い、もう半年の無病息災を願う意味があるそうだ」
    真澄「京都の夏って暑いから、昔は生き抜くの大変だったんだろうね」
    京介「冷房のなかった時代に、どうやって生きていたんだろうな」
    真澄「もう神頼みするしかないってことだよね」
    京介「俺は贅沢な時代に生きているわけだが、神にすがる気持ちはわかるな…」
    真澄「キョン、夏が苦手だもんね。だから夏越の祓はしっかりやるんだ?」
    京介「それもある」
    真澄「キョン、今年の夏も生き抜こうね… 去年より暑いらしいよ」
    京介「去年より!? それはマズい、本当に神頼みするしかないぞ…」
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  • 3

    20240624(月)01:46
     夏。キャンプ場にて。
     TSG、タープの下でBBQをしている。
    知久「虫刺されの薬、誰か持ってへん?」
    勇「ありますよ」
     勇、ボディーバッグから軟膏のチューブを取り出す。
     勇、知久のチューブを渡す。
    知久「ありがとう」
     知久、横向きに座り直して、ズボンの裾をまくる。
     知久の脚にはいくつも虫刺されが。
    勇「あらら、かわいそうに」
     勇、虫除けのスプレーを振る。
     知久、前屈みになって薬を塗る。
    昴「だから僕のところには蚊が来なかったんですね。ありがとうございます」
    知久「昴の近くに行こか?」
    昴「やめてください。僕まで集られたらどうするんですか」
    透「俺、一ヶ所も噛まれてないな」
    栄太「透くんはいつもそうですよね。私は数ヶ所␣噛まれましたね」
    成美「足が臭かったら刺されるらしいぜ。ネットで見た」
    栄太「それは納得です。この靴、一度も洗ったことありませんからね」
    真澄「ということはトミーも…」
    知久「ちゃうで、栄太と一緒にせんといてや」
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  • 2-2

    20240613(木)17:13
     後日、ロビン寮の庭にて。
     TSG、BBQの後片づけをしている。
     和真、ゴミ袋を指して、
    和真「これ、捨てに行こうか?」
    勇「はい、なげてください」
     和真、困惑した様子で、
    和真「わかったけど…」
     和真、勇の方に向かって、思いっきりゴミ袋を投げる。
     勇、慌ててゴミ袋を受け止める。
     ゴミ袋を開き、中のゴミがこぼれる。
    勇「いきなり何するんですか!」
    和真「だって投げてって言ったから…」
    成美「東北では"捨てる"のことを"なげる"って言うんだよ」
     勇、怒りで声が大きくなって、
    勇「もし意味が通じなかったとしても、普通はゴミを投げつけたりしないでしょ」
    瑞希「まあまあ、コミュニケーションの行き違いなんてようある話やって」
     知久、散らばったゴミを拾う。
    知久「俺がほってくるわ」
     知久、ゴミ袋を持って立ち去る。
    和真「ごめんね」
     勇、怒りを抑えているような様子で、
    勇「まあ、いいですよ。それくらいで怒ったりしませんよ」
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  • 2

    20240613(木)16:52
     ロビン寮のパーティールームにて。
     TSG、飲み会の後片づけをしている。
     勇、ゴミ袋を指して、
    勇「これ、捨てに行きましょうか?」
    尚人「うん、ほっといて」
     勇、ゴミ袋を放置して立ち去る。
    尚人「あれ? ほってくれへんかった」
    和真「関西弁がわからなかったのかも。"置いといて"って意味だと思ったんじゃない?」
    尚人「それやったらしゃあないな」
    和真「"ほる"は"捨てる"だってこと、後で説明しとかないとね」
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  • 1

    20240608(土)02:59
    ※知久はアセクシュアルでアロマンティック、昴はパンセクシュアルです。

    知久「他人に恋愛的に惹かれるっていうんは、何となくイメージがあるんやけど、性的に惹かれるってどういうことなん?」
    昴「それは難しい質問ですね。あまり意識して区別していないので。ちょっと考えてみますね」
     昴、腕を組み、しばらく考え込む。
    昴「そうだな… 相手の体液を汚いと感じないことですかね。唾液とか、精液とか」
    知久「えっ…」
    昴「だってキスってただの唾液の交換じゃないですか。冷静に考えてみると変なことしてるわけですよ。それなのに気分の高まりを感じるのは、相手に性的に惹かれているからということでしょう」
    知久「そうなんかもしれへんけど、もっと違う表現はなかったん? 体液って…」
    昴「ダメですかね? 端的でわかりやすいと思ったのですか」
    知久「確かにわかりやすかったけど…」
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