7話「愛と希望は勝つ」

あいり達は香澄を大輝の家へと運び、ゲストルームのベッドに寝かせる。
「香澄ちゃん…大丈夫なのかな?」
あいりは寝ているように見える香澄を見下ろしながら言う。エスポは話し始めた。
「シスターの魂を固定化させたと言ったけど…せいぜい24時間しか持たないんだ」
「24時間…ってことは1日か」
「…過ぎたらどうなるの?」
レンがうつむきながら言うと、ゆあも言った。
エスポはこう続けた。
「タイムリミットを過ぎたら、彼女は死ぬだろう。もう一刻いっこく猶予ゆうよも許されない」

「ソウルブレイドってたましいつらぬく剣で、されたら死ぬんだろ?どうしてそんなことできるんだ?」
大輝の質問に、エスポは答えた。
「僕は守護霊しゅごれいだからね…これくらいのことならなんとかできるよ」
「ソウルブレイドって…?」
みつきが聞くと、エスポはうつむいた。
「ソウルブレイドは…リリス、僕の恋人の命をうばった特級呪物とっきゅうじゅぶつだ」
「グリッタリアだと、特級呪物扱いされてるピュア。でも、なんで愛須市にあるピュア?」
ピュアンナが疑問ぎもんを感じる。颯人も気になってこう言った。
「さぁ…なんでディアマン教団の司祭が持ってたんだろう?」

「…助けなきゃ」
今までだまっていたあいりがこう言った。そして、決意をするように言う。
「香澄ちゃんを助けられるのは、わたし達だけなんだよ。アダマスを止めよう…アダマスは香澄ちゃんの魂を持ってるはずだから」
「なら、これを持って行かないとね」
エスポはあいりに一つのランプを渡す。
「これはソウルランプ。魂を入れるためのランプで、魂を入れると自動的に魂の持ち主のところへと飛ぶグリッタリアの便利アイテムだ」
「ありがとう…行ってくるよ」

あいり達が香澄の寝ているゲストルームを出ると、ひなとゆめに会った。
「ディアマン教団の司祭と戦うんだね…気を付けて」
ひなはあいりの両手を握る。
「うん…行ってくるね」
あいりはそう言って仲間達と共に去ると、ゆめがひなに聞いた。
「ひなちゃん、大丈夫かな…?」
「わかんないけど…信じるしかないよ」
いつも明るいひなも、この時は歯切れが悪そうだった。
1/10ページ
いいね