夜をかける
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「ちょっとゼノ!いったいどこまで登る気なの!?もう日が落ちちゃうよ!」
「ほとんど獣道のようだわ・・・」
四龍とハクとは体力に差が出るユンとヨナは疲労を感じ始めていた。
「ここまで来たらもう着くまで頑張る方がいいから。休むとすぐ日が落ちて獣に囲まれるぞ~」
ゼノの言葉にヨナとユンは「それの方がいやだ」というように動かす足を速めた。
「不思議だ・・・。この先に何か別の私たちと同じものの気配を感じる」
「ああ、僕もそう感じていたよ」
「・・・うん」
「ほんとに新たな龍がいるなら何龍なんだろうな」
「それもそうだな。ゼノ、そなたは知っておるのだろう」
「それも見てのお楽しみだから~」
キジャの問いをゼノは軽く流す。
新たな龍の存在について聞くがゼノはかわす、そんなやり取りを繰り返していると木々に隠れた小屋が見えてきた。
「もしかしてあそこ?」
「すごい・・・、こんなところに家があるなんて」
「俺はうっすらこいつ道間違えてんじゃねえかと思ってたんだが」
「実は僕もー」
ゼノは若干息を切らしながら小屋がみえたことに安どしていた。
「兄ちゃん、緑龍、失礼だなー。日が落ちる前についてよかった」
木々をくぐり小屋の前につく。
薪割をした様子や洗濯物を干す竿のようなものも置いてあることから人が住んでいるのを感じ取れた。
ゼノは玄関となる扉を3回ノックし、ゆっくりと開けた。
「おっじゃまっしまーす・・・て、うおお」
ゼノが扉を開けるとほとんど日が落ち、薄暗くなった部屋の奥で一人の少女が弓を射る構えをしていたのだ。
『・・・』
何も言わず少女はただ黙ってヨナたちに鋭い視線を送っていた。
「ま、まって!話を聞いて!私たちは別にあなたに危害を加えに来たわけじぇないわ!」
ヨナが慌てて前に出ようとするがそれをジェハとハクが止める。
少女はヨナの顔を見た瞬間、体中をめぐる血液がたぎるような感覚になった。
そして弓を無意識におろし、ヨナの前に膝をついた。
”なんだ?!この感覚・・・!この人に、逆らえない・・・”
少女は無意識の自分の行動に目を丸くしながらヨナの方を向いた。
『あんた・・・何者?』
少女の質問にキジャが代わりに答えた。
「このお方はヨナ姫様であらせられる!かつて初代四龍が仕えていた緋龍王の生まれ変わられたお姿なのだ!そなたも緋龍王に仕えた龍の力を持っているならばこの方にお仕えするのだ!」
「またそんな大げさな・・・」
”四龍?緋龍王?黒龍の存在は初代しかしらないと言い伝えられていた。けして交わることはない・・・”
少女は我に返ると立ち上がり、ゼノの方を向いた。
『・・・お前が案内したのか。黄龍』
「あれ、俺のこと知ってる感じ?」
『ほかの四龍とは関わりあうことがない代わりに話として受け継がれてきたからな。お前のことは知っている』
「あちゃ~、そうなの?」
少女はヨナの方に向き直った。
『それで、そんなえらいお方が私に何の用ですか。私は他の龍たちと違って何の力もありませんよ。何かを求めているならそれはあきらめた方がいい』
ヨナは微笑んだ。
「そんなに警戒しないで。敬語も使わなくていい。急にきて落ち着いて話をするのも難しい話だし、よかったらまずは私の話を聞いてほしい」
『・・・もう、日は落ちるしこんな中また山道を返して何か起こればこちらが心苦しいだけ。一晩くらい泊めますよ。ただし、何か不審な動きをすれば容赦しない』
ヨナのまっすぐな瞳に見つめられると、拒むことができず、ヨナ一行を座敷に上げることにした。
「ほとんど獣道のようだわ・・・」
四龍とハクとは体力に差が出るユンとヨナは疲労を感じ始めていた。
「ここまで来たらもう着くまで頑張る方がいいから。休むとすぐ日が落ちて獣に囲まれるぞ~」
ゼノの言葉にヨナとユンは「それの方がいやだ」というように動かす足を速めた。
「不思議だ・・・。この先に何か別の私たちと同じものの気配を感じる」
「ああ、僕もそう感じていたよ」
「・・・うん」
「ほんとに新たな龍がいるなら何龍なんだろうな」
「それもそうだな。ゼノ、そなたは知っておるのだろう」
「それも見てのお楽しみだから~」
キジャの問いをゼノは軽く流す。
新たな龍の存在について聞くがゼノはかわす、そんなやり取りを繰り返していると木々に隠れた小屋が見えてきた。
「もしかしてあそこ?」
「すごい・・・、こんなところに家があるなんて」
「俺はうっすらこいつ道間違えてんじゃねえかと思ってたんだが」
「実は僕もー」
ゼノは若干息を切らしながら小屋がみえたことに安どしていた。
「兄ちゃん、緑龍、失礼だなー。日が落ちる前についてよかった」
木々をくぐり小屋の前につく。
薪割をした様子や洗濯物を干す竿のようなものも置いてあることから人が住んでいるのを感じ取れた。
ゼノは玄関となる扉を3回ノックし、ゆっくりと開けた。
「おっじゃまっしまーす・・・て、うおお」
ゼノが扉を開けるとほとんど日が落ち、薄暗くなった部屋の奥で一人の少女が弓を射る構えをしていたのだ。
『・・・』
何も言わず少女はただ黙ってヨナたちに鋭い視線を送っていた。
「ま、まって!話を聞いて!私たちは別にあなたに危害を加えに来たわけじぇないわ!」
ヨナが慌てて前に出ようとするがそれをジェハとハクが止める。
少女はヨナの顔を見た瞬間、体中をめぐる血液がたぎるような感覚になった。
そして弓を無意識におろし、ヨナの前に膝をついた。
”なんだ?!この感覚・・・!この人に、逆らえない・・・”
少女は無意識の自分の行動に目を丸くしながらヨナの方を向いた。
『あんた・・・何者?』
少女の質問にキジャが代わりに答えた。
「このお方はヨナ姫様であらせられる!かつて初代四龍が仕えていた緋龍王の生まれ変わられたお姿なのだ!そなたも緋龍王に仕えた龍の力を持っているならばこの方にお仕えするのだ!」
「またそんな大げさな・・・」
”四龍?緋龍王?黒龍の存在は初代しかしらないと言い伝えられていた。けして交わることはない・・・”
少女は我に返ると立ち上がり、ゼノの方を向いた。
『・・・お前が案内したのか。黄龍』
「あれ、俺のこと知ってる感じ?」
『ほかの四龍とは関わりあうことがない代わりに話として受け継がれてきたからな。お前のことは知っている』
「あちゃ~、そうなの?」
少女はヨナの方に向き直った。
『それで、そんなえらいお方が私に何の用ですか。私は他の龍たちと違って何の力もありませんよ。何かを求めているならそれはあきらめた方がいい』
ヨナは微笑んだ。
「そんなに警戒しないで。敬語も使わなくていい。急にきて落ち着いて話をするのも難しい話だし、よかったらまずは私の話を聞いてほしい」
『・・・もう、日は落ちるしこんな中また山道を返して何か起こればこちらが心苦しいだけ。一晩くらい泊めますよ。ただし、何か不審な動きをすれば容赦しない』
ヨナのまっすぐな瞳に見つめられると、拒むことができず、ヨナ一行を座敷に上げることにした。