4話「愛と希望の万華鏡(カレイドスコープ)」
あいり、ゆあ、みつき、レン、大輝は愛須市外に繋がる電車に乗っていた。
颯人とは現地集合なので、みつきが引率することとなった。
「颯人くんの地元は、確か…次の駅だね」
みつきが電車のアナウンスを聞いて、あいり達に降りる準備をするように促す。
愛須市のすぐ近くにある颯人の地元・陽翼 市の駅のすぐ近くにあるショッピングモールで、颯人とその親友と合流する。
その親友は明るい茶髪の少年で、優しそうで気弱そうに見える。
「はじめまして、愛須市からはるばるご苦労様。僕は葉月 千尋 です」
「千尋は俺とは小中学校時代の同級生なんだ」
颯人が親友である千尋を紹介する。
立ち話もあれなので、ショッピングモールのフードコートに移動し、食事しながら颯人と千尋の話を聞くことにする。
「僕は小学生の時、年上の子達にいじめられていたんです。そいつらをボコボコにして救ってくれたのが、颯人でした」
千尋の話を聞いて、少し誇らしそうにする颯人。あいり達は、颯人がプリキュアのように正義感が強く、優しい存在なんだと思った。
「小学生の時の颯人のあだ名が『10人ニキ』だったようです。みんな尊敬して、颯人をそう呼んでいました」
「千尋、10人ニキだなんて大げさだよ…」
照れくさそうに颯人は言う。
途端に、千尋の表情が曇る。
「颯人が10人ニキと人気者だったのは小学生の時だけでした。中学生になると、颯人は違う小学校から来た人や先輩から恐れられるようになったんです…」
「…」
颯人も思い出したくなかったようで、黙り込む。あいりがいたたまれなくなって、言った。
「颯人くんは、千尋くんを助けたんだよね?どうして学校に行けなくなったの?」
「それは…」
颯人は重い口を開く。そして、こう言った。
「中学2年生になってすぐ、新しく入った後輩が俺のことを恐れて避けたからなんだ…いじめをしたら俺にボコボコにされる、と思ったんだろう」
「それがショックで、颯人は学校に行けなくなったんです…心配した僕や先生が来た時も、周りの視線が怖いと言っていました」
今ではほぼ毎日のように愛須市に出かける颯人には、誰も想像できなかった過去があるんだと絶句するあいり達。
颯人は泣きそうになって、言った。
「あの頃のことを思い出すだけで辛いんだ…小学生の時は友達も多い人気者だったんだけどさ、中学生になると新しい友達が一人もできなくて……」
颯人の手を、千尋が握る。
「颯人…」
「…でも、千尋は変わらず俺と友達でいてくれた」
颯人は涙をぬぐった。そしてこう言った。
「それに高校生になって、俺はかけがえのない存在に出会えた…これを千尋にも教えたかったんだ」
それを聞いて、大輝は言った。
「よくわかんねぇが…颯人は俺達の知らねぇところで苦労してたんだ。俺達でよかったら、どんどん頼れよ!」
「大輝さん…!」
あいりも言う。
「千尋くんがいたから、今の颯人くんがいるんだね。颯人くんと過ごすと楽しいの!」
「え、まさかと思うけど颯人って…もう彼女いるの?」
親友のその言葉に、赤面する颯人。
「そ、そうだよ!?言ったよね!?」
「い、言ってたようなー…」
「さっさと食べちゃおー!」
こんな話をしながら、フードコートで食事した。
颯人とは現地集合なので、みつきが引率することとなった。
「颯人くんの地元は、確か…次の駅だね」
みつきが電車のアナウンスを聞いて、あいり達に降りる準備をするように促す。
愛須市のすぐ近くにある颯人の地元・
その親友は明るい茶髪の少年で、優しそうで気弱そうに見える。
「はじめまして、愛須市からはるばるご苦労様。僕は
「千尋は俺とは小中学校時代の同級生なんだ」
颯人が親友である千尋を紹介する。
立ち話もあれなので、ショッピングモールのフードコートに移動し、食事しながら颯人と千尋の話を聞くことにする。
「僕は小学生の時、年上の子達にいじめられていたんです。そいつらをボコボコにして救ってくれたのが、颯人でした」
千尋の話を聞いて、少し誇らしそうにする颯人。あいり達は、颯人がプリキュアのように正義感が強く、優しい存在なんだと思った。
「小学生の時の颯人のあだ名が『10人ニキ』だったようです。みんな尊敬して、颯人をそう呼んでいました」
「千尋、10人ニキだなんて大げさだよ…」
照れくさそうに颯人は言う。
途端に、千尋の表情が曇る。
「颯人が10人ニキと人気者だったのは小学生の時だけでした。中学生になると、颯人は違う小学校から来た人や先輩から恐れられるようになったんです…」
「…」
颯人も思い出したくなかったようで、黙り込む。あいりがいたたまれなくなって、言った。
「颯人くんは、千尋くんを助けたんだよね?どうして学校に行けなくなったの?」
「それは…」
颯人は重い口を開く。そして、こう言った。
「中学2年生になってすぐ、新しく入った後輩が俺のことを恐れて避けたからなんだ…いじめをしたら俺にボコボコにされる、と思ったんだろう」
「それがショックで、颯人は学校に行けなくなったんです…心配した僕や先生が来た時も、周りの視線が怖いと言っていました」
今ではほぼ毎日のように愛須市に出かける颯人には、誰も想像できなかった過去があるんだと絶句するあいり達。
颯人は泣きそうになって、言った。
「あの頃のことを思い出すだけで辛いんだ…小学生の時は友達も多い人気者だったんだけどさ、中学生になると新しい友達が一人もできなくて……」
颯人の手を、千尋が握る。
「颯人…」
「…でも、千尋は変わらず俺と友達でいてくれた」
颯人は涙をぬぐった。そしてこう言った。
「それに高校生になって、俺はかけがえのない存在に出会えた…これを千尋にも教えたかったんだ」
それを聞いて、大輝は言った。
「よくわかんねぇが…颯人は俺達の知らねぇところで苦労してたんだ。俺達でよかったら、どんどん頼れよ!」
「大輝さん…!」
あいりも言う。
「千尋くんがいたから、今の颯人くんがいるんだね。颯人くんと過ごすと楽しいの!」
「え、まさかと思うけど颯人って…もう彼女いるの?」
親友のその言葉に、赤面する颯人。
「そ、そうだよ!?言ったよね!?」
「い、言ってたようなー…」
「さっさと食べちゃおー!」
こんな話をしながら、フードコートで食事した。
