5話「全力疾走×全面抗争」

ゆあとみつきはケーキを食べた後の帰り道、こんな話をしていた。
「みっちゃん、大丈夫?」
ゆあは元気のなさそうなみつきに声をかける。
「うん…プリキュアについてちょっと不安になっただけ」
みつきはプリキュアの真実を信じられないようで、まだ10代半ばの自分が背負うにはあまりにも重すぎる使命だったのだ。

ゆあは不安を感じるみつきにこう言った。
「不安になるよね…ゆあもプリキュアになった頃はそんなことは考えられなかったの」
「ゆあも…?」
みつきが聞くと、ゆあがうなずく。
「うん…ゆあもプリキュアになった頃は、こんな残酷な真実があるなんて予想もできなかったの」
「だよね…ウチもみんなを守りたくてプリキュアになったんだけど、まさかこんなに重いなんて思ってなかったよ」
「そうよね…」
ゆあとみつきは、考え込む。その時、ゆあはふと思いついたように言った。
「そうだ、ゆあ達のプリキュアの目的を探そう。レンや大輝さんもゆあ達をサポートしてくれるし、いろいろ考えよう」
「うん、そうだね!」
ゆあの言葉に、みつきは力強くうなずいた。
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