1話「絶望の淵に咲く花」

「元に戻ってる…」
キュアロージーはスマホを起動する。ゆあとみつきが心配して、何度もメッセージを送ってくれていたようだ。
「ど、どうしよう!?」
「プリキュアはアプリで変身解除できるピュア」
キュアロージーは先ほど変身に使ったアプリをスマホで起動し、変身解除スライドをスライドした。
すると、元の姿に戻った。

『あいちゃん、大丈夫!?』
『もう夕方だよ!?あいり、返事して!』
『ごめん、大丈夫だよ!すぐお父さんに連絡して迎えに来てもらうね!』

あいりはゆあとみつきにこう連絡すると、急ぎ足で歩きながら父親に電話した。

ショッピングモールを出ると、多くの人が家路に着こうと急いでいる。
「あいちゃん!連絡もなかったし心配したんだよ!?」
「あいり、どこ行ってたの!?」
心配するみつきにあいりは平謝りをしながらスマホのカバーを見せた。
「すごいかわいい!あいちゃん、ゆあ達の分は!?」
「いつの間にスマホカバー買ってたの!?ほんっと、のんきなんだから…」
「ごめんごめん!これしか売ってなくて…」
そんな話をしている間に、あいりの父親である直人の運転する車が来た。

「あいり、お待たせ!ゆあちゃんとみつきちゃんも送っていくよ!」
「お父さん、ありがとう!」
「え?乗っていいんですか!?」
「やったー!道中で襲われずに済むよ!ありがとうございまーす!」
「お邪魔しまーす」
あいり、ゆあ、みつきは車に乗った。

「今日はラブってたね!」
あいりはそう言いながら、バッグの中にいたピュアンナも一緒にゆあ、みつきとスマホで自撮りした。

そのことについて、あいりはこう思った。
「このときは、まだ知らなかった。これがプリキュアとして抗争に参加することの始まりだったなんて…」
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