1話「絶望の淵に咲く花」

みつきはアプリを起動し、キュアカードを構えた。
「プリキュア!スイーティーハニー!」
キュアカードを構え、スマホの画面にかざすと音が鳴る。

みつきのサイドテールが伸び、オレンジ色になる。
アームカバーに靴と靴下、セパレート型の衣装、ヘアアクセサリーと耳にレモン型のヘアアクセサリーが着いたようだ。

決めポーズと名乗り口上を上げる。
「熱意に実る黄色い果実!キュアシトラス!」

「キュアシトラス…!」
「新しいプリキュアピュア!」
キュアロージーとピュアンナが感嘆する。起き上がろうとするバレッティオに、キュアアメジストは気付く。
「シトラス、起き上がりそうだよ!」
「うん!」
キュアシトラスは飛び上がり光の玉で攻撃してから、追い打ちキックをかます。
「やあああっ!」
ドガっ!
バレッティオは再び地面に倒れ伏す。

「…」
大輝は見惚れたように、キュアシトラスを見る。
バレッティオは起き上がったが、キュアシトラスはその間も間髪入れずにバレッティオを攻撃する。
「ロージー!アメジスト!今だよ!」
キュアシトラスが叫ぶと、前からキュアロージーはパンチし、後ろからキュアアメジストはキックした。
バレッティオはバランスを崩す。そこにピュアンナは言った。
「今ピュア!」

キュアシトラスはキュアテージスキルを発動した。
「プリキュア・シトラススパークリング!」
黄色い無数の閃光がバレッティオめがけて飛んだ。こうして、バレッティオは浄化された。
「フィジッティオ…」
それを見たまことは呟いた。
「新しいプリキュアね…これはボスに報告しないと」
そしてまことは去って行った。

まことの持っていた檻は消滅し、中からピンクの妖精が出てくる。喫茶店前は修復されていた。

バレッティオが浄化された後、キュアシトラスのところにキュアロージーとキュアアメジストが駆け寄る。
「シトラス!これからもよろしくね!」
「これでプリキュアは3人だね、アメジスト達なら最強だよ!」
「うん!」

少し離れた所には、ピンクの妖精がふらふらと飛んでくる。
「ブンタ!」
「ピュアンナ、俺は大丈夫ブン。組長達に戻って来られたことを報告するブン」
そう言うと、喫茶店の中へと入って行った。

「どうしたんですか?大輝さん」
横にいた颯人が大輝に声をかける。大輝はびくっとなって、颯人の方を見る。
「わっ!どうしたんだよ!?」
「シトラスに声かけなくていいんですか?」
「あ、後で声かけるよ!今は取り込み中だ!」
大輝は赤面しているようだ。

夕方になり、帰宅しようとした時みつきはプリティーホリックの紙袋を見た。
「結局渡せなかったなぁ…」
みつきがため息をつくと、大輝が後ろから走って来る。
「みつきー!」
「大ちゃん!」
みつきが振り返ると、大輝は赤面しながら言った。
「みつき、お前は俺を守るって言ってたよな?俺も…みつきを守りたいんだ。幸せにするぜ、だから…!」
言いかけると、みつきが抱きしめた。
「ありがと、大ちゃん。ウチはまだ結婚できないけど、ウチのそばにいてね」
「ああ…!」
大輝も抱き締め返した。

その後、二人はみつきの家まで行ったようだ。
20/26ページ
いいね