1話
惑星プレーナ、そこはどんなに時間が経とうと夜のままで、夜空にはいくつもの星が輝いていた。
そんな惑星に住むプレーナ人は争いごとを好まず、日々平和な生活を送っていたのだ。
だが、今現在、惑星プレーナにはたった3人しかおらず、緑が生い茂っていたはずの地面はただの硬い地と化し、建物は破壊され跡形もなくなっている。
もはや絶滅危機といったところだ。
『タウラス!!何故、何故私たちを裏切ったのだ!!』
「裏切る?違うな。俺は元からお前たちの仲間などではなかった。特にアリエス、サイヤ人であるお前わな!!」
血だらけで地面に這いつくばりながら空に浮かぶタウラスに叫べば絶望のような答えが返ってくる。
一体何があったと言うんだ。そんな疑問が浮かび上がるだけで、何の返答も出来ず下唇を噛み締める。
「必ず、必ずサイヤ人には復讐をしなければならない。たとえ幼き頃からの付き合いであるお前だとしても……」
タウラスは血が滲み出るほど拳をにぎりしめ、片手をアリエスへと向けエネルギーを溜める。
ここで殺されてしまうの?訳も分からず覚悟を決め、目をギュッと瞑ったその時…
「やめろぉぉぉ!!」
という大きな声が響き、アリエスは瞬時にして何者かにより抱き上げられる。
『レオ、ど、どうして…』
確かレオは私より先に気絶していたはずだった。そんなレオが一瞬にして現れたことに驚いていれば
「アリエス、お前はこの星から逃げろ。」
『な、何言ってんのよ!!私も戦っ』
「頼むから!!…頼むからお前は生きてくれ。」
レオは瞬間移動を使う。一瞬にして景色が変わり、目の前には一人用の貨物型宇宙船がある。
チラリとレオの顔を見ればこれまでになく真剣な顔つきで、でも少し悲しみに充ちたような眼差しを向けてくる。
『じゃあせめて一緒に…』
「アリエス。」
『…ねえ、あんた死ぬ気なんでしょ。私だけ助かったって嬉しくないわよ!!……お願いだから、一緒に来てよ。』
威圧をかけるような名前の呼び方に下唇を噛み締めれば口の中には血の味が充満する。
喉にはなにか堪えきれないようなものがどんどんと溜まってきていて、目からはもう抑えられないほどの涙が溢れだしてくる。
「すまない。また、来世で会おう、アリエス。」
笑みを浮かべて言われたその言葉に大きく目を見開いていれば、鳩尾に大きな衝撃が走った。
気を失い倒れそうになるアリエスをレオは腕で支え、そのまま抱きかかえて宇宙船へと乗せる。
宇宙船に設定された行き場所は遥か遠くにある地球という星。
そこにはアリエスと同じサイヤ人がほんのわずかだが居る。お前の助けになるはずだ、と、思いながら、レオは気を失った今も尚流れているアリエスの涙を指で拭い、額にそっと唇を当てた。
そして、宇宙船の扉を閉め、宇宙の彼方へと旅立たせ、それが見えなくなるまで見守り、気が済むとタウラスの気を探って瞬間移動をしたのだった。
そんな惑星に住むプレーナ人は争いごとを好まず、日々平和な生活を送っていたのだ。
だが、今現在、惑星プレーナにはたった3人しかおらず、緑が生い茂っていたはずの地面はただの硬い地と化し、建物は破壊され跡形もなくなっている。
もはや絶滅危機といったところだ。
『タウラス!!何故、何故私たちを裏切ったのだ!!』
「裏切る?違うな。俺は元からお前たちの仲間などではなかった。特にアリエス、サイヤ人であるお前わな!!」
血だらけで地面に這いつくばりながら空に浮かぶタウラスに叫べば絶望のような答えが返ってくる。
一体何があったと言うんだ。そんな疑問が浮かび上がるだけで、何の返答も出来ず下唇を噛み締める。
「必ず、必ずサイヤ人には復讐をしなければならない。たとえ幼き頃からの付き合いであるお前だとしても……」
タウラスは血が滲み出るほど拳をにぎりしめ、片手をアリエスへと向けエネルギーを溜める。
ここで殺されてしまうの?訳も分からず覚悟を決め、目をギュッと瞑ったその時…
「やめろぉぉぉ!!」
という大きな声が響き、アリエスは瞬時にして何者かにより抱き上げられる。
『レオ、ど、どうして…』
確かレオは私より先に気絶していたはずだった。そんなレオが一瞬にして現れたことに驚いていれば
「アリエス、お前はこの星から逃げろ。」
『な、何言ってんのよ!!私も戦っ』
「頼むから!!…頼むからお前は生きてくれ。」
レオは瞬間移動を使う。一瞬にして景色が変わり、目の前には一人用の貨物型宇宙船がある。
チラリとレオの顔を見ればこれまでになく真剣な顔つきで、でも少し悲しみに充ちたような眼差しを向けてくる。
『じゃあせめて一緒に…』
「アリエス。」
『…ねえ、あんた死ぬ気なんでしょ。私だけ助かったって嬉しくないわよ!!……お願いだから、一緒に来てよ。』
威圧をかけるような名前の呼び方に下唇を噛み締めれば口の中には血の味が充満する。
喉にはなにか堪えきれないようなものがどんどんと溜まってきていて、目からはもう抑えられないほどの涙が溢れだしてくる。
「すまない。また、来世で会おう、アリエス。」
笑みを浮かべて言われたその言葉に大きく目を見開いていれば、鳩尾に大きな衝撃が走った。
気を失い倒れそうになるアリエスをレオは腕で支え、そのまま抱きかかえて宇宙船へと乗せる。
宇宙船に設定された行き場所は遥か遠くにある地球という星。
そこにはアリエスと同じサイヤ人がほんのわずかだが居る。お前の助けになるはずだ、と、思いながら、レオは気を失った今も尚流れているアリエスの涙を指で拭い、額にそっと唇を当てた。
そして、宇宙船の扉を閉め、宇宙の彼方へと旅立たせ、それが見えなくなるまで見守り、気が済むとタウラスの気を探って瞬間移動をしたのだった。
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