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乙女ゲ+百合ゲ

わたしは悩みました。
あの歌詞について。
1番は大丈夫だと思うのですが、2番は…。
はっきり言わせてもらいます。
すごく問題があると思います!!
歌詞を書き直して下さいとお願いするのは大変心苦しいですが、仕方ありません。

「あ、あの!2番の歌詞、書き直してもらえませんか?」
「何故ですか?」

心底わからないという表情で言われました。
…わかりました。
具体的に言うべきなんですね!

「その…少々刺激的過ぎると思います!」
「おや、そうですか。例えばどの部分が君にとって刺激的なのですか?」

え、どの部分かって…2番のほぼ過半数なのですが…。

「具体的に言ってもらわなければ直しようがないでしょう。さあ、遠慮せず言ってください。私と君の間に遠慮など無用です。(にっこり)」

うぅ、その笑顔は卑怯です。
トキヤくんの笑顔には逆らえません…。

「え、あ、あの、その『何もかもを捨てて抱きたい』とか『私の瞳に映るのは君しか許されない』とか…です…」
「…」
「あ、あの、トキヤくん?聞こえましたか?」

声に出すの恥ずかしかったから小声になっちゃったのかな?
わたしは不安になってトキヤくんの傍に寄りました。
すると。

グイッ!

「きゃっ!」

いきなりトキヤくんに抱きしめられてしまいました!

「ふふ。君の口からそんな言葉を聞けるとは。感情を想うまま感じたままの歌詞にして正解でしたね。春歌が望むなら、私は今すぐにでもかまいませんよ?」

耳元でそう囁かれ、膝から崩れ落ちそうになりました。

「え、え、え?」

ど、どういうこと?
わたしが望むなら…?
うーん。
わたしが望んだことというと…。
あっ!

「トキヤくん。歌詞、直してくれるんですか?」
「……はぁ」

あ、あれ?
トキヤくん、なぜため息を?

「歌詞ですか。わかりました」
「え、本当ですか!?」
「ええ。そうですね…」

顎に手を当てて考えるトキヤくん。
するとすぐに考えついたようでまた耳元で囁かれました。
…ふむふむ。
……ん…?
………っっっ!!!???

「…というのはどうですか?」

それは。
とても口に出来ない過激すぎる歌詞でした。

「だだだ駄目です~!!」
「おや、残念。ではこちらではどうでしょう…」

…ひゃあああぁぁ!!??

「もっと駄目です~!!!」

結局、歌詞は直してもらえませんでした。
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