7話「愛と希望は勝つ」

AIディアーネがプリキュアによって暴走を止められた後は、愛須市にも変化があった。
愛須市の治安も幾分か改善され街灯が増えただけでなく、安定した収入を得られる職業訓練の施設も増えた。
女性も安全に生活できるように若い独身女性のためのシェアハウスも作られるようになった。
煌木組とディアマン教団も当然忙しくなり、プリキュアの石像を建てることや観光地として再出発するための土産物店にて販売するグッズの打ち合わせもしていた。

もちろん、キュアロージー達や恋人達も愛須市の復興イベントに顔を出し、盛り上げていた。

イベントを終え、変身を解いたあいりに煌木が声をかける。
「あいり、少しいいか?話したいことがあるんだ」
「話したいことですか…?はい、時間はありますよ。みんな、ちょっと待っててね」

あいりはカフェ・キラットの奥にある煌木組の事務所にて話を聞くことになった。
「今だからお前に話せるが…実はお前達3人が14歳の時からプリキュアにしたいとずっと見守っていたんだ」
「14歳…わたし達が出会った中学2年生の時からですか?」
「ああ、仲のいいお前達を見て『彼女達なら愛須市の闇を照らせるかもしれない』と思ったんだ…私の見込みは正しかったと、今では思っている」
「どうして高校生になるまで、わたし達と接触しなかったんですか?」
あいりが聞くと、煌木はひと呼吸を置いて答えた。

「それは、まだお前達が16歳になっていなかったからだ。プリキュアに変身する者へは16歳になるまで接触をしてはいけないというグリッタリアの掟があるんだ」
煌木の言葉に、あいりはこう返した。
「だから高校生になる春休みに、わたしとピュアンナが出会ったんですね」
「ああ、本来のプリキュアだと候補が見つかってからプリキュアになるまで何年もかかることだってよくある。次のプリキュアの候補となるゆめも16歳になるまであと5年はかかる」
煌木は本当のプリキュアが覚醒まで何年もかかることを話して、あいりが言った。
「アニメのプリキュアだとその待つ期間が省略されてるんですね」
「ああ、そういうことだ」
「アニメのプリキュアを人々が安心して観られるために、わたし達がいることを忘れないようにしますね」
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