二話 穢れの大地
「随分と歩いているが、何もねェな。」
「一面真っ暗なだけですね。村の方が余程…。」
「………?どうした、因幡。急に立ち止まっ………」
心陽は景の口元に人差し指を向ける。
状況を察した景は小声で話し出した。
「何かいたのか?」
「静かに付いて来てください」
「ンでおれがオマエに!!」
「黙ってください。」
「チッ。」
音を立てずに1歩ずつ「何か」に歩み寄っていく。
…。
「ンだこの音……。」
聞き馴染みのない音が聞こえてくる。
音は徐々に鮮明になっていく………。
……。
ばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばり
その音は骨が砕けるたびに空気を震わせ、闇が咆哮しているようだった。
「……何、これ……。」
「おぇッ、くっさ……。」
背丈よりも何倍も高い骨の山の麓には、身ぐるみだけでなく皮までもが剥がされ真っ赤なピンと張った筋肉が丸見えのものもある。その頂からは腐臭が風に乗って漂い、一度嗅いだだけで鬼籍に入りそうな死の吐息だった。
本当にここが帝都なのか?
我々はおかしなパノラマを見させられているのではないか?
