memo

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2024/06/29 05:03
※勇は福島県猪苗代町の出身です。

 勇の部屋のリビングにて。
 勇、成美、お茶しながら雑談している。
 成美、壁に飾ってある額縁に気付き、指差す。
成美「あれ、何?」
 額縁の中に飾られているのは、野口英世の千円札。
勇「ああ、あれですか?」
 勇、立ち上がって壁まで行き、額縁を取り外す。
 勇、額縁を持って戻ってくる。
勇「千円札ですよ」
成美「それは見たらわかるよ。何で千円札なんか飾ってんの?」
勇「そろそろ千円札が野口英世から変わってしまいますので。野口英世がお札だったことを記念するために、こうして飾っておこうかと」
成美「そんなに野口英世をリスペクトしてんの?」
勇「もちろん。野口英世は猪苗代の英雄ですよ。まさかご存じないんですか?」
成美「知らねぇよ。歴史人物の出身地なんていちいち覚えてねぇよ」
勇「では覚えて帰ってくださいね。野口英世の出身地は福島県猪苗代町です」
成美「わかったよ。覚えてやるよ」
勇「何なら星さんの部屋にも飾ります? 新札、まだありますよ」
成美「千円札は欲しいけど、飾るかどうかはわかんねぇ」
勇「それではあげられませんね。ちゃんと飾ってるかどうか、3日に一回は見に行きますからね」
成美「現金として使えねぇならいらねぇよ」
勇「でも現物は飾らなくても、心にはしっかり飾っといてくださいね。しばらく3日に一回は、野口英世の話をしますから」

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