2話「月夜の死神と愛の女神」
数日後、あいりが高校から帰宅したときのこと…。
「ただいまー…お姉ちゃん!?」
「おかえり、あいり」
「お姉ちゃん、帰って来てたなら言ってよ」
「うん…ちょっとね」
まことは妹のゆうりの勉強を見ているようだ。
あいりは着替えるために、自分の部屋へと戻った。
一方、刹那は大輝の家にかくまってもらっていた。
「なるほど…奥さんのお腹には子供がいるのか」
「ああ、俺も驚いたよ…今まで多くの命を奪ってきた俺だが、初めて命を守りたいと思った」
刹那はどこか穏やかな笑顔で言う。それは大輝が子供の頃に見た表情そのものだった。
「二人でいると、子供の頃を思い出すな…」
「そうだな、こんなこともあろうかとイチゴメロンパン買って来たんだ」
「いいのか…?」
「ああ、もうすぐ愛須市を出るんだろ?組長達が逃亡先を手配してくれてるみたいだ」
刹那にとっては、嬉しいことだった。ミッドナイト・ファミリーに見つからないように今は妻とは別行動だが、逃亡先でどんな生活ができるか期待をしているようだった。
あいりが私服に着替えて、スマホを充電させて部屋から出ようとすると、まことが入ろうとしていた。
「お姉ちゃん」
「あいり、ちょっといい?」
ゆうりの勉強が終わったようだ。あいりは姉を部屋に招き入れた。
「実はね、お腹に赤ちゃんがいることがわかったの」
まだ小さいが、新しい命。あいりは姉に小さな子供が宿っていることを知って、何とも言えない気持ちになった。
「大丈夫よ…あの人とは愛し合ってできた子供だから。あの人とも話し合って、この子のために別の街で暮らそうと思ってるの」
このまま愛須市で暮らすと刹那にもまことにも危険が及ぶし、生まれてくる子供の安全の確保も難しい。
まことは笑顔で言った。
「だから、逃亡するまでは家族で暮らせるわね」
「ただいまー…お姉ちゃん!?」
「おかえり、あいり」
「お姉ちゃん、帰って来てたなら言ってよ」
「うん…ちょっとね」
まことは妹のゆうりの勉強を見ているようだ。
あいりは着替えるために、自分の部屋へと戻った。
一方、刹那は大輝の家にかくまってもらっていた。
「なるほど…奥さんのお腹には子供がいるのか」
「ああ、俺も驚いたよ…今まで多くの命を奪ってきた俺だが、初めて命を守りたいと思った」
刹那はどこか穏やかな笑顔で言う。それは大輝が子供の頃に見た表情そのものだった。
「二人でいると、子供の頃を思い出すな…」
「そうだな、こんなこともあろうかとイチゴメロンパン買って来たんだ」
「いいのか…?」
「ああ、もうすぐ愛須市を出るんだろ?組長達が逃亡先を手配してくれてるみたいだ」
刹那にとっては、嬉しいことだった。ミッドナイト・ファミリーに見つからないように今は妻とは別行動だが、逃亡先でどんな生活ができるか期待をしているようだった。
あいりが私服に着替えて、スマホを充電させて部屋から出ようとすると、まことが入ろうとしていた。
「お姉ちゃん」
「あいり、ちょっといい?」
ゆうりの勉強が終わったようだ。あいりは姉を部屋に招き入れた。
「実はね、お腹に赤ちゃんがいることがわかったの」
まだ小さいが、新しい命。あいりは姉に小さな子供が宿っていることを知って、何とも言えない気持ちになった。
「大丈夫よ…あの人とは愛し合ってできた子供だから。あの人とも話し合って、この子のために別の街で暮らそうと思ってるの」
このまま愛須市で暮らすと刹那にもまことにも危険が及ぶし、生まれてくる子供の安全の確保も難しい。
まことは笑顔で言った。
「だから、逃亡するまでは家族で暮らせるわね」
