4話「愛と希望の万華鏡(カレイドスコープ)」

買い物も終え、休憩しようと自動販売機のあるベンチ前に移動する。
自動販売機には愛須市でも買える炭酸ジュースの「ポーション」があったので、大輝はそれを買い、他の面々も好きなものを買って一休みする。

「千尋は何を買ったんだ?」
颯人が聞くと、千尋は得意げになって答えた。
「キュアロージー達全員のアクリルスタンドとキーホルダーだよ!僕のプリキュアコレクションがまた増えたんだ。颯人は?」
「俺は…キュアロージーのキーホルダー」
颯人は袋からキュアロージーのキーホルダーを出す。

ゆあはみつきに聞く。
「みっちゃんなら愛須市の外に行くから放課後に買えそうなのに…」
「ウチはあいりやゆあと行きたかったんだよねー、みんなで愛須市の外に出る機会そうそうないし…お!ゆあ、キュアアメジストのマスコット買ったんだ!」
「うん、めったにチャンスないからせっかくだし買ったの。他にもキーホルダーやアクリルスタンド、それとみっちゃんが進めてくれたぬいぐるみも買ったよ」

レンと大輝も話している。
「大輝、めっちゃお金使ったじゃん…そんなに買ったの?」
「いいだろ、部屋のデコレーションしたかったんだから…アクスタはそれぞれの部屋に飾って、ぬいぐるみもベッドに置こうかなーって…レンだって、キュアアメジストのグッズ買ってたじゃねぇか」
「ぐっ、それは…いいだろ、別に」
レンは赤面しながら、紙袋の中のキュアアメジストのグッズを見る。

「楽しかったねー、今日は最高にラブってるよ!」
あいりはアイスを食べながら、振り返った。ピュアンナがあいりに聞く。
「あいりは何を買ったの?」
「わたしはね…マスコットとぬいぐるみ、クリアファイルだよ」
あいりは、キュアロージーのマスコットとぬいぐるみ、そしてスイーティーフィフィプリキュアのプリキュア達が描かれたクリアファイルを見せた。
「ピュアンナは何を買ったの?」
「小さな子達用のぬいぐるみよ」
あいりの問いにピュアンナは答え、キュアロージー、キュアアメジスト、キュアシトラス、キュアイノセントのぬいぐるみを見せた。

休憩もひと段落し、立ち上がろうとした時に、何者かの声がした。
「シマの外で遊ぶとか…おめーらプリキュアは呑気だなぁ」
声の主は紅林理華だ。理華の横には、葉加瀬翡翠がいる。
あいり達は理華と翡翠に警戒する。

あいり達は緊急事態と判断し、プリキュアに変身した。
「イノセントパクト!」
ピュアンナはイノセントパクトを掲げる。あいり、ゆあ、みつきもスマホのアプリを起動した。
「プリキュア・スイーティーハニー!」
変身後、決めポーズをする。
「愛に咲くピンクのバラ、キュアロージー!」
「高貴に煌めく紫の水晶、キュアアメジスト!」
「熱意に実る黄色い果実、キュアシトラス!」
「プリキュア・スイーティーハニー!」
そして、4人が揃うとこう決めポーズをした。
「スイーティーフィフィプリキュア!」

千尋は思わず辺りを見回してしまう。

颯人は千尋の動揺に気付き、千尋に近付いた。
「千尋、大丈夫か…?」
「え?プリキュア…?どういうこと?」
千尋は戸惑っているようだ。颯人は千尋をなだめるように落ち着いた口調で言った。
「千尋、実はあいりちゃん達はプリキュアなんだ…このことは秘密にしてくれ」
「う、うん、わかった…」
千尋が頷くと、翡翠が銃口を向ける。
「おやぁ?もうお別れを言ったのですか?愛する人にもお別れを言う必要がありそうですねぇ…今日はお前の命日になるのだから!」
翡翠が叫ぶ。
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