1話「絶望の淵に咲く花」

「ありがとう、お父さん!行ってきまーす」
「帰るとき連絡してくれよー」
「はーい」
あいりが車を降りると、父の直人は車を発進させた。

あいりは少し走って、親友の紫藤ゆあと小夜みつきのところまで行く。
「ゆあちゃん、みつきちゃん、お待たせ」
「あいちゃん、遅ーい」
「まぁ、暗くなる前にいっぱい遊ぼ!」
「うん!」

あいり、ゆあ、みつきは愛須市内のショッピングモールで遊んでいた。
ゲームセンターで遊んだり、お洋服を見たり、フードコートで食事をしたり、かわいい雑貨を見たり、買い物をしたり…。

フードコートで食事している時、あいりはこう呟いた。
「…高校生になると、こうやって集まる機会減っちゃうね」
「それな!」
みつきは即答する。ゆあは補足した。
「ゆあ達が友達になれたのって、奇跡だと思うの。みんな自分のことでいっぱいいっぱいなのに、ゆあ達は友達でいられた…こんな嬉しいことってなかなかないよ」
「ウチもそう思うよ。あいり、ゆあ、これからもずっと親友でいようね!」
「うん!」
3人は仲良く食事をした。
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