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乙女ゲ+百合ゲ

烏月

桂さんは不思議な人だ。
あんなに強く突き放したのに、それでも私から離れなかった。
贄の血をひくとはいえ、なんの力もない普通の少女なのに、鬼に立ち向かい、震えながらも逃げずに戦った。
だから、なのだろう。
こんなにも桂さんを守りたいと思うのは。
こんなにも、愛しく思うのは…。

たとえあなたが私の事をただの友人としか思っていないとしても…私はあなたを想うよ、桂さん。


ユメイ

桂ちゃんは私の一番大切な人。
今、こうして普通の生活をおくれているのも、毎日穏やかな気持ちでいられるのも、全部桂ちゃんのおかげ。
だからこれからも私が桂ちゃんを守りたい。
これだけはサクヤさんにも譲れないわ。
だから一生、傍にいて。

愛してるわ、桂ちゃん。




桂おねーさんは変な人です。
若杉の跡取りになるのが嫌で、人と関わるのが嫌で、桂おねーさんの実家である羽様の屋敷に勝手に上がり込んでいたのに。
いつの間にか桂おねーさんはわたしの心の中に入り込んでました。

ひとりは、平気だったのに。
ひとりが、よかったのに。
気付いたら、桂おねーさんが居ないと辛くなっていました。
…この責任はとってもらいますよー!
絶対に!
だからどんな事をしてでも傍に居てもらいます。
一生、逃がしませんから。

覚悟して下さいね、桂おねーさん!


サクヤ

桂はあたしの一番大切な人だよ。
人じゃないと正体を明かすのは正直、そうとう緊張したもんさ。
だけど桂はあたしを受け入れてくれた。
あの時の感動は言葉じゃ言い表せないよ。
たとえあたしと桂が同じ刻を刻めなくても。
たとえ桂があたしを置いて先に逝ってしまうとしても。
あたしは一緒にいる時間を大事にすると決めたから。
何があっても傍にいる。
一生、守ってやるさ!
だから少しでも長く生きておくれ、桂。

一人は、寂しいからね…。


ミカゲ

桂は面白い子よね。
私は自由が欲しかった。
その為に鬼になった。
でも、私は本当は自由じゃなかった。
双子の妹だと思っていたミカゲにいいように操られていた。
そんなの許せなかった。
だから良月を割った。
たとえそれで死んでも私は満足だった。
なのに、あの子は。
敵だった私のために涙を流すし、依り代までくれた。
まったく。
呆れる程お人好しよね。
でも、桂のそういうとこ、嫌いじゃないわ。
ま、こうしてまだ現世に居られる恩もあるし。
仕方ないから守ってあげるわ。
だからもっと血を頂戴ね。
桂の血は、格別なんだから。

……ありがとう、桂。
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