ハエの王のあらすじ

夜になり、肝試しが行われた。ラルフ、クレア、ジャック、アリス、ロジャー、ハンナのメンバーは山頂の怪物の正体を探るために、山頂へと上って行った。

ハンナはアリスにデジカメで写真を見せながら話している。
「アリス、昼間に怪物の写真を撮ったの…でも、正体は普通のうさぎだったのよ!」
「え、ほんと!?怪物を怖いとか言ってたサンディに見せたの?」
「うん、もちろん!すごい喜んでたし、ピギーにも感謝されたよ」
サンディが怪物に怯えなくて済んだので、兄のピギーは安堵しただろう。

「怖くねぇ、怖くねぇぞ…」
「おい、大丈夫か…?」
木の槍を構えながらつぶやくジャックと前を進むロジャー。ジャックが恐る恐る聞いた。
「ロジャー、お前…怖くねぇのか?」
「カレンが山頂で怪物を見たんだ…その正体を突き止めないと。そう言うお前は何で肝試しに参加したんだ?」
「なんでかって?…そりゃあ、アリスにいいとこ見せたいし?怪物の正体を突き止めりゃ、みんな安心だろ!ハハハ…!」
カラ元気をしたように笑うジャック。

ラルフはクレアの手を握りながら前へと進んでいく。ラルフの右手にも木の槍が握られている。
「ラルフ…ずっと上の空だけど、大丈夫?」
「うん、大丈夫…ちょっと怖いけど」
ラルフのクレアを握る手が強くなる。そして、こう言った。
「クレア、僕から離れるな…僕が守ってやる」

山頂へと上り、黒い影を見る。その黒い影は山頂にそびえ立っていた。
「きゃあっ!」
「クレア!」
「アリス!」
抱き合って叫ぶクレアとアリスの前に立って、木の槍を構えるラルフとジャック。
ハンナはデジカメでフラッシュをたいて撮影する。だが、その黒い影は一瞬光に照らされたので、ロジャーがあることに気付く。
「待て…怪物なのか…?」

ロジャーは恐る恐る黒い影へと近づき、感触を確認する。
「…手触りがいいな」
もこもことしたその物体は、よく見ると星屑をまとってキラキラと光っている。
「ハンナ、撮ってくれ」
「オッケー!」
ロジャーの要望に応えて、ハンナはフラッシュ撮影をする。

「…驚いて損したわ」
「ハンナはお手柄ね」
アリスとクレアが後ろで話しているのを聞いて、ぽかんとするラルフとジャック。安堵したラルフが横にいるジャックにこう声をかけた。
「したいとかじゃなくてよかったね」
「ああ、でもどうするんだ…?ここにあったら、怪物と間違われるぞ」
「あ、確かに…」
ラルフが考え込んで言った。
「雲は軽いけど、この大きさならジャックとロジャーが二人で運んで浜辺まで持って行けるよ」
「よし!浜辺まで持ち帰るんだな!」
ジャックもいい案だと思い、ロジャーにもこのことを話した。
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