4話「愛と希望の万華鏡(カレイドスコープ)」

「颯人、なんでカタギを危険な目に遭わせたんや!」
矢野に怒られている颯人は、ただ謝ることしかできない。
「すみませんでした…!俺もこうなるとは予想もできなかったんです…!」
「カシラ…颯人もこう言ってるみたいですし、俺もミッドナイト・ファミリーが愛須市の外まで出向くとは思っていなかったんです」
大輝は颯人の肩を持つことしかできない。

煌木がその様子を見かねて、席から立ち上がった。
「ヤロロ、そんなに颯人を責めないで欲しい…我々も愛須市の外でこのようなことがあるなんて心底予想できなかった」
「キキリノ…」
矢野がこう言うと、煌木は決意を込めてこう言った。
「…だが、愛須市の外でミッドナイト・ファミリーが暴れたとなると、話は別だ。ミッドナイト・ファミリーは愛須市のマフィア組織だ。だから愛須市で紅林理華と葉加瀬翡翠を始末しないといけない」
「と、なると…?」
颯人が聞くと、煌木はこう言った。
「愛須市の外で紅林理華と葉加瀬翡翠が暴れたとなると、外部の警察も黙っていないだろう。プリキュアを報復に使うのは、心が痛むが…」
「キキリノ、そんなことはええんや」
煌木と矢野の会話を聞いて、颯人は決意を込めて言った。
「あの二人は俺の親友をケガさせたんです…報復ではなく、プリキュアには彼らを浄化させましょう」

颯人と大輝がキラットの席に戻ってくる。そこでは、あいり、ゆあ、みつき、レンが待っていた。
あいり達も颯人と千尋のことを心配していたようだ。
「颯人くん、大丈夫なの?」
あいりが立ち上がって、颯人に近付く。颯人は頷いて、答えた。
「ああ、大丈夫だよ…俺も頑張らないとね」
「颯人、辛いなら無理するなよ?」
レンが颯人のことを心配して、こう言う。
「ありがとう、レン…」
颯人は席に着き、自分を落ち着かせようと飲食を始めた。

「…颯人くん、眠れていないのかな?」
ゆあが颯人に元気がなく、目元にクマがあることに気付く。レンがそれに気付いていたようで、こう言った。
「そりゃあんなことあったら、寝不足になるだろ…」
「眠れないなんて、かわいそうピュア…」
ピュアンナも颯人に同情する。
「愛須市の外には…出られないよね。関係ない人を巻き込みたくないし」
みつきが目を伏せながら言う。あいりがこう言った。
「…颯人くん、ちょっと疲れてるみたい」
16/21ページ
いいね