2話「月夜の死神と愛の女神」

「ひ、光ってる…!」
「新しい力ピュア!」
颯人とピュアンナが叫ぶと、キュアロージー達が光に包まれたキュアカード・トリニティを手に取った。
「行くよ!」
キュアロージーに、キュアアメジストとキュアシトラスが頷く。

「3人の力をひとつに!」
キュアロージー、キュアアメジスト、キュアシトラスがスマホでキュアカード・トリニティをセットする。
「高貴と!」
「熱意と!」
「愛の三重奏!」
3人は一斉に叫んだ。
「プリキュア・トリニティアミキティア!」
3人の放つ、ピンク、紫、黄色の光は刹那に直撃した。刹那は暖かい光に包まれるような感触がした。

刹那は先程までの殺意は嘘のように消えており、穏やかな様子だった。
だが、キュアロージー達に見詰められ、何をすればいいのかわからなくなり、去って行った。

檻が消えており、妖精のシノーヴァが現れた。
「ピュアンナ、プリキュアが助けてくれたシノ?」
「そうピュア」
「プリキュア、助けてくれてありがとうシノ」
シノーヴァは、プリキュアにお礼を言った。

「…効かなかったのかな」
キュアロージーが刹那の後ろ姿を見ながら言う。颯人が近付いて言った。
「いや、効いていたと思うよ。どこか優しそうな雰囲気になっていたし、俺達を殺さなかった」
「うん…そうだね」

刹那はアジトに戻った後も、動揺が抑えられなかった。ボスや他の幹部に会わないようにしながら自分の部屋に戻ろうとした時、妻のまことと会った。
「おかえりなさい、刹那」
「まこと…」
戸惑う夫の手を、まことは自分の腹部へと持って行った。
「妊娠したの…あなたの子よ」
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