6話「蛍石と黒曜石」

おいっ子かな?めいっ子かな?」
「初孫は男の子かしら?女の子かしら?」
「おーい、早くしてくれー!」
ゆうりと両親の直人と美希がワクワクしながらジェンダーリビールケーキの前に座っている。
「ムービー撮らないと!」
「俺も大輝に見せる動画撮らなきゃ…」
あいりと刹那が席に着くと、まことがケーキナイフを持って来た。
まことがジェンダーリビールケーキにナイフを入れる。そして、開けると歓声が上がった。

「イチゴとブルーベリーがいっぱい!」
「男の子?女の子?どっちなんだ?」
ゆうりと直人が聞くと、まことが笑顔で言った。
「うふふ…お腹の赤ちゃんは実は双子なの」
「双子なの!?」
あいりが驚くと、刹那がこう続けた。
「ああ、俺も検診で初めてそれを聞いた時は驚いた…男の子と女の子の双子が生まれてくる」
「同じものを二つ買わないとね…ケンカになりそうだから」
まことが苦笑しながらケーキを切り分け、両親と妹達、夫の分のお皿に盛りつけた。

ケーキを食べ終わった後、あいりはまことと刹那にこっそり話した。
「お姉ちゃん、刹那お兄ちゃん、ミッドナイト・ファミリーなんだけど壊滅したんだって」
「そうなのか…」
刹那は自分を育ててくれた恩義のあったミッドナイト・ファミリーのボスが死んだことに何か思うところがあったのか考え込む。

「今の俺はまことといられるだけで幸せだ…それに、逃亡してから勉強も始めたんだ。主夫をしながら、パソコンのような習い事教室にも通っている」
刹那は日中は主夫として働きながら、習い事にも通っているようだ。愛須市だと最低限の教養を身に着けることしかできなかったので、煌木組の支援で習い事にも通っているようだ。

「そんなことになってたのね…愛須市もこれで少し安全になるといいけど」
まことがお腹を優しく撫でる。そして、あいりにこう言った。
「プリキュアとしての使命は大変だけど、頑張ってね」
「ありがとう、お姉ちゃん達が安心して愛須市に来られるようにするね」
そう言うと、あいりは姉の手を握った。

あいり達家族は姉夫婦と楽しい時間を過ごし、あいり達は車で帰宅した。
帰宅した後、刹那が片付けをしながら言う。
「プリキュアがやってくれたのか…」
「ええ、そうよ。プリキュアが愛須市を照らしてくれるのね」
まことが片付けを終えた刹那の手を握った。
16/25ページ
いいね