このサイトは1ヶ月 (30日) 以上ログインされていません。 サイト管理者の方はこちらからログインすると、この広告を消すことができます。

緋色の欠片

「珠紀」
「ひゃっ!ゆ、祐一先輩!?」
「何故そんなに驚いているんだ?」
「いきなり背後から抱き締められたら、誰だって驚くと思います!」

翌日。

「珠紀」
「ひゃあっ!ゆ、ゆ、祐一先輩!?」
「駄目か」
「な、何がですか?!っていうか恥ずかしいので早く離れて下さい~!」

数日後。

「珠紀」
「…祐一先輩。またですか」
「ああ」
「いい加減慣れました」
「そうか」

どうやら、成功したようだ。
珠紀は俺に触れられるといつも顔を赤くして慌てる。
その顔も可愛くて好きだが、そろそろ慣れてもらわないと困る。
そう思い慣れてもらうために毎日珠紀を後ろから抱き締めてみた。

「珠紀」
「はい」
「…いいか?」
「な、何がですか?」
「口付けても」
「ええぇっ!?」

次は口付けに慣れてもらおう。
その次に進めるように。

「~っ!?んぅ!!」
「…ん…珠紀、どうした?」
「ゆゆゆ祐一先輩!!いいい今、今、し、舌!!舌が~!!!」
「ああ。…嫌だったか?」

(祐一必殺・切な目)

「え、や、あの。い、嫌では、ない、です…けど…」
「そうか。…良かった」

(祐一必殺・流し微笑み)

ここで珠紀の心の一言。

「祐一先輩はズルいと思う」

数日後。

「…珠紀」
「ふぇ?」
「いいか?」
「な、何がですか?(嫌な予感)」
「珠紀を抱きた」
「きゃああああぁ!?むむむ無理です~!!!」

ここで珠紀の心の一言。

「逃げるしか手はないと思う…あの目に捕まったら最後だから」





おまけ(閲覧注意)


「んあっ!ゆ、祐一せんぱ…て、手が…ぁっ」
「珠紀。…駄目か?」

(祐一必殺・切な目熱孕みVer)

「(や、やられた~!)だ、だめ、…じゃ、ない、です…」
「そうか。優しくする」
「お、お願いします…」


珠紀に、触れる。
ゆっくり服を脱がせ。
震える肢体を撫でる。

「っあ!」
「珠紀。俺の目を見てくれ」

ギュッと目を瞑る珠紀の頬に手を添え、耳元でそう囁き、触れるだけの口付けを何度か繰り返す。
すると、少しずつ震えが治まった。

「ゆ、いちせん、ぱ…」

そろそろと目を開け、緊張からか、潤んだ瞳で俺を見つめる珠紀。

その、潤んだ瞳。
朱に染まった肢体。
羞恥に震える声。
全てが。
綺麗だと。
とても愛しい、と。
心から思った。

それと同じくらい。

珠紀の全てが欲しい。
何もかも奪いたい、と。
そう、思ってしまった。
7/8ページ
スキ