【ネタバレ注意】その後のお話

あの頃は、わたしにはいつもそばにお兄ちゃんがいた。
お兄ちゃんは、お母さんとわたしのために一人で過去に行った。
わたしもシェリー達と一緒にクロックニーの未来を変えに行った。
「破滅」が起きないことになって、お兄ちゃんと未来に帰って来た時、お父さんが生きていることになった。

それから、長い、長い時が過ぎた。
お兄ちゃんはわたしと別行動をすることが多くなった。
あの頃はいつも一緒だったから、少し寂しかった。

20代になって、お兄ちゃんに婚約者ができた。
お兄ちゃんにはもったいないくらいきれいな人で、お父さんもお母さんも喜んでいた。
わたしも嬉しかったけど、お兄ちゃんが離れていきそうで怖かった。

「ウェンディ」
もう大人になって、すっかり背の伸びたお兄ちゃんが声をかける。
「あいさつに行ってくるよ、いろいろ厳しい人だから」
行かないで。
…わたしはお兄ちゃんに心配をかけたくなかったから、取り繕った笑顔でこう言った。
「お兄ちゃん…行ってらっしゃい」
お兄ちゃんが家を出た途端、わたしは涙が止まらなくなって、誰にも知られたくなくて急いで部屋に戻った。
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