ピュアンナは2階の廊下を飛んで他の寝室を見に行くことをする。
あいりと颯人の部屋の左隣には、ゆあとレンのための寝室がある。
あいりの部屋ではピンクだったキャノピーは、ゆあの部屋では紫だ。ダブルベッドで、家具類も同じようなものだ。

「このベッドって…僕達が二人で寝る前提のものじゃん」
赤面するレンに、ゆあは甘い声で囁く。
「そうだよ…ゆあ達ももうすぐ結ばれることになるんだね」
「う、うるさい…！」
レンは赤面したままだが、ゆあを見つめている。ゆあも赤面してレンを見つめている。
2人とも、「夜にカップルですること」を想像しているようだ。
ピュアンナは気付かれないように、あいりの部屋の右隣にあるみつきと大輝の部屋に行った。

「みつきのためにキャノピーも用意したんだ」
「大ちゃん、ウチのことを想って…♡」
「ああ、俺はいつもこの部屋で寝てるんだ」
「へー、この部屋で寝てるんだね…ウチが泊まることになったら大ちゃんはどこで寝るの？」
「ここで寝るに決まってんだろ…そのためのダブルベッドなんだし」
「大ちゃん…♡」
みつきと大輝も赤面している。「夜にカップルですること」を想像しているようだ。

ピュアンナは邪魔しないように1階に降りようとした時、バスローブ姿のあいりと顔面衝突した。
「わっ！」
「ピュアっ！」
あいりはピュアンナをぎゅって持つ。その頬は赤面しているようだ。
「これから颯人くんとお楽しみだから、邪魔しないでね…？」
「わかったピュア！下でテレビを観てるピュア」
そう言うと、ピュアンナは階下に降りていった。それと入れ違いで、バスローブ姿の颯人がやって来た。
「お待たせ、あいりちゃん」
「颯人くん…♡」
「さぁ、部屋に入ろうか」
「うん」
あいりと颯人は仲良く自分達の部屋の中へと入って行った。

ドアを閉め、あいりと颯人はベッドのふちに座る。
「…きれいだ」
颯人が言った言葉に赤面し、あいりは恋人を抱き締めた。