6話「蛍石と黒曜石」

ゆめの誕生日パーティーが終わり、あいりは自室のベッドでゆめが先程作ってくれたブレスレットを眺める。
「ゆめちゃんがわたしにブレスレットをくれた…」
ゆめはベッドから起き上がると、装備する用のアクセサリーを作っているデコアクセメーカーを机の上に置く。

「ゆめちゃんにキュアロージーとお揃いのブレスレットを作ったら喜んでくれるよね」
デコアクセメーカーでゆめの作ってくれたブレスレットと同じピンクのビーズとピンクのハートのビーズを使って、同じブレスレットを作る。
完成した後は混同を防ぐために、すぐに完成したものを袋に入れた。

「ゆめちゃん、きっと喜ぶピュア」
ピュアンナが新しくできたゆめにあげるブレスレットを見て喜ぶ。
あいりはスマホで写真を撮ると、ゆあとみつきにもブレスレットの写真を送った。
『これをゆめちゃんにあげるの?』
『正体ばれたらヤバくない!?』
正体がバレた時のリスクを懸念する親友達の気持ちも汲んで、あいりはメッセージを送った。
「組長達にもゆめちゃんのことを話そうと思ってるの。ゆめちゃんのところに行く前に煌木組の事務所に行こうと思う」
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