2話「月夜の死神と愛の女神」

カフェ「キラット」で、颯人、レン、大輝は食事しもって話していた。レンは私服姿であるようだ。
この日、あいり、ゆあ、みつきは親友3人であいりの家でお泊り会をするようで、ショッピングモールで買い物をしているようだ。
「レンって、あいりちゃん達と中学時代の同級生なんだよね」
「うん、愛須中の3年1組だったんだ」
颯人とレンは同い年ということもあり、もう打ち解けているようだ。

颯人は大輝にも話を振った。
「今日、あいりちゃん達はお泊り会なんですよね?俺達はどうして3人で集まることになったんですか?」
「そうだな…それは、俺達も連絡先を交換しておこうと思ったんだ!」
そう言って、大輝はスマホを出す。
「組長さんから颯人達とは連絡を取れるようにした方がいいと言われたのもあるし、いつでも連絡できた方がいいだろ?」
「確かにそうだね」
「俺もそう思ってました!」
レンと颯人は納得し、スマホで連絡先を交換した。颯人は慣れた様子だったが、レンと大輝は少し手間取っていた。

レンが大輝や颯人と連絡先を交換した後、レンのスマホに通知が鳴る。通知を確認したところ、レンは赤面した。
「なんてもん送ってるんだよ!」
「レン?」
「どうしたんだ?」
颯人と大輝がのぞこうとするが、レンは慌てた様子で言う。
「なんでもないよ!ちょっとトイレ!」
そう言ってスマホを持って、トイレに駆け込むレン。

大輝は颯人にこう言った。
「そうだ、食事の後によっておきたい場所があるんだが…いいか?」
「ああ、俺も時間ありますし…レンにも送ります?」
「ああ、あいつにも送っとくよ」

しばらくして、レンが戻ってくる。
「大輝、食後に時間あるかって?僕も行っていいよ…ちょっと気になってたんだよね」
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