3話「黒と紅の彩り」

貧民街には、その頃紅林理華がいた。
「闇をまとい、我が鉄砲玉となれ!」
銃弾が廃墟に当たって、ドンバレッティオになった。
「ドンバレッティオー!」

「大変ピュア!シマ荒らしピュア!」
ピュアンナが叫ぶ。あいり達はおやこの家から出た。
貧民街では、家型のドンバレッティオが暴れている。
「プリキュアに変身ピュア!」

「プリキュア・スイーティーハニー!」
変身後、決めポーズをする。
「愛に咲くピンクのバラ、キュアロージー!」
「高貴に煌めく紫の水晶、キュアアメジスト!」
「熱意に実る黄色い果実、キュアシトラス!」
そして、3人が揃うとこう決めポーズをした。
「スイーティーフィフィプリキュア!」

「おう、来たか!プリキュア!」
殺意マックスで叫ぶ理華に、キュアロージーは叫ぶ。
「おやこの家は壊させはしない!こっちだよ!」
「面白そうじゃねぇか!」
キュアロージーが走って、囮になる。ドンバレッティオはついて行った。

貧民街の比較的広い通路に出ると、戦うこととなった。
「わっ!」
「ロージー!」
キュアロージーが飛ばされ、キュアアメジストが駆け寄る。
「殺っちまえ!」
理華が叫ぶと、キュアシトラスが前に立ちはだかる。
「ロージーとアメジストの所へは行かせない。ウチが相手だ!」
「ほう、面白そうだな…そいつから殺っちまえ!」
理華が命令すると、ドンバレッティオの攻撃で、キュアシトラスが弾き飛ばされる。
「ああっ!」
「シトラス!」
キュアシトラスに大輝が駆け寄った。

「大ちゃん!今来たら、大ちゃんまで…!」
「みつき、大丈夫か…!」
大輝はみつきを抱き起こした後、立ち上がった。
「…テメェ、シトラスに何しやがった」
「はぁ?戦いはタマの取り合いなんだよ?邪魔するなら、おめーから殺っちまうぞ」
理華の煽る言葉に、キュアシトラスは叫んだ。
「そんなこと、絶対にさせない!」
そう言いながら立ち上がるキュアシトラス。
「大ちゃんをあんたなんかに殺らせない!ウチにとって、大ちゃんは大切な人だから!」

その時、キュアシトラスと大輝のスマホが光った。
光るスマホを持つとキュアエンゲージリングとキュアカード・ラバーズハートが現れた。大輝のスマホには、新しいアプリがインストールされている。

キュアシトラスと大輝がキュアエンゲージリングを左手の薬指にはめて、スマホにかざす。
「キュアエンゲージリング!」
音が鳴ると、大輝の体が光に包まれ、タキシード姿になった。
そして、2人はキュアカード・ラバーズハートをスマホにかざす。
「ラバーズハート!」
そして、キュアテージスキルを出した。
「プリキュア・シトラススパークリング!」
「フィジッティオ…」

ドンバレッティオが浄化された後、貧民街は元に戻った。
「クソッ…プリキュアはどんどん強くなっていやがる」
そう言うと、理華は去って行った。

「これで、全員がキュアエンゲージリングを手にすることができたピュア!」
ピュアンナがキュアシトラスと大輝を見て言う。キュアシトラスに、キュアロージーが抱きついた。
「やった!これで全員ラバーズハートを手にすることができるね!」
「…で、これからどうするの?」
レンが聞くと、ピュアンナが言った。
「これは煌木組にとって、喜ばしいことピュア!これで次の段階に進めるピュア!」

ピュアンナのその言葉に、キュアアメジストが言った。
「ミッドナイト・ファミリーのことで、何かあるのかな…?」
「もしかしたら、ミッドナイト・ファミリー以外にも敵がいるかも…」
レンの言葉に、颯人はフォローする。
「まぁ、そう決まったわけじゃないし…今は俺達全員がキュアエンゲージリングを手にすることができたことを喜ぼう」
颯人の言葉に、キュアロージー達は頷いた。
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