4話「愛と希望の万華鏡(カレイドスコープ)」

「あいにくだが、俺は今日で死ぬつもりはない!」
「ほう、そうですか…」
颯人が言い放った後、翡翠が発砲した。
「危ない!」
千尋が颯人をかばう。千尋は颯人の目の前で倒れた。

「嘘…でしょ……?」
キュアロージーはその様子を見て、動揺する。

「千尋!」
颯人はとっさに千尋に駆け寄り、抱き起こす。
「颯人…?」
千尋は優しい目で、颯人を見上げた。颯人は泣き出す。
「なんで俺をかばったんだ!千尋だけはっ、千尋だけはプリキュアの戦いに巻き込みたくなかったんだ!」
泣きながらも叫ぶ颯人。本当のプリキュアの戦いがタマの取り合いだと、純粋なプリキュアファンである千尋には知られたくなかったのだ。

「なんでそんなことするの!?あんなに楽しかったのに…!」
キュアロージーも泣きながら叫ぶ。理華は嘲笑って言った。
「こいつはおめーらの秘密を握ってるんだぜ?そんな秘密を持った奴は生かしておけねぇよな?」
「笑わせるな!」
キュアシトラスが叫び、キュアロージーの隣に立った。キュアアメジストもキュアロージーの手を握る。
「あんた達が愛須市の外で暴れたら、それこそ警察にマークされるかもね。そうなったら困るのは、あんた達のボスでしょ?」
「シトラス…ロージー……」
キュアロージーが呟く。その時、救急車のサイレンが聞こえた。
恐らく、誰かが救急車を呼んだのだろう。

「ちっ、サイレンですか…」
「見つかっちまったら厄介だ!翡翠!ずらかるぞ!」
「その方がいいですねっ…!」
そう言うと、理華と翡翠はテレポーターで退散した。

キュアロージー達も変身を解除して、救急隊員を誘導した。
颯人は千尋と共に救急車に乗り込む前に言った。
「ごめんね、あいりちゃん…悲しい思いさせて」
「大丈夫だよ…千尋くん、助かるよね」
「ああ、もう愛須市に戻った方がいい…何かあったら、連絡するね」
颯人はそう言うと、救急車に乗り込んだ。
14/21ページ
いいね