夜をかける
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「俺はちょっと、戒帝国へ行ってみようと思います」
ユンの一言に全員が注目した。
ヨナ一行は四龍が全員集合し、火の部族との一件を終え、あとは次の行き先を決める段階にあった。
ユンの戒帝国を目指す理由に全員が納得し、準備を始めようとした。
そのとき黄龍ゼノが手を挙げた。
「はい。ちょっとその前にいいか?」
次は全員の視線がゼノに向く。
ゼノはユンの方を向いた。
「坊主、神官からは四龍はこれで全員だと聞いたか?」
「え・・・、そうだけど。というかみんなでイクスに会ってそういわれたじゃん?」
きょとんとした顔でゼノを見返す。
ゼノはあごに手を当てると少し考えているような表情をした。
その様子に緑龍ジェハが話した。
「その言い方だと。四龍はまだ全員そろってないみたいだね。」
白龍キジャも眉間にしわを寄せた。
「私の里では代々四龍の言い伝えを受け継いできたが、四人しか聞いていないぞ」
「ま、四龍て言われてるくらいだしな」
ヨナの護衛であるハクがため息に交じりにいう。
少し黙った後、ゼノは意を決したように顔を上げた。
そしてヨナの方に向き直った。
「娘さん、今から俺が話すことは、本当は初代四龍と緋龍王しか知らないこと。だから、もし娘さんが今から話すことを聞いて、それを必要としないなら何も聞かなかったことにしてほしい。俺ももう詳しくは話さない」
ゼノのめずらしくまじめな表情に全員が息をのんだ。
「・・・わかった。ゼノがいいなら教えて」
ヨナがそう返すと、ゼノは全員を見返し、話し始めた。
「俺たち四龍はこれまで代々語り継がれてこられた存在。でも、本当はもう一人龍がいる。緋龍王がその存在を隠し、語り継がれなかっただけ。だれからもその存在を知られることなく俺たちのように能力を受け継ぎながら生きてきている龍が」
ゼノの発言に全員が驚きを隠せなかった。
「え、ちょっと待って!イクスは確かにゼノたちを見て全員ていったんだよ!」
「うむ!私も5人目のことなど聞いたことがない!」
「というか、初代四龍しかしらないならなんで君は知ってるんだい?」
「おれもしらない・・・」
みんなが口々に思ったことを話す。
ゼノはぱん、と手をたたくと全員の集中を戻した。
「ちゅうもーく!今ゼノ、まじめな話してるから最後まで聞いて!じゃないともう話さない!」
そういうと再び静かになった。
ゼノはにっこり笑うと話し始めた。
「実は、あんまり詳しいことを今話すつもりはないんだよね。娘さん、娘さんがその人と会いたいと思うなら俺は止めない。案内もしたげる」
ヨナはゼノの突然の話に驚いていたが、四龍とかかわりがあるなら会ってみたいと思った。
「うん、会ってみたい。もし私の力になってくれるなら一緒に来てもらいたい。ゼノ、案内して」
こうしてヨナ一行は行き先を一時変更し、5人目の龍に会いに行くこととなった。
ーーーーーーーーーーーーーーー
行き先を変更し、ゼノを先頭に道を歩く中、ジェハがそっとゼノの傍に行った。
「どうした緑龍?」
「君の突然の話には驚いたよ。早くいってくれればよかったんじゃない?」
「うーん、そんな簡単に言っちゃだめなことだからなあ」
「ふーん・・・、もしかして5人目の龍って、女ん子?それに黒い髪」
ジェハの発言にゼノが驚く。
「・・・その心は?」
「なんだいその返し・・・。ま、君の反応であたりということはわかったよ」
「緑龍するどい。で、なんでそう思ったわけ」
ジェハは少し間を開けると話し始めた。
「昔からさ、たまーに夢に見るんだよね」
「夢?」
「そ。いつもその人は後ろを向いていて顔は見えないんだけど、すごくきれいな黒髪をなびかせているんだ・・・。俺は、いつもその人に声をかけたり近づこうとするんだけど、彼女は遠くなっていく。そして目が覚める、ていう。僕はその人と会ったこともないし、ずっと不思議だった。だから思ったんだ。これは先代の緑龍の記憶なんじゃないか、ってね・・・」
「ふーん」
「え、何その興味なさげな反応。僕ちょっと夢の話をまじめにするの恥ずかしいなーとか思ってたんだけど」
「つっても、俺もあんまよく知らないしー」
「えぇ・・・」
「ま、会ってみないとわからないから!この話終わり!青龍ー!」
無理やり話を終わらせるとゼノは青龍シンアのもとへ行ってしまった。
「一体何なんだい・・・」
ジェハは余計な話をしてしまった、と頭をかいてため息をついた。
その様子をゼノは横目で見ると、少し微笑んだ。
ユンの一言に全員が注目した。
ヨナ一行は四龍が全員集合し、火の部族との一件を終え、あとは次の行き先を決める段階にあった。
ユンの戒帝国を目指す理由に全員が納得し、準備を始めようとした。
そのとき黄龍ゼノが手を挙げた。
「はい。ちょっとその前にいいか?」
次は全員の視線がゼノに向く。
ゼノはユンの方を向いた。
「坊主、神官からは四龍はこれで全員だと聞いたか?」
「え・・・、そうだけど。というかみんなでイクスに会ってそういわれたじゃん?」
きょとんとした顔でゼノを見返す。
ゼノはあごに手を当てると少し考えているような表情をした。
その様子に緑龍ジェハが話した。
「その言い方だと。四龍はまだ全員そろってないみたいだね。」
白龍キジャも眉間にしわを寄せた。
「私の里では代々四龍の言い伝えを受け継いできたが、四人しか聞いていないぞ」
「ま、四龍て言われてるくらいだしな」
ヨナの護衛であるハクがため息に交じりにいう。
少し黙った後、ゼノは意を決したように顔を上げた。
そしてヨナの方に向き直った。
「娘さん、今から俺が話すことは、本当は初代四龍と緋龍王しか知らないこと。だから、もし娘さんが今から話すことを聞いて、それを必要としないなら何も聞かなかったことにしてほしい。俺ももう詳しくは話さない」
ゼノのめずらしくまじめな表情に全員が息をのんだ。
「・・・わかった。ゼノがいいなら教えて」
ヨナがそう返すと、ゼノは全員を見返し、話し始めた。
「俺たち四龍はこれまで代々語り継がれてこられた存在。でも、本当はもう一人龍がいる。緋龍王がその存在を隠し、語り継がれなかっただけ。だれからもその存在を知られることなく俺たちのように能力を受け継ぎながら生きてきている龍が」
ゼノの発言に全員が驚きを隠せなかった。
「え、ちょっと待って!イクスは確かにゼノたちを見て全員ていったんだよ!」
「うむ!私も5人目のことなど聞いたことがない!」
「というか、初代四龍しかしらないならなんで君は知ってるんだい?」
「おれもしらない・・・」
みんなが口々に思ったことを話す。
ゼノはぱん、と手をたたくと全員の集中を戻した。
「ちゅうもーく!今ゼノ、まじめな話してるから最後まで聞いて!じゃないともう話さない!」
そういうと再び静かになった。
ゼノはにっこり笑うと話し始めた。
「実は、あんまり詳しいことを今話すつもりはないんだよね。娘さん、娘さんがその人と会いたいと思うなら俺は止めない。案内もしたげる」
ヨナはゼノの突然の話に驚いていたが、四龍とかかわりがあるなら会ってみたいと思った。
「うん、会ってみたい。もし私の力になってくれるなら一緒に来てもらいたい。ゼノ、案内して」
こうしてヨナ一行は行き先を一時変更し、5人目の龍に会いに行くこととなった。
ーーーーーーーーーーーーーーー
行き先を変更し、ゼノを先頭に道を歩く中、ジェハがそっとゼノの傍に行った。
「どうした緑龍?」
「君の突然の話には驚いたよ。早くいってくれればよかったんじゃない?」
「うーん、そんな簡単に言っちゃだめなことだからなあ」
「ふーん・・・、もしかして5人目の龍って、女ん子?それに黒い髪」
ジェハの発言にゼノが驚く。
「・・・その心は?」
「なんだいその返し・・・。ま、君の反応であたりということはわかったよ」
「緑龍するどい。で、なんでそう思ったわけ」
ジェハは少し間を開けると話し始めた。
「昔からさ、たまーに夢に見るんだよね」
「夢?」
「そ。いつもその人は後ろを向いていて顔は見えないんだけど、すごくきれいな黒髪をなびかせているんだ・・・。俺は、いつもその人に声をかけたり近づこうとするんだけど、彼女は遠くなっていく。そして目が覚める、ていう。僕はその人と会ったこともないし、ずっと不思議だった。だから思ったんだ。これは先代の緑龍の記憶なんじゃないか、ってね・・・」
「ふーん」
「え、何その興味なさげな反応。僕ちょっと夢の話をまじめにするの恥ずかしいなーとか思ってたんだけど」
「つっても、俺もあんまよく知らないしー」
「えぇ・・・」
「ま、会ってみないとわからないから!この話終わり!青龍ー!」
無理やり話を終わらせるとゼノは青龍シンアのもとへ行ってしまった。
「一体何なんだい・・・」
ジェハは余計な話をしてしまった、と頭をかいてため息をついた。
その様子をゼノは横目で見ると、少し微笑んだ。