6話「蛍石と黒曜石」

「なるほど…ミッドナイト・ファミリーのボス・オスクリタは、武器商人も兼ねたディアマン教団の司祭に殺害されたのか……」
煌木組の事務所で煌木が暗い表情で大輝からの報告を聞く。
「はい、まさか俺も今になって目の前で人が死ぬのを見るなんて思っていませんでした」
「お前らは浄化しようとしたんやろ?まさかボス・オスクリタがお前らに愛須市の未来を託すとはな…」
矢野は人の死になれていた大輝はともかく、プリキュアであるあいり達、愛須市の外から来たカタギの颯人までもが人の死を見てしまったことに同情する。

大輝はこう続けた。
「あの後、颯人に言われたんです…不謹慎ふきんしんかもしれないけど、ミッドナイト・ファミリーの愛須支部が壊滅かいめつしたから煌木組のみんなも呼んでパーティーをしないかと言われたんです」
颯人はあいりの心境の変化に気付いたので、大輝に言っていたのだ。
煌木が覚悟を決めたように言った。
「ゆあとみつき、ピュアンナは傷心かもしれないからな…彼女達にはしっかり話しておいた方がよさそうだ」
「え!?パーティーをできるんですか?」
「それができるかどうかは彼女達次第だ…早まるな」
「ですよね…」

大輝は煌木や矢野と話した後、事務所を出る前にこう言った。
「事務所から出たら、さっそくみんなに連絡します!そんじゃ、失礼しました!」

大輝が出た後、煌木がこう言った。
「報復は裏社会では常套じょうとう手段だが、彼女達にさせてよかったのだろうか…」
煌木の肩に、矢野が手を置く。
「俺にもわからんが、プリキュアがミッドナイト・ファミリーを壊滅させてくれたことを喜ぶべきや…組員を助けてくれたんはプリキュアやからその恩義もあるし、モチベーション維持も大事やろ」
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